ツボは押しすぎに注意!正しい押し方と、代表的なツボの位置と効果を覚えよう。

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ツボは押しすぎに注意!正しい押し方と、代表的なツボの位置と効果を覚えよう。

誰でも、「今日はなんとなく体調が悪いなあ」ということはあると思います。

それによって寝付けなかったり、仕事に身が入らなかったり。

そんな不調の際に役立つ、ツボ療法について書いていきます。



様々な不調

たとえば頭痛。急にやってくる頭痛もあれば、原因がわかっているものもあります。
食べ過ぎ、飲み過ぎ。「やめときゃよかった。次は気をつけよう。」と思うのに、つい、繰り返してしまうものです。そして、重たい胃を抱えて、眠ることもできない。自業自得だから、一人で耐えるのです。

また、吐き気などは、乗り物酔いや悪阻でも起こります。早く、少しでも楽になりたいものです。
眠れない夜。慢性的な不眠、そして、環境が変わるなどで眠れないときもあります。旅先などで、疲れているのに、そして明日があるのに、眠れない、ということも少なくないと思います。結果、翌日、眠かったりだるかったり。

どれもこれも、「あるある」というものばかり。
これらの、困ったなあ、という体の不調を、その場で軽減できる方法の一つが、ツボ療法です。

不調への対処

不調を感じたら、我慢するか、薬を飲む人が多いと思います。合う薬を、良いタイミングで飲めば、よく効きます。不調を気にせず生活することができます。

もちろん、ひどければ、病院へ行きましょう。でも、「それほどでもない。」ということもよくあります。

また、冷やしたり温めたり、外部から手を施して、あとは寝る。寝ることができれば、それが一番だと思います。冷やす、温めるというのも、症状によって間違わないようにすれば、効果的です。

これらの対処法にもうひとつ、ツボ療法を加えてみましょう。

ツボ療法

体には約360のツボがあると言われています。
体に不調を感じる時、それに関連するツボを刺激することで、滞っていた血流が改善されます。痛みが軽減される成分が分泌され、痛みの改善が期待できます。精神に作用することもあります。

ツボ療法はツボを見つけることから始めます。
本などを見ると、○○から指何本分、というようなことが書いてあります。これは、指の太さの何倍かで測るものですが、指は5本とも太さが違いますし、そもそも、人の体も10人いれば10通り。つまり、記載されているツボの位置は、目安です。指幅3本分とあれば、人差し指、中指、薬指をそろえ、基準の場所に当てます。だいたいの場所をゆっくり押してみて、痛みや刺激のある場所、気持ちの良い場所を探します。

見つけたツボを、次の時のために全て覚えておくことができれば、こんな便利なことはありません。でもだいたい忘れてしまうもの。体に油性ペンで点を書いて、「胃痛」とか「頭痛」とか書いておきたいくらいです。そうもいかないので、携帯にメモしたり、手帳に書いたりしています。

今は、スマートフォンで手軽に調べることもできるので、困ったときには、すぐに調べて、試してみましょう。

こんなときは、ここのツボ

それでは、よくある体の不調と、代表的なツボを紹介します。

頭痛(片頭痛)

片頭痛の真っ最中は、頭を直接触ったり、動いたりすると痛みが激しくなることもあります。頭から遠いところのツボを刺激しましょう。

丘墟(きゅうきょ)

足の外くるぶしを指先へ向かって少したどると、くぼみがあります。くぼみの下の方。

足臨泣(あしりんきゅう)

足の薬指と小指の骨の間を足首へ向かってたどっていき、その骨と骨がぶつかる手前のくぼみ。私はこのツボをよく刺激します。仕事中などに、デスクの下で、先が丸いペンのキャップで押していました。

頭痛(緊張型頭痛)

首のコリや肩コリ、筋肉の緊張などによって起こりますので、それらに働きかけるツボを刺激します。

肩井(けんせい)

肩の端の骨と首の骨のちょうど真ん中辺り。

風池(ふうち)

耳の後ろの大きな骨の下端を髪の生え際に沿って首の方にたどっていくとあるくぼみ。首の中心と耳の後ろの骨とのちょうど真ん中あたり。

手三里(てさんり)

肘を曲げるとできるシワの外側の端を手の方向に向かって指幅3本分たどったところ。押すと、とても痛いのですぐわかります。

胃の不調(飲み過ぎ、食べ過ぎ、もたれ、食欲不振)

中脘(ちゅうかん)

みぞおちとおへそを結んだ真ん中

内関(ないかん):手首内側のシワの中央から、肘へ向かって指幅3本分のところ

胃兪(いゆ)

背骨から左右に指幅2本分、高さは、腰の一番細いところから指幅2本分上

足三里(あしさんり)

膝のお皿の外側、一番下から指幅4本分下がったところ

胃の不調に効果のあるツボは、背骨の両側指幅2本分外にいくつかあります。肩胛骨の下あたりから、腰までを順に刺激していきましょう。
誰かに押してもらえれば、それが一番。一人の時は、握り拳の甲を上にして、背中に敷いて刺激します。
胃が痛くて苦しんでいた友人がうとうとしたくらい、楽になります。

便秘

天枢(てんすう)

おへそから左右に指幅3本分外側。

大巨(だいこ)

上記、天枢から下に指幅3本分下がったところ。

神門(しんもん)

手首内側のシワの小指側端にあるへこみ

寝るときに押して、翌朝、お目にかかることができました。

下痢

ウィルス性や胃腸風邪、重篤な病気の可能性もあります。心配な症状は、まず病院にかかりましょう。

梁丘(りょうきゅう)

膝のお皿の外側の一番上から、上に指幅3本分のところ。

裏内庭(うらないてい)

足の裏、人差し指の付け根の膨らみにあります。
ここは、特効ツボと言われていますが、押すだけでは効果が感じられないツボです。
素人でも使える、市販のお灸を使うか、ドライヤー、使い捨てカイロなどであたためる方法が良いでしょう。
ただし、具合の悪いときには、熱さを感じにくくなっています。
やけどに十分注意し、熱を近づけ過ぎないようにします。

吐き気(乗り物酔い、二日酔いなど)

内関(ないかん)

胃の不調を参照

乗り物酔いは、乗り物を降りるまで、なんとか耐えなければなりません。
グロッキーだった友人の内関を押してあげたら、「胃が動き出した気がして楽になってきた」と言いました。
事前に、内関のところに米粒をテープで貼り付けておくのも効果的だそうです。
他にも以下のツボをお試しください。

足三里(あしさんり)

胃の不調を参照

裏内庭(うらないてい)

下痢を参照

イライラ

人間ですから、イライラするときはあります。仕方ない。
でも、誰かに影響をおよぼす前に、とりあえずこのツボを刺激してみましょう。

太衝(たいしょう)

足の甲のツボ。親指と人差し指の間を足首の方へたどって、骨と骨がぶつかる手前。

神門(しんもん)

便秘を参照

緊張

気持ちを落ち着けたい。そんな時は、まずゆっくりと呼吸をし、そして、ツボを押します。息を吐きながら、ゆっくり押します。

労宮(ろうきゅう)

手のひらの真ん中。

他に、神門(便秘を参照)、内関(胃の不調を参照)も。

不眠

不眠で悩む人が多く、現代病とも言えます。原因も対処法もいろいろありますし、ひどい時は医師に相談することも必要ですが、ツボ療法も方法の一つとして、取り入れてみましょう。

失眠(しつみん)

足の裏のツボ。かかとの真ん中。腰掛けて、ゴルフボールをかかとで転がすようにすると楽ちん。

労宮(ろうきゅう)

緊張を参照。

眠気

お昼休み明けの仕事や授業。眠いんですよね。ツボを押して、すっきりしましょう。

風池(ふうち)

頭痛(緊張型頭痛)を参照

百会(ひゃくえ)

頭のてっぺん

晴明(せいめい)

目頭と鼻の骨の間

歯痛

 痛の原因はいろいろあります。歯医者さんに行くのはもちろんですが、なにはともあれ、とにかく我慢し難いのが歯痛。ツボ押しで、予約時間までを乗り切りましょう。

合谷(ごうこく)

手の甲、親指と人差し指の骨がぶつかる手前のくぼみ。押すと、とても痛いツボ。
痛いけれど、強めにもみほぐします。

歯痛点(しつうてん)

その名も歯痛点。
手のひら側、中指と薬指の間の又の部分。反対側の親指と人差し指で摘むように刺激します。強めに。

頬車(きょうしゃ)

顔のツボ。
エラのあたりで、歯を食いしばるとボコッと盛り上がるところ。

かゆみ

最近まで、かゆみにツボが有効だとは、知りませんでした。
もっとはやく知っていたかった。
家族がアトピーで大変だった時期がありました。
今後も役立てたいツボです。

治痒穴

腕の外側。肩の端から下に少し降りてきて、脇の下の高さの位置。

かゆみ反応点

足の裏のツボ。
薬指と小指の間を、かかとへ向かって3分の1ほどたどったあたり。

鼻血

大切な時に鼻血が出ると、どうしようもなくなります。
詰め物をするのはよくありません。抜くときの刺激でまた出てしまいます。

鼻を圧迫したり、鼻の根本を冷やしたり。
同時に、ツボ療法も試してください。
このツボも、もっと早く知っていたかったツボです。
耳鼻科で粘膜を焼いて処置しましたが、それまで、ずいぶん悩まされました。

天柱(てんちゅう)

首の後ろ。
筋肉の外側の、髪の生え際。親指を当て、手で頭を包むようにして、親指でやや強めに押します。

大椎(だいつい)

首を前に倒すと、後ろの骨が突き出ます。その骨の下。

気をつけること

ツボ療法は、自分で体の不調を改善できる方法の一つですが、自分で施すからこそ、注意しなければならないこともあります。

まず、妊娠中は控えてください。
つわりによる吐き気などの軽減に、内関を気持ちよい程度に刺激するのは問題ないと思いますが、主治医に相談しましょう。

入浴や食事、飲酒の直後は控えましょう。
入浴や飲酒で全身の血行がよくなっているところに、さらに血流を促して、心臓など体に負担がかかります。

食事の後は、消化にエネルギーを消費しています。
ツボ押しによって、他にエネルギーが向いてしまうことで、胃などの消化器官に負担がかかってしまいます。

また、痛ければ痛いほど効く、というものではありません。
テレビの罰ゲームのように、ゴリゴリやってはいけません。「痛気持ちよい」を基準にしてください。

場所にもよりますが、息を吐きながらゆっくり押し込み、しばらくそのままにし、ゆっくり離す、という方法で刺激します。

かかとなどの固い場所は、ツボ押しの棒やゴルフボールなどを使って力を込めて押すこともあります。

頭や顔のツボは、自分の感覚を大事にして、決して押しすぎないようにします。

首は慎重に。後頭部のくぼみ(ぼんのくぼ)にもツボはありますが、素人は押さない方が無難です。目の回りも十分注意してください。

細かい話ですが、指で押し込む場合、爪が長いと押しにくく、爪の跡がつくこともあります。
顔に爪跡がついていて友人に指摘されたことがあります。爪は短く切っておくか、ツボ押しの棒を使いましょう。100円ショップなどで手に入ります。

個人的には、棒より、手の方が柔らかく押し込むことができるので好きです。

手当ての不思議

最近、スキンシップによって分泌されるオキシトシンというホルモンの話題を耳にします。それは、家族や信頼している人に触れるだけで分泌され、痛みが軽減されたり、気持ちが落ち着いたりするというホルモンです。
 
ツボ押しは、刺激による効果はもちろんのこと、押してもらうことでスキンシップによる効果も得られます。

手当て、とはよく言ったもので、手が当てられるだけで、体の苦痛が軽減されるのです。
人間の神秘だなあ、と思います。

とはいえ、私は一人なのです、という、私を含めた方々。そんなにがっかりしなくても大丈夫です。
家族や信頼できる人と、電話で話すだけでも良いそうです。クッションや抱き枕、ぬいぐるみなどを抱きしめながら電話をするとよりよいそうですが、電話をスピーカーにして、穏やかに話しながらツボ押しをしても良さそうです。

先日、身内で旅行を計画した際に、実用半分、シャレ半分で「旅のしおり」を作りました。
最後のページに、「旅を快適に過ごすツボあれこれ」という項目を作り、「乗り物酔いの時」「眠れない時」など、旅先で役立ちそうなツボを載せておきました。
自分の覚えのつもりでもありましたが、家族は、旅行以外の時も役立ててくれたようです。
健康面、精神面などで困ったなあ、と思った時は、ツボの存在を思い出してください。
そして、繰り返しますが、不調が改善されないとき、悪くなったり、長引いたりするときは、迷わず医師の診察を受けてくださいね