塩辛と酒盗の違いは何?

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塩辛と酒盗の違いは何?

塩辛は聞いたことがあるけれど、酒盗って何?と疑問に思われる方は多いのではないでしょうか?
お酒を飲む習慣がないと、なかなか酒盗にたどり着くことなんてありませんが、時々お土産で貰ったりすることがあると、その使い道に困ってしまったりします。
この記事では、塩辛と酒盗の違いについてや、食べ方についてお話しますので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

塩辛と酒盗は違うもの?

(1)塩辛

塩辛は、魚の身や卵、内臓などを塩漬けして発酵させたものを言います。
塩辛と言えば、「イカの塩辛」を想像される方が多いかと思いますが、タコやエビ、オキアミ、イワシなど他にももっともっと沢山の種類があります。
大きく分けて、以下の4つの部位を使った塩辛が、色んな地域で数多く作られていますよ。

  1. 魚全体
  2. 魚の身のみ
  3. 内臓のみ
  4. 生殖巣

(2)酒盗

酒盗はカツオの内臓を原料とした塩辛です。
「塩辛の中の酒盗という種類」という捉え方をしたら、分かりやすいのではないでしょうか。
昔は、酒盗と言えば“カツオ”というイメージが強かったですが、最近では鮭・鯛・サンマなどが使われたりもします。

製法が違うの?

塩辛の製法自体が、もともとの魚の胃や腸といった内臓に含まれる酵素や微生物によって熟成させる方法です。内臓自体が自然発酵することによって、アミノ酸が生成されるというわけなんですよ。
更に塩分濃度を高くすることで、常温でも保存することが可能になります。

塩辛と酒盗は大きな製法の違いはありませんが、酒盗の方が長期間発酵熟成させます。
だから時間がかかっているんです。
また内臓限定なので、量もそんなに多く取れないことも加わって、酒盗は塩辛の中でもちょっとお値段が高いです。

それぞれの食べ方は?

塩辛も酒盗もそれぞれ食べ方はほとんど一緒です。
塩辛の方は、そのままご飯の上に乗せても美味しいですし、お酒を飲みながら摘まむのもおすすめです。
アンチョビの代わりにパスタに使うなど、料理の隠し味としても一役買ってくれます。
私はネットで「じゃがバター」に塩辛や酒盗を乗せて食べるという方法を見つけてからは、やみつきになりましたね。

酒盗の食べ方でおすすめするのであれば、そのまま口にしながらお酒を飲むのもお勧めではありますが、「調味料」として使うのがおすすめです。
といういのも、酒盗の製法として1年以上かけてじっくり熟成させているため、その分旨み成分がたっぷり凝縮されているんです。
酒盗の大きな特徴として、旨み成分の“グルタミン酸”と“イノシン酸”の両方が含まれているため、旨みの相乗効果が期待できます。それだけで天然のうま味調味料ということが分かりますね!

また、クリームチーズを始めとするチーズとの相性がいいですし、冷奴にただかけるだけというのもおすすめです。
食材に旨みをプラスしてくれる、調味料的な感覚で酒盗を利用されてみてはいかがでしょうか?

どこで売ってるの?

塩辛も酒盗もスーパーで購入することが出来ますが、それぞれの原料がとれる産地でも購入することが可能です。
道の駅や海の駅も要チェックですよ!

私の実家の近くでは、ヤマメが沢山獲れるので、珍しい「ヤマメのうるか」と呼ばれるヤマメの内臓を塩辛にしたものがあります。
これは地元でもなかなか流通しませんが、時々道の駅に並ぶことがあります。

父はよく知り合いからもらうので、冷蔵庫にいつもストックしていますが、父はお酒のあてによく食べていますよ。
そんなレアな塩辛に出会えるかもしれません。

塩辛は家庭で作ることが出来る?

塩辛は家庭でも作れます。
実家では、ナマコをもらうことが多かったので、父がナマコの内臓を使った「このわた」と呼ばれる塩辛をよく作って冷蔵庫に入れていました。
丁寧に内臓を洗ったり、砂出しをしたりという作業は必要ですが、塩に漬けておいておくだけなので、簡単に出来ます。

また、しっかり味をつけたければ冷蔵庫で数日寝かせておけば、発酵が進んで味がしっかりつくようになります。
お好みの発酵具合で食べられるといいですね!
ナマコに限らず、イカや魚でも出来るので、手軽に自宅で塩辛を楽しんでみてはいかがでしょうか。