巫女さんなりたいけど、どうすればいいの?なり方を教えて!

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巫女さんなりたいけど、どうすればいいの?なり方を教えて!

お正月に初詣などに行くと見かける「巫女さん」。

白と紅の和服姿は凛々しく、まさに大和撫子。
神楽の奉納の時など、ハチマキをして鈴を鳴らしているその姿は荘厳ですらあります。

そんな「巫女さん」ですが、仕事としてはどんな仕事なのでしょう?
気になるなり方、年齢制限や、仕事内容などを徹底解説!若さを売りにしたい女性の方必見です!

目次

どうやったらなれるの?

巫女さんになるにはなんと資格などは一切不問。
女性であれば応募できます。

基本的には神職ということになるので、神社関係者の近親者など、その神社に縁のある方が採用されやすいようです。
そういった縁故のない方は、数少ない求人をハローワークや神職養成機関求人票で探すと、求人があるかもしれません。

お正月などの掻き入れどきに求人が掲載されることもあるようなので、チェックしてみてはどうでしょうか。
また、求人には出していないけれどどうしてもなりたい!という方は、実際に神社を訪ねてみたり、電話で問い合わせてみたりするのも手です。
あまり忙しい期間(正月や例大祭など)を外して問い合わせしてみましょう。

巫女の勤務形態にはアルバイトもあり、これは「助勤」「助務」という名前で募集をかけています。
神社が忙しい期間は自分が巫女さんを体験できるチャンスでもあるのです。
本物の巫女さんになる前に、助勤巫女を経験しておくと、本職の巫女として働く時のアピールともなります。

また、面接では実家暮らしか一人暮らしかを聞かれることがあるそうです。
これは巫女さんの仕事が案外重労働なため、実家住まいの方が安心してお仕事を任せられるという理由のようです。
「黒髪ロングでなければならない」という話もありますが、ここでの「黒髪」は「染めていない地毛」であることです。

ロングの場合は後ろでひとつにまとめる、という礼儀があるのでそうなっているだけで、特に髪の毛の長さに関する規定はないようです。

何歳からなれるの?

巫女さんには中学卒業後からなることができます。
16歳から20代後半までの短い期間のお仕事ですが、そのぶんやりがいはたまらないお仕事です。

年齢制限・定年ってあるの?

巫女さんの定年はなんと20代の後半。だいたい30歳前になると退職します。
これは「未婚」であることが望まれるからで、結婚すると巫女さんは引退ということになります。

神宮さん(伊勢神宮)などでは高卒で職についた後、23歳で引退などというふうに決まっているようです。
これはとても若い例ですが、他の神社でも最高が29歳、だいたい27歳までに引退というパターンが多そうです。

また、洗髪や装飾品の着用も好ましくないので、繁忙期の巫女さんのアルバイトは高校生の女の子が多い理由の一つになっていそうです。

引退後の巫女さんは大きい神社だと事務をおこなったり、神楽(舞)の指導をおこなったりと職員としての道があるようですが、小さい神社だとそれも難しいので、再就職の道を探したほうがよさそうです。

仕事内容・気になるお給料は?

巫女さんの仕事ですが、結婚式などでの舞の奉納、御朱印の受付、祈祷やお祭りの手伝い、お札やお守りなどの参拝客への販売、お札の作成、おみくじの販売、境内の掃除、神職の手伝い。
事務作業、デスクワークなど面でも裏でも大活躍です。

重いものを運ぶこともあるので、体力もなくてはいけません。
繁忙期にはご飯を食べる暇もないほど忙しく、お正月に6日も家に帰れなかったという人もいました。

そして、巫女さんの仕事内容のうちには、観光客への接客(案内)があります。
そのため、英語を学んでおくと、大きな神社などでは強みになります。
参拝客の対応の時には輝かんばかりの笑顔が大切。
接客業のアルバイト経験がある方ならわかると思いますが、相手を不快にさせない笑顔を作るのが大事です。

気になるお給料ですが、アルバイト(助勤)の場合は時給1000円程度です。
正職員としては年収300万程度が一般的。
勤務時間ですが、基本的には午前9時から午後17時まで。
お昼休みは着替えなければならないため外出は難しいようです。

多くの巫女さんはランチタイムにお弁当を持参して食べています。
休日は月に7日程度。

平日休みが一般的です。

仕事は先輩の巫女さんから教わって覚えますが、基本的に毎年やることは変わらないので、安心して教わることができます。

研修期間を設けている神社も多いので、応募に受かった場合はゆったりとした気持ちで仕事に臨めそうです。

巫女さんはとってもオリエンタルな仕事

巫女、というのはもともと強い感応力により、予言や呪術を行う人も総称していました。
神社にいる巫女さんは世界で言うところの「シャーマン」と同じなのですが、仕事内容は全く違います。
日本が八百万の神の国だからこそ生まれた、独自のお仕事です。
シャーマンとしての巫女は若ければ若いほどいいとされている地域もあり、これが現在の日本の「巫女」の年齢制限に関わっているようです。
高校を卒業したら日本の良さを広める仕事をしたい…なんて考えている方は、ぜひ可能性の一つに「巫女さん」を加えてみてください。