かぼちゃの雄花は咲くのに雌花が咲かない。原因は何?

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かぼちゃの雄花は咲くのに雌花が咲かない。原因は何?

この記事では、かぼちゃの雄花は咲くのに雌花が咲かない原因についてお話します。
かぼちゃを育てているけれど、雄花が咲いたのに雌花が咲かないと悩んでいる方は、良かったら参考にしてみてくださいね!

 

 

目次

雄花と雌花は一緒に咲くもの?

雄花と雌花は、始めは一緒に咲きません。

というのも、かぼちゃを始めとするウリ科の植物の生育の特徴として、時間差で雄花と雌花が咲きはじめるため、雄花が咲きだしたからといって、雌花が一緒の時期に咲き始めるわけではないんです。

でも最終的に雌花が咲く時期になれば、雄花と雌花が一緒に咲くようになりますよ。

雄花は咲くのに雌花が咲かないのはなぜ?

雄花が咲くのに、雌花が咲かないと焦ってしまう気持ちは分かりますが、実はかぼちゃは先に雄花が咲いてしっかり株が出来てから、雌花が咲くという経過をたどります。

だから今現在雄花は咲くのに雌花が咲いていないという状況でも、これから雌花が咲くという状態なので焦る必要はありませんよ。

ただし、祖母が言うには窒素を多く含んだ肥料をやりすぎたりすると、雌花のつきが悪くなってしまうそうです。
雌花が咲かないからと一生懸命に肥料を与えてしまうと、もっと咲かなくなってしまうのでご注意くださいね!

雌花が枯れてしまう!原因は何?

雌花がせっかく咲いても、枯れてしまうことに悩まされる方も結構多いのではないでしょうか。
特に雨が降らず水が不足していたり、肥料が足りずに栄養が不足している時、雌花は枯れやすくなります。

それでも水も肥料もしっかりやっているのに、雌花が枯れてしまうという場合には、窒素を多く含む肥料をやりすぎていないか確認をしてみてくださいね。

実家の祖母は「かぼちゃは放っておいても出来る」と言いますが、庭や畑を作って初めてかぼちゃを育てたりする場合は、土が出来ていなかったり水やりが十分でなかったら上手く育ちません。

だから雌花が枯れるなと困っているのであれば、水や肥料を見直してみてくださいね。

うまく受粉させるには?

通常、花の受粉はミツバチを始めとする昆虫が、花の蜜を吸いながら自然に受粉をさせてくれます。
実家では父が趣味でミツバチの巣箱を置いていますし、近所の家にもミツバチが巣を作っています。
だからそこからミツバチが飛んできたりするので、実家でかぼちゃを育てる場合は放っておいてもかぼちゃがなります。

でも、ミツバチがいない環境であれば、そのまま放置していても受粉しないですよね。
その場合は上手く受粉させるために、雄花を手に取って人工的に受粉をさせましょう。

ここでポイントなのが、かぼちゃの雌花は朝早くに受粉させないと、雄花の花粉の発芽力が下がってしまって受粉しにくくなってしまうということを覚えておきましょう。

出来れば夜明け4時過ぎから遅くても9時までに、畑でかぼちゃの雌花と雄花が咲いているのを見つけたら、雄花を摘んで、花びらを取り除いて雌花の中の雄しべだけにします。

あとは、雌花の真ん中の雌しべの先端にしっかり雄しべをくっつけて受粉完了となります。
高確率で受粉をさせることが出来るので、ぜひ時間に気をつけて試してみてくださいね!

雌花と雄花の区別の仕方は?

特にかぼちゃを始めて育てる方は、雌花と雄花で違いが分かるか不安という方もいるかもしれません。
でも、雄花と雌花はちゃんと分かりやすい違いがあるので、安心してください。

雌花は、雌花の花の付け根が丸く膨らんでいるんです。
それに対して雄花は、その丸い膨らみがないので、すぐに分かりますよ。

一見、雌花の花の付け根が丸く膨らんでいると、受粉が済んでそのまま大きくなるものと思われる方もいるかもしれませんが、受粉していなくても雌花の花の付け根はもともと丸いです。

ただ、雌花と雄花が受粉しなかった場合は、雌花は枯れ落ちてしまうので、受粉したと思ってしまうのはもったいないです。
確実にかぼちゃの実をならせたいとおもうのであれば、人工的に受粉をするのがおすすめですよ!