ロックミシンで出来ることは?普通のミシンと何が違うの?

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ロックミシンで出来ることは?普通のミシンと何が違うの?





洋裁をしていると気になるロックミシン。
一台あると一気にグレードアップしそうだけど、使い方が難しそうで、使いこなせるか心配、ハードルが高そうで一歩踏み出せない、という方も多いかもしれません。

形も見た目も特徴的なロックミシンは、糸の扱い方さえ覚えると、物創りの巾が広がります。
普段馴染のないという方もこの機会にロックミシンの魅力に触れてみてください。




ロックミシンってどんなミシン?

ミシン売場などで見たことがある人も多いのではないでしょうか?
普通のミシンとは違う種類の糸がセットされていて、何の用途に使うものなのか、どんな人が使うのか?と気になること満載です。

洋裁初心者さんにとっては敷居が高そうに見えるロックミシン。
売り場で眺めるだけ。という方もいるのではないでしょうか。

ロックミシンと一般的なミシンとの大きな違いは、ロックミシンは布の端をかがること専用のミシンだということです。

市販の洋服の裏を見て頂くと、端が綺麗に処理されています。
これがロックミシンの威力です。
家庭用のミシンでは、このような綺麗な端にはなりません。

「端の処理のためだけに、ロックミシンを購入するのは・・・」と躊躇してしまいがちですが、ロックミシンにできることは「端の処理」だけではありません。
ニット製品など伸縮性のある生地を縫い合わせることにも適しています。

カット&ソーと言われるジャージー素材などは、ロックミシンで縫いあわせることが出来るんです、
ジャージー素材などの伸縮性のある生地は、普通のミシンで縫うと、「ニット用」のミシン糸を使っても、糸が切れてしまうことがあります。

ロックミシンを利用して、緩みのある縫い方で縫い合わせることによって、糸のつれや、切れを防ぐことも出来るんです。

何に使うの?

ロックミシンにできることは大きく分けて3つです。

1. 端かがり

布の縫代の始末という役割がロックミシンの最大特徴です。
市販の洋服を裏替えして脇などの縫い合わせ部分の布の端を見て頂くとわかると思いますが、綺麗に端が始末してあります。
この端の処理は家庭用ミシンではジグザグ縫いで対応できますが、出来あがりの綺麗さだけではなく強度が違います。
何度も洗濯したときに違いがわかります。

2. 生地の縫い合わせ

伸縮性のあるニット素材の縫いあわせに適しています。
ロックミシンはかがるように縫いあわせていくので、ある程度緩みのある縫い方ができます。そのため伸縮性のあるニットには適しているんです。
装飾としてロックミシンの縫い目を活かしたいと思ったとしても、素材がニット以外の場合綺麗には縫い合わすのが難しいのでお勧めではできません。

3. 巻きロック

薄手の素材の端を綺麗に処理することが出来ます。
オーガンジーやチュールなどの素材は、普通のミシンで縫うと、柔らかいふんわりした素材感によって、布が伸びてしまったり綺麗に縫うのが難しいのです。
この薄い素材の端を1.5mm程の細い巾で巻き込むようにかがることを「巻きロック」といいます。
巻きロックで仕上げているスカーフなどもよく見かけますね。

普通のミシンとどこが違うの?

ロックミシンの上部に糸が2本や3本また4本セットされているのを見たことがあると思います。
ロックミシンでは、専用の糸を2本~4本用意し、全てミシンの上部にセットして使います。
「下糸」をボビンなどに巻く必要はありません。

逆にいうと、普通のミシンでは糸をひとつだけ購入してきて、その糸から「下糸」用にボビンに巻きますが、ロックミシンの場合は最初から2~4本の糸を購入する必要があります。

また基本的に「かがる」ことを専用としているミシンのため、縫う箇所は布の「端」専用です。
ロックミシンは、布の端を始末するのと同時に余分な布を裁断してくれる「刃」がついています。
初めて使うときはどきどきしますが、一度使ってみると布の端が綺麗にまっすぐ切られ糸にくるまれていく様はとても爽快です。

また、端の処理専用という用途のミシンのため、「返し縫い」や「方向転換」はできません。

3本糸と4本糸の違いは何?

ロックミシンは、その用途によって
・1本針2本糸
・1本針3本糸
・2本針4本糸

と種類があります。

端かがりしかしない、いうのであれば「1本針2本糸」か「1本針3本糸」のロックミシンで十分です。
ニット製品にも挑戦したいと考えているのでしたら「1本針3本糸」でも縫うことは可能ですが、どちらかというと「2本針4本糸」の方がお勧めです。強度も縫いあがりも違います。

おススメのロックミシンは?

いろんなメーカーから出ていますが、ロックミシンの一番の違いは「糸」の本数、そして「針」の本数です。
選ぶ基準として、絶対はずせないのが「糸通し」が簡単なことです。

ロックミシンの糸通しは、普通のミシンの「下糸」にあたる部分は、長い管を通す必要があります。
空気圧で通してくれるタイプのミシンは空気レバーを押すことで、簡単に糸通しが出来ます。
「ベビーロック」は日本製で操作がしやすいので人気があります。
筆者もベビーロックの2本針4本糸のロックミシンを永年愛用しています。

ミシンに限らず機械製品は相性があります。
高額で高性能だから自分に合う、とは限りません。
実際にお店で使ってみて、自分にあったもの、手に馴染むものを選ぶことをおすすめします。

まとめ

端かがりしかしないのに、使い方が難しそうでハードルが高いイメージのロックミシンも、いざ使って慣れてしまうと使い勝手の良さと、物作りのバリエーションの広がりに手放せなくなります。
この機会にぜひロックミシンを体験してみてください。