0~3歳におすすめのクリスマス読み聞かせ絵本。書店員が選ぶ8冊!

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0~3歳におすすめのクリスマス読み聞かせ絵本。書店員が選ぶ8冊!

赤ちゃんに絵本ってどうなんだろう? クリスマスの絵本って、わかるのかな? 
小さな子に絵本を選ぶ時、迷うことは多いと思います。しかし、赤ちゃんから楽しむことができる絵本が、たくさん出版されていますし、クリスマスにちなんだ絵本もあります。

町がクリスマスめいてきたら、大人も子どもも、赤ちゃんも、みんなでその雰囲気を楽しみたい。一緒にクリスマスの絵本を読みたい。
そこで、ここでは、0歳からでも楽しむことができる、クリスマスの絵本を紹介していきます。

目次

①「コロちゃんのクリスマス」

作・絵:エリック・ヒル 訳:まつかわまゆみ
評論社 ¥1200+税(ボードブック ¥900+税)

犬のコロちゃんがお母さんと一緒にクリスマスの準備をし、クリスマスを迎えます。
あちこちに窓を開けるしかけがあります。しかけを開けるのが楽しい絵本。
おかあさんのことばが中心に描かれていて、文字数は少ない絵本ですが、しかけをめくる前や後など、お子さまとの会話を楽しみながら読み進めて行くこともできます。

普通の絵本とボードブックの2種類があり、小さな子は破れにくいボードブックがいいかもれません。
ボードブックはサイズが小さいので、鞄にも入れられます。なんでも口に入れるお年頃の子どもたちにとっても、ボードブックの方がいいかも。
よだれでベタッとなっても、紙でけがをするとか、破れるとかの心配が少ないと思います。

家で読んでもらったり、上手に絵本が見られるようになってきたら、ボードブックでなく、普通サイズの絵本の方が、絵が大きくて見やすいと思います。

小さい頃は、しかけを開けたり閉じたり、何度も繰り返して楽しんでください。
大きくなると、お話として楽しむこともできるようになるでしょう。
3歳、4歳くらいになると、自分で読みたい時も出てきます。
ことばが少ないので、そのような時期にもちょうど良いと思います。

②「3びきのちびくま」 「3びきのちびねずみ」

作:ニコラ・スミィ 訳:末吉暁子
あかね書房 ¥850+税 

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ゆびにんぎょうえほんシリーズの中で、クリスマスのお話のものを2冊紹介します。

小さい子から楽しめるしかけ絵本ですが、それぞれにお話の流れもあります。
「ちびくま」は、サンタさんと一緒にプレゼントをとどけにいくお話、「ちびねずみ」は、サンタさんがやってくるのを楽しみに待つお話です。
裏表紙の3つの穴から、お話の流れに沿って、指を入れていきます。穴の部分が指人形になっていて、指を入れると絵本の窓からくまやねずみがでてくるしかけ。
くまやねずみがぴょこぴょこ動くので、見ているあかちゃんも、つい触りたくなります。
くまやねずみが、途中で1ぴきずつ増えていくのも、不思議に見えて、楽しいしかけ絵本です。

手のひらサイズの絵本は、お出かけのお供にもぴったり。
指人形のしかけを、「孫がとても気に入っている」とおっしゃるお客様が、お知り合いのお子さんへのちょっとしたプレゼントに、改めてご購入されたこともあります。
気をつかわせないプレゼントにも、ちょうどよいかもしれません。

③「くまくまくんとサンタさん」

作:ベンジー・デイビィス 
BL出版 ¥700+税

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くまくまくんのしかけえほんのシリーズより、クリスマスのお話です。
ボードブックタイプの仕掛け絵本で、丈夫にできています。破れにくく壊れにくいので、1歳くらいの子にもおすすめ。
最初に、しかけを動かして見せてあげれば、小さな子でも動かすことができそうです。

絵は細かく描かれていますが、分かりやすくてかわいい。スライドさせるしかけで絵が大きく変わったり、自分で絵を動かしたりするのが、楽しい絵本です。

あるとき、「破れにくいですよ」とおすすめしたお客様から、このシリーズの他の絵本が大好きで、しかけの可動範囲以上に、無理矢理、力ずくで動かすうちに壊れてしまったというお話も聞きました。
でも、それほどお気に入りだったので、同じシリーズの他の絵本を、ということで購入されました。
やはり、あまり無理をすると壊れることもあるようですが、気に入って、たくさん遊んだ結果、ボロボロになるなんて、とても素敵なことだと思います。

④「クリスマスのかくれんぼ」

作・絵:いしかわこうじ 
ポプラ社 ¥880+税

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型抜き絵本のシリーズから。
開くと、ページ全体が1色に塗られていて、何かがわからない絵が少しだけ描いてあります。
次のページが様々な形の穴あきになっていて、めくると、さっきの色のページと穴が合わさって、クリスマスにまつわる何かが現れます。

それはたとえば、緑のリースだったり、赤いくつしただったり、白いゆきだるまだったり。
色鮮やかで、1歳になる前からでも、楽しめます。

色のページには、その色の名前が、日本語と英語で書かれています。
型抜きのページには、物の名前が、こちらも英語と日本語で。

ボードブックであることもおすすめポイントです。
小さな子が、自分でめくっても破れる心配はありません。
色の名前や、型抜きで現れた物の名前を当てっこしながら読むのも楽しそう。
こちらのシリーズは人気で、ご出産のお祝いに加えられることもあります。

⑤「さんかくサンタ」

作・絵:tupera tupera 
絵本館 ¥1200+税

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三角、丸、四角…様々な形でできた、サンタさんやプレゼントのおもちゃ、サンタさんが訪れる家などが、1ページにひとつ、次々と現れます。
ことばのリズムもよく、まだお話の意味がよくわからない頃でも、リズミカルに読んであげたい絵本です。

形がわかるようになってくると、「まる」「さんかく」など声に出して言ったり、指さしたりして楽しめます。
色も鮮やかで、ただかわいいだけじゃない、独特の絵もおすすめです。

⑥「ノンタン!サンタクロースだよ」

作・絵:キヨノサチコ 
偕成社 ¥700+税

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ロングセラー、ノンタンあそぼうよシリーズから。
クリスマスイブの夜、他のみんなは眠っている頃、ノンタンは、欲しいおもちゃをお願いするために、サンタさんを探しに出かけてしまいます。

うさぎさんには、うさぎさんのサンタさん、くまさんには、くまさんのサンタさん。でも、ノンタンのところに来てくれるサンタさんには、ちっとも出会えません。

かわいいノンタンと、分かりやすいお話が小さな子にぴったり。
見開きで、いろいろな動物のサンタさんが、たくさん空を飛んでいる場面では、どんなサンタさんがいるのかを探して遊ぶのも楽しそうです。

⑦「ツリーさん」

作・絵:新井洋行 
講談社 ¥800+税

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キラキラとかわいいボードブックタイプの絵本。
何もついていないツリーに、つぎつぎとカラフルな飾りがついていきます。
はっきり鮮やかな色と、わかりやすい単純な絵柄は赤ちゃんにぴったり。
クリスマスツリーの飾り付けをする前に読めば、飾り付けがますます楽しくなりそうです。

⑧「クリスマスプレゼントどこ?」

作:カレン・カッツ 訳:みやぎようこ 
あかね書房 ¥700+税

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赤ちゃんが、あちこちクリスマスプレゼントを探す絵本です。
めくりのしかけ絵本になっていて、しかけの窓を開けると、クリスマスにまつわるいろいろなものが出てきます。

色が鮮やかで楽しい絵本。ボードブックタイプです。
しかけを開けたり閉めたりし、次のページへ進んで、また開けたり閉めたり。何が出てきたかお話しするのも楽しそうです。

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町がクリスマスに染まるころ、その雰囲気を、絵本でも楽しんでください。
赤ちゃんにはまだ、絵本は早いと思いがちですが、そうでもありません。
読んでくれる人の声を聞いていますし、読んでくれる人の顔を見ています。絵本の方を見なくてもいいのです。

すこし大きくなると、めくる行為をまねしたくなります。
読んでいる途中で、どんどんめくっていっちゃいます。じゃあ、めくってもらいましょう。
読んでいる途中でどこかに行ってしまうことも。
そうしたら、いったん読むのはやめて、きまぐれに戻ってきたら、また読みましょう。最初からでも途中からでも。

0、1、2歳の頃は、同じ絵本でも、成長過程で関わり方が全く違ってきます。
ですから、赤ちゃんの本だから、と区切らず、好きなうちはいつまでも読んでいて欲しいと思います。

同じように、2歳と3歳では同じ絵本でも、楽しみ方が違います。
何歳、という区切りは、分かりやすい目安になりますので、参考にするにはちょうど良いですが、「何歳」って書いてあるから読む、読まない、というように気にし過ぎる必要はないと思います。

しかけを動かしたり、一緒に声を出したり。何度でも、繰り返し、ページをめくってください。
お気に入りの絵本が見つかったら、ボロボロになるまで、楽しんで欲しいと思います。