土用に墓参りしちゃダメと言われた?本当なの?

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土用に墓参りしちゃダメと言われた?本当なの?




この記事では、土用に墓参りはしてもいいのか、それともダメなのかについてお話します。
そもそも“土用”って何?ということも、合わせてお話するので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね!

墓参りがダメと言われる理由は?

私にとって“土用”と言えば、夏の土用丑の日にウナギを食べるというくらいしか思い当たりませんでした。
でも「土用に墓参りをしちゃダメ」と言われたことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか。

実は私自身、土用に墓参りをしてはいけないというのは聞いたことがありませんでした。

土用の期間は土の力が強くなるため土の神様のご機嫌を損ねないように、土に関わる作業はしないようにとされています。
ご先祖様は土の中に眠っているので、土用にお墓参りをして、土の中に眠るご先祖様へ語り掛けることに対して、もしかすると良くないとされているのかもしれませんね。

ただ土用の墓参りに関しては、墓周りの草を抜くことは良くないが、墓参り自体は問題ないとか、地域によっては土用の日にこそお墓参りをすべきという風習のところもあります。

また、土用の期間の中でも“間日”は、土の神様が地上を離れて霊界に行く日なので、この日に墓参りをするのがベストとも言われているようですね。

以上のことから、土用の墓参りに関しては色んな考え方があるので、一概に土用に墓参りはダメとか、墓参りをした方がいいということは言えないようです。

ちなみに、土用にお墓を立てるのは、土をかいて穴を掘るわけですから、よくありませんよ。

ダメなのは墓参りだけ?

実は土用って墓参りだけがダメとされているわけではないんです。
土用は土の神様が嫌がったり怒ったりするので、「土いじり」をするのは良くないと言われています。
土を掘り起こしたり、畑を耕したりといった作業ですね。

家を建てる際に、基礎工事で土を掘り起こすとうのも良くないので、年配の方が「土用の期間は避けるように」と口を出すことも多いようですよ。

その他にも、新しいことを始めるのに向かないとか、引っ越しはしない方が良いといったことが言われています。

新しいことを始めるのに向かないとされるのは、“土用”の時期が季節の変わり目となっているためです。
季節の変わり目は体調を崩しやすいため、新しいことを始めるよりも、体を休めて静かに過ごした方がいいということですね。

でも土用の日に土いじりをしてはいけないとなると、農家の人にとっては大変です。
そんな農家の人々への救済措置ではありませんが、土用の期間中には“間日”があり、その日は土を触っても問題ないとされているんです。

そもそも土用って?

日本は中国から伝わった「二十四節気」(立春・立冬・冬至・夏至など)と「五節句」(桃・七草・端午など)から、季節を区別してきました。

でも、それでは季節の変わり目まで表すことができないということから、日本独自の“雑節”(土用や節分・彼岸・八十八夜といった特別な暦日)が考案されたんです。

雑節は日本の文化から生まれ、日本の気候風土に合わせて考えられています。
だから季節ごとの農業の目安として、農家の人にとってはとても身近な暦と言えるんです。

我が家の祖父母も、「そろそろ彼岸だからこの種をまこう」とか、雑節に沿って農業の話を良くしていたのを覚えていますよ。

この雑節の中の「土用」は、中国の自然哲学である“五行思想”の中の「土」からきています。
春夏秋冬に五行思想のうちの4つ(火・水・木・金)の字を充てて、残った「土」が季節の変わり目を表し、“次の季節への準備期間”として位置づけられているんです。
とっても奥深いですね!

そういった意味合いからも、「土用」の指す時期というのは、1年のうちの立夏・立秋・立冬・立春の直前約18日間ずつの、季節の変わり目のことを言うんです。

土用は夏だけ?

“土用”と聞くと、夏をイメージされる方も多いかと思いますが、実は夏だけではありません。
1年のうちの、立夏・立秋・立冬・立春の直前約18日間ずつを指します。

①春土用

4月17日・18日ころ~5月の立春前日までで、春土用は“い”のつく食べ物や、白い食べ物を食べると良いとされています。
ちなみに、先ほどお話した“間日”ですが、春土用の場合は「巳・酉・午の日」ですよ。

②夏土用

7月20日ころ~8月の立秋前日までで、4つの土用の中でも特に土の力が強いとされています。よく土用の丑の日にウナギを食べると良いと言いますが、夏土用は“う”のつく食べ物や、黒い食べ物を食べると良いとされています。
夏土用の“間日”は「卯・辰・申の日」とされています。

③秋土用

10月20日ころ~11月の立冬前日までで、秋土用は“た”のつく食べ物や、青い食べ物を食べると良いとされています。
秋土用の“間日”は「未・酉・亥の日」ですよ。
特に秋土用は、夏の疲れをしっかりとり、冬の厳しい寒さに力を蓄えるためにも、しっかり休息をとるべき時期ですね。

④冬土用

1月17日ころ~2月の立春前日までで、冬土用は“ひ”のつく食べ物や、赤い食べ物を食べると良いとされています。
冬土用の“間日”は「卯・巳・寅の日」ですよ。

土用に合せて行動できない時は?

日常の行動全てを、土用の日に当てはめて律するというのは難しいですよね。
どうしてもその日でなければ、ということだってあります。

また土用を“迷信”で片づける人や、土用の持つ意味を知らない人自体もとても多いです。
でも土用にはちゃんと意味がありますし、先人の知恵として頭に入れて行動して損はないですよ。

昔は農家がほとんどでしたし、休む暇もなく田畑を耕す日々が続くわけです。
季節に合った過ごし方をしなければ、体は持ちませんし体を壊してしまいかねません。

要は、「土用は季節の変わり目で体調を崩しやすいので、無理せずに体を休めて次の季節に供えるように」ということが言いたいんでしょうね!
「季節の変わり目は土を触らずに体を休めなさい」そういった意味合いだったのではないでしょうか?

そう捉えると、土用が意味のない迷信ではなく、先人の知恵という感じがしませんか?
もちろん、全てを信じる信じないは人それぞれですが、少しでも興味を持って耳を傾けてみると、なんだか理にかなっていて面白いですよ!
良かったら、参考にしてみてください。