れんこんの皮はむく、むかない?生のままたべられるの?

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れんこんの皮はむく、むかない?生のままたべられるの?

日本料理には欠かせない食材といっても過言ではないれんこん。
酢蓮や煮物にきんぴらに、大活躍ですよね。

ところで、みなさん野菜の皮ってむいていますか?
よくお昼の情報番組などで「野菜は皮に栄養がある」なんて聞きますよね。

れんこんも皮をむかない方がいいのでしょうか?
皮に栄養があるのだとしたら、皮の利用法も知りたいですよね。

そんな疑問、一緒に解消していきましょう!

目次

皮はむいたほうがいいの?

単刀直入に言うと、食感と見た目を重視するならむいた方がいいです。
そもそもれんこんの皮をむくようになったのは、日本料理などで見た目を重視するからです。
レンコンの身は白く美しいのに、皮は茶色くて食べるとごわごわします。
それを解消するために、料亭や小料理屋が皮をむくようになり、一般の人も野菜の皮をむくようになったのです。
ごぼうやにんじん、だいこんなども、本来は皮をむかなくていい食材です。
けれども、皮をむいた方が味がしみこみやすかったり、見た目がよかったり、食感がよくなるという理由で、多くの人が皮をむいていますよね。
れんこんもそれと同じというわけです。

簡単な皮のむきかたを教えて

れんこんは筒状の野菜ですから、カーブがあって皮が剥きにくいですよね。
それに節もあって、れんこんの皮をむいたことがない人からすればどうやってむくのがいいのかよくわかりません。

簡単な皮むきの手順をお教えしますね。

  1. まず、れんこんはたわしなどでしっかり洗います。
  2. その後節ごとに切断して、節を取り除きます。
  3. そして薄く皮をむきたいときはピーラーで、厚く皮をむきたい時は包丁でむいていきます。

ピーラーの場合は上から下に向けてすっと滑らすだけで、白い肌が見えてきます。
包丁の場合は、縦にむいてもいいのですが、レンコンの節が短いときは桂剥きのようにむいても大丈夫です。

皮をむいたら生のまま食べられる?

れんこんを生食するには、採れたての新鮮なものでないと不向きです。
れんこんの旬は10~3月で、新れんこんは秋の時期に売り出されます。
その時期の本当に新鮮なれんこんであれば、生でかじっても美味しく食べることができますが、スーパーに並んでいるものは鮮度がすでに落ちて、生食には向いていないでしょう。

どうしても生で食べたければ、新れんこんを買ってきて、酢水につけてアクを完全に抜く必要があります。
煮物やてんぷらに使うサイズにカットしてしまうと、えぐみが残り、美味しさが活かせません。
生食するときは薄くスライスしたものをお寿司に混ぜ込む、サラダに使うなどしましょう。
新れんこんではない普通のれんこんは、このえぐみがどうしても残るので、生食には適していません。
生で食べられるのは旬の時期だけ、と覚えておきましょうね。

むいた皮の使い道はない?

れんこんの皮には、他の野菜と同じように、栄養がたくさん含まれています。

その正体はポリフェノール。
よく「健康成分」としてテレビで取り上げられるのでみなさん名前はご存知かと思います。

れんこんの皮に含まれているポリフェノールは「タンニン」という名前で、渋味やえぐみの原因です。
れんこんを切ってしばらく放置していると黒く変色してくるのも、タンニンの仕業。
しかしこのタンニン、抗酸化作用、コレステロールの減少、抗がん作用、消炎作用、そして若返り効果などがあり、できれば摂取したい栄養素です。

れんこん本体にもビタミンC、カリウム、食物繊維がたくさん含まれています。
ビタミンCは疲労回復、感染症予防に効果があり、美肌にもなれる嬉しい栄養素。
カリウムはナトリウムの排出を促進するので、血圧の上昇を抑えてる効果があります。
食物繊維は水に溶け出さないタイプのもので、便秘解消などの効果が期待できます。

これらを逃さず摂取するには、むいた皮も料理に使用するのがベストでしょう。
食感が気にならない、むしろ活かすような料理に使用すれば、美味しく食べることができます。

むいたれんこんの皮を使った絶品レシピ

では皮をどのように食せばいいのでしょうか。
いくつか「皮だとは思えない!」というほど美味しい料理のレシピをあげておきますので、ぜひ参考にしてください。

<れんこんの皮のかき揚げ>
材料
調理の際にむいたれんこんの皮適量
冷蔵庫にある人参やかぼちゃなどの余った野菜適量
天ぷら粉野菜に合わせた量
1.れんこんの皮はさっと酢水につけてアクを抜いておきます。
このときささがきのような大きさにカットしておきましょう。
2.あまっている野菜をれんこんの皮と大きさを合わせてカットし、天ぷら粉で混ぜ合わせます。
3.170℃に熱した油でじっくり両面を揚げれば出来上がり。
れんこんの皮がごぼうのような食感になります。
ごぼうよりも繊維質が強くないので、お子様でも食べやすいです。
好みに合わせて天ぷらの衣に桜えびを入れたり、出来上がりに青海苔を振ったりして食べてみてください。

<カリカリ食感のれんこんの皮とベーコンのソテー>
材料
500gのれんこんをむいて残った皮
ベーコン2枚
しめじ50g
バターまたはマーガリン大さじ1
塩少々
粗引き黒胡椒少々
1.れんこんの皮は3センチ程度にカットし、ベーコンは1センチ幅に切っておきます。
しめじはいしづきをとってほぐしておきます。
2.フライパンにバターまたはマーガリンを入れて、中火でれんこんの皮とベーコンを3分程度炒めます。
3.カリカリになったらしめじを入れて蓋をし、蒸し焼きにします。
4.しめじがしんなりしたら最後に塩胡椒で味を整えて出来上がりです。
おつまみにもおかずにもなる一品です。
バターの量が少ないかな?と思うかもしれませんが、ベーコンから脂がでるので大丈夫です。
しめじがうまみを吸って、とても美味しく、食感も楽しい料理ですよ。

<簡単!サクサク!れんこんの皮チップス>
材料
れんこんの皮適量
塩適量
1.れんこんの皮は中音の油で揚げます。網や箸を使って油に沈め、泡が出始めます。
2.泡が完全に出なくなったら油からあげ、熱いうちに塩をかけます。
3.冷めたらパリパリした食感のチップスになります。
おやつにもおつまみにもなる簡単な一品です。
塩だけじゃなく、コンソメなどをかけると味が変わって美味しいですよ。

<れんこんの皮のきんぴら>
材料
れんこんの皮適量
ごま油適量
醤油・砂糖・みりん 2:2:1
粉唐辛子適量
1.れんこんはピーラーで薄く皮をむき、水につけてアク抜きします。
2.鍋にごま油を敷いて、よく水気を切ったれんこんの皮をいれ炒めます。
3.みりん・砂糖を入れて炒め、味が馴染んだら醤油を入れてしばらく水分が飛ぶように炒め煮します。
3.火を止めて、粉唐辛子を入れて混ぜたら出来上がりです。
ピリッとしたアクセントが美味しい一品です。
薄くむいた皮なので、ゴワゴワ感は気になりません。
ちょっとだけ残った野菜を加えると、立派なおかずになりますよ。

野菜の皮には栄養はたっぷり!できれば活用を

今回はれんこんの皮についてとりあげましたが、にんじんやだいこん、ごぼうなどの皮も栄養がたくさん含まれていて、ぜひ活用したいもの。
上記に挙げたレシピを試してみるときに、ぜひこれらの野菜の皮も加えてみてください。
「残り野菜」や「野菜クズ」などと言われてしまう皮ですが、これだけでも立派な一品を作ることができます。
美味しく食べて、シンクも汚さず、栄養も摂取。
賢い消費者になりましょう!