ミシンの上糸がすぐ切れる・ゆるい・下糸と絡まない!どうしたらいいの?

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ミシンの上糸がすぐ切れる・ゆるい・下糸と絡まない!どうしたらいいの?

ミシンの糸調子が悪いとストレスがたまりますよね?
すぐにでも縫いたいのに、やりたいことの手前で止まっている状態です。
サクサクと本当にやりたいことに時間を費やすために、糸調子トラブルの原因と対策を知っておきましょう。

目次

すぐ切れるのは何故?

ミシンの上糸がすぐ切れてしまう原因の多くは3点あります。

1:上糸が正しく通っていない。

ミシンの糸の通し方は「説明書」や「ミシン本体」に記載されています。
上糸がすぐに切れてしまう場合は、糸が正しく通っているかをまず確認してください。
本来通す必要がある箇所のうち一箇所でも通っていない。それだけで糸が切れてしまいます。意外にも見落としがちな所が原因である可能性もあります。
一度通した糸を全部外して、最初からやり直してみると正常通りに動くことがあります。

2:糸調子が合っていないことによる切れ。

ミシン針の上あたりに糸調子を整えるダイヤルがあるかと思います。
数字が大きくなると上糸がきつくなります。数字が少なければ緩い状態です。
きつすぎる場合に、上糸が切れやすくなります。また緩ければいい、というものでもありません。
緩すぎても、糸調子のバランスが悪くなるので、縫っているうちに切れてしまうことがあります。

3:ミシン糸が、針に辿りつく前にどこかに引っかかっている。

ミシン糸はプラスチックの円柱のような土台に巻いてありますが、糸を収納するときに一箇所糸を挟めるための切り込みが入っているものが多いです。

ミシンにセットした糸が、その切り込みに引っかかって流れなくなっていることがあります。またはミシン本体のどこかに引っかかっていることもまれにあります。

糸が正しく通っている、さらに、糸調子も程良い、なのにすぐ上糸が切れてしまう時は、ミシン糸がどこかに引っかかっていないかを見てください。
糸が正しく流れなければ途中で切れてしまいます。

ゆるくなる原因は?

糸がゆるくなる原因の多くは「糸調子」があってないことによります。
糸調子は、上糸がきつすぎても合わないし、緩すぎても合いません。

試し縫いをしてみて、上と下それぞれの縫い目が、ひっぱられ過ぎず、また飛び出し過ぎず、上から見ても下から見ても同じような線が続いている状態になるまで、糸の調子を合わせてみてください。

下糸と絡まない・合わない!どうして?

まずまっさきに確認するのは「下糸」が正しく入っているか。です。
下糸をセットする方向を間違えると上糸と絡まず、縫うことが出来ません。

正しくセットされているのにも関わらず、やはり絡まない場合は、ボビンやボビンケースのサイズがミシン指定のものになっているのかを確認してください。

ボビンにはサイズがあります。
一般的な家庭用ミシンの場合でも、ボビンのサイズは3種類あります。高さが1ミリ単位で違います。
たった1ミリですが、それだけで下糸がセットできず、縫えなくなってしまいます。

ボビンは金属製のものとプラスチックのものがありますが、サイズがあえば金属でもプラでもどちらでも構いません。
またボビンケースが必要なミシンの場合はボビンがボビンケースに正しく収まっているのかも確認しましょう。

その他の原因として、下糸がミシンの中で絡んでしまうことによって、ミシンの中に糸の残骸が挟まったままになっていることがあります。
そのため下糸がうまく回転していない、ということも考えられます。
糸くずや繊維の細かいものがミシンの中に残っていないかも確認してみましょう。

失敗しないために、ここがポイント!

上記の事を全部確認して、それでも糸調子が悪い場合は、もしかしたら針が変形しているのかもしれません。

縫っている時に、布に刺している「マチ針」に「ミシン針」が当たってしまうことがあります。
それを繰り返しているうちにミシン針が変形してしまう。

また厚手の布を縫っているときにも布の厚さや硬さにミシン針が耐え切れず、折れたり変形してしまうことがあります。
ミシンの針が変形してしまうことで糸の調子も合わないため、ミシン針を替えた途端綺麗に縫えるようになることもよくあります。

それでも綺麗に縫えない場合には一度ミシンを修理に出してみた方がいいかもしれません。

まとめ

ミシンの糸調子が悪く、思っていることが出来ないと、だんだんイライラしてきたり、焦ってしまったり、普段ならすぐ気がつくことも見落としてしまいがち。

ひとつひとつ確認してみると、意外にもあっさり解決するもの。

トラブル時は、いったん深呼吸、そして一息ついて自分自身をリセットしてから、解決を模索してみてくださいね!