赤ちゃんの水分補給はいつから、どのくらいの量が必要?

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赤ちゃんの水分補給はいつから、どのくらいの量が必要?

赤ちゃんが誕生して慣れない育児に奮闘していると、自分のお母さんや義理のお母さん、ようするに子育ての先輩たちが色々と教えてくれたりしますよね。

産院では母乳またはミルクだけで良いと言われたのに、実家に帰るとお風呂上がりに白湯を飲ませなきゃ!と言われ戸惑ったのは私だけではないはず。

生まれて間もない赤ちゃんに母乳やミルク以外の水分補給は必要なのか、それはいつから必要になってくるのでしょうか。

目次

いつからはじめたらいいですか?

昔は低月齢の頃から白湯などを飲ませるようにと指導されていたようですが、現代では生後間もなくから離乳食が始まる頃までの赤ちゃんは、基本的には母乳やミルクで水分補給できていると言われています。

しかし、市販されている赤ちゃん用の水やお茶には「生後2ヶ月頃から」と書かれたりしていて、混乱してしまいますよね。

絶対にこうしなければならないというきまりは無いので、2ヶ月頃から白湯や赤ちゃん用のお茶を与える人もいます。

初めての夏を迎えて水分が足りているか心配だとか、母乳を飲む量が少なめだから白湯などで水分補給させたいなどの理由があるのかもしれません。

これも決して間違いではないので、結局は自分で判断して与えることになります。

ただ、普通に母乳やミルクを飲んでいるのであれば、離乳食開始の少し前や、開始とともにはじめるくらいで良いでしょう。



何を与えたらいいの?

水分補給を目的に与えるのなら、白湯や麦茶が基本です。

白湯とは水を沸騰させて冷ましたいわゆる「湯冷まし」のこと。

赤ちゃんには必ず一度煮沸したものを与えましょう。水は水道水で大丈夫ですが、ミネラルウォーターを使う場合は硬水は赤ちゃんに向かないので軟水を使ってくださいね。

その場合も一度煮沸した方が安心です。

お茶を与える場合はカフェインを含まないものにします。ノンカフェインで代表的なのは麦茶ですね。

ペットボトルに入った赤ちゃん用の麦茶も市販されているので、こういうものを使うのが便利です。

自宅で麦茶を作って与える時は、水出しではなく必ず煮出してください。

そのままでは濃すぎるので、ほんのりお茶の味がする程度に薄めて飲ませます。

飲み物の温度はあまり冷たいのは避け、人肌くらいにします。

ちなみに、赤ちゃんの水やお茶と並んでイオン飲料なども販売されていますが、イオン飲料は糖分が含まれていたりして虫歯の原因にもなるので、普段から積極的に飲ませる必要はありません。



1回の補給量は?

低月齢だとスプーン1杯から始めてもいいですし、哺乳瓶に20mlくらいを用意して飲ませてみてください。

汗をかいた後やお風呂上がりなど、赤ちゃんが欲する時はちょっと多めに飲ませてもいいと思います。

どんな月齢であっても絶対この量!とは言えませんので、赤ちゃんの様子を見ながら与えてくださいね。

離乳食が始まってからは、我が家はマグに水やお茶を入れておいて、好きな時に好きなだけ飲ませていました。
とはいえ赤ちゃんですから、そんなにグビグビと大量に飲むわけではなかったですよ。



飲ませ方は?

低月齢の頃は、哺乳瓶に入れて飲ませます。

哺乳瓶を嫌がるのであれば、スプーンで少しずつ飲ませてみます。

5,6ヶ月になると早い子だとストローで飲めるようになりますし、スパウトなどで飲ませることもできるようになってきます。

もう少し大きくなるとコップで飲めるようになってきます。

嫌がるときにはどうしたらいいの?

飲みたくないと嫌がる時は、無理に飲ませず様子を見ましょう。

時間がたてば気分が変わって飲んでくれるかもしれません。

あとは、飲ませる方法を変えてみます。

哺乳瓶で嫌がるならスプーンであげてみたり、離乳食が始まっているなら先にも話したスパウトやストロー、コップなどで試してみるのもいいと思います。

嫌がる理由にイオン飲料や果汁飲料など甘い飲み物に慣れてしまい、水やお茶を飲まないということもあります。

赤ちゃんが美味しそうに飲むからと、つい与えてしまいたくなりますが、そこを我慢してできるだけ水やお茶に慣れてもらうと後々虫歯の心配も減りますよ。



最後に

はじめての子育ては、水分補給ひとつでもどうすればいいのかと不安になりますよね。

私も、助産師さんが母乳だけでいいと言ったからと、親がすすめる白湯を拒否していました。

でも、白湯を飲ませたからと言って大変なことが起こるわけじゃないんですよね。

まして私たちは赤ちゃん時代に白湯を飲まされてここまで育っているのです。

季節や赤ちゃんの様子を見ながら、母乳以外の味を覚えてもらうのも悪いことではないな、と思えたのは育児がずいぶん楽になってからでした。

あふれる情報を上手に使って、臨機応変にいきましょう。