石狩鍋の鮭の臭みを消す方法は?隠し味や合う味噌の種類も教えて!
寒くなってくると食べたくなるのが鍋料理。
私の住む北海道では石狩鍋という、鮭の入った鍋が時期になるとよく作られます。
魚と野菜をたっぷり食べられてとてもいいのですが、作り方によっては臭みが出ることもあるようですね。
ここでは美味しく作るためのポイントをいくつかご紹介します。
目次
鮭の臭みを消すには?
こちらでとれる鮭はあまり脂がなくあっさりしているため、臭みを感じることは滅多にないのですが、スーパーなどで買ってきた鮭の場合、臭みが気になることもあります。
魚の臭みを消す方法としては、牛乳に10~20分程度漬けるだとか、さっと塩をしてさらにお酒をふるとか、塩をしてちょっと置いてから熱湯をかけるという方法があります。
気になる時は試してみてください。
私の住む田舎あるあるなのですが、生鮭をまるごと1尾いただくことがあります。
そういう時はあまり時間をおかず、すぐにさばいてしまうことと、さばく際に背骨のところについている血の塊をしっかり取り除くことで、生臭みが軽減され、美味しく食べることができます。
あとは、鮭を鍋に入れるタイミングも気をつけてください。
水のうちから入れてしまうと生臭くなってしまいますので、必ず鍋が沸騰してから鮭を入れましょう。
使う鮭によって臭みは変わるの?
スーパーで売られている鮭は種類も色々です。
天然・養殖・とれた場所によっても味や脂ののりが全然違います。
北海道の鮭とひとくちに言っても、日本海側とオホーツク海側では脂ののりが全然違い、オホーツク海側の鮭の方が断然高値で取引されます。
日本海に面する石狩では、あまり美味しいとはいえない鮭をいかに美味しく食べるかを考えた末に、石狩鍋が誕生したのかなと、ふと思いました。
石狩鍋に使う鮭は、秋鮭・白鮭と呼ばれるものが臭みも少なくおすすめです。
スーパーでは銀鮭というものもよく見かけますが、こちらは養殖ものがほとんどで、脂はのっているけど臭みがあると言われています。
ダメとは言いませんが、上手に調理しないと美味しく食べられないかもしれません。
実は本場の石狩鍋は具に決まりがあるのです!
石狩鍋のレシピを検索すると、たくさんのレシピが出てきます。
それぞれ自己流にアレンジして美味しく食べているのですね。
北海道の郷土料理が全国各地で作られているなんて、とても嬉しいことです。
たくさんの野菜をたっぷり入れるのも美味しいですが、実は本場の石狩鍋の具にはち
ょっとした決まりがあるのです。
白菜ではなくキャベツ、玉ねぎ、豆腐、つきこんにゃく、お好みで長ねぎ。
そして出来上がったら一味や七味ではなく、山椒をふって食べます。
野菜の甘みと鮭のうまみにピリッと山椒がとてもマッチして美味しいですよ。
これが石狩鍋発祥の頃からの味だということです。
でも、鍋ものとしては具がちょっと寂しいですよね。
なので我が家や私の周りでは、味噌汁代わりの石狩鍋というポジションで、実は石狩鍋を囲んで~という感じではありません。
お鍋としては本場じゃない人の方が上手に石狩鍋を楽しんでいるのではないでしょうか。
美味しく作る隠し味は?
これは各家庭でそれぞれです。味噌味にバターが合うのは誰もがご存知だと思います。
牛乳を入れてまろやかにしつつ、カルシウムも摂れちゃうという人も入れば、酒粕を入れるという人もいます。
とっても温まりそうですね。
ちなみに我が家では、ちょっと味が物足りない時はしょうゆを少々入れたりもします。
隠し味ではないのですが、先にも書きました「山椒」が個人的にとても好きです。
私はすっかりハマッてしまい、石狩鍋には必ず山椒がつきものになっています。
ぜひお試しください。
石狩鍋に合う味噌の種類は?
北海道では味噌汁も白味噌が定番なので、当たり前に白味噌を使っ ています。
でも、その土地によって定番の味噌は違うと思うので、まずは自分の食べなれた味噌で作ってみてください。
たくさんの料理研究家さんが石狩鍋を作ってくれていますが、レシピによっては赤味噌だったりすることもありますから、全く合わないということはないと思います。
味噌を色々ブレンドして自分オリジナルの石狩鍋にするのも面白いですよね。
最後に
基本の石狩鍋もおすすめですが、味噌の種類や入れる具材、隠し味で色々なアレンジができるのがまたいいところでもあります。
とれたての秋鮭が店頭に並ぶ季節です。
美味しい鮭で石狩鍋を楽しんでみてくださいね。
味噌汁代わりもなかなかおすすめですよ。