北海道に転勤・・不安です!生活の必需品を教えて欲しい!
北海道へ転勤!
東北からならまだそんなに環境は変わらないかもしれませんが、雪のないところからの転勤だとしたら、何が必要か、どんな生活になるのかと未知な部分が多いですよね。
北海道といっても広いので、気温や環境だって場所によって大きく違いがあります。
北海道へ転勤になったときの必需品、心構えなどを北海道民がお話します。
目次
都市部と郊外の違いは?
北海道の都市と言えば「札幌」ですよね。
あとは「旭川」や「釧路」、「函館」などが有名です。
都市部でも特に札幌はお店が集中しています。
他の都市部では手に入らないものでも、札幌へ行けば手に入ることは多々あります。
今はインターネットで何でも買えますから不便は感じませんが、やはり実物を見て買いたいとなると札幌へ行くのが一番ですね。
また、札幌は地下鉄・市電・バス・JRと交通網も整備されているので、車を持たない人も多くいます。
ただし、一歩郊外へ出ると交通はとても不便になります。
場所によってはJRが走っていないところもありますし、バスしか公共の乗り物がないところも多いです。
札幌の近くでも1時間に1本程度しかバスがないところもありますし、冬は雪のため遅延も多く、通勤は早めのバスに乗らなければならないという話も聞きます。
私の住んでいるのは札幌中心部まで2時間ほどのところですが、バスは1日2,3本しか走っていません。
そうなるとマイカーは必需品になります。
今の北海道は札幌へ人口が集中していて、小さな市町村は過疎が進む一方になっています。
独自の対策で人口を増やしている町もありますが、過疎によってJRが廃線になるところもありますし、医療機関も専門の医師が不在で、何時間もかけて遠くの病院まで行かなければならないような場所も多く存在します。
子どもの習い事や塾なども田舎になるほど種類が少ないので、何でも選べる都市部との差は大きいです。
色々と不便が多い郊外ですが、考え方次第で楽しく過ごすこともできます。
自然の中でのびのび暮らしたいのなら、やはり郊外の方が北海道らしくていいですし、どこへ行くにもちょっとしたドライブを楽しめます。
休みの日には川釣りや山菜採りもいいですね。
海辺でぼーっと夕日を眺めるのも気持 ちがいいものです。
冬の対策には何が必要?
これは転勤する場所にもよりますが、まず家に必要なのは雪かきスコップです。
プラスチック製で普通のスコップより大きめにできています。
雪の多い地域なら、それに加えてママさんダンプがあると便利です。
ママさんダンプとは、除雪した雪を運ぶためのもので、スコップとソリを合わせたような形をしています。
雪の多いところだと家の周りの除雪は軽く1時間かかることもあり重労働ですので、道具をうまく使いこなすことが必要となります。
これが雪の少ない地域だと、ほうき1本で事足りるというのですから驚きです。
北海道とひとくくりに言っても、本当に地域差は大きいです。
そして家の中には大きなストーブや床暖房などの暖房設備があると思いますが、災害が起きたとき、停電になったときなど、冬場に火の気が全くない状態になると寒くて耐えられないのはもちろん、水道凍結などのトラブルが起こることも考えられます。
「いざという時」のために、電気を使わない小さなポータブル石油ストーブを1台備えておくと安心ですよ。
それから人の防寒対策としては、私が冬中手放せないのはヒートテックなど発熱素材の肌着です。
ちょっと長く外に出ているときには、ダウンや中綿のジャケット、フリースの裏地がついたパンツ、手袋、帽子、ムートンなどのあったか素材のブーツまたは長靴。
1日中外にいなければならないときには、それにホッカイロをプラスします。
冬でも暖気のときにはこんなに完全防備しなくても、コート一枚で 過ごしたりもできます。
そして靴ですが、雪道は歩くのにコツがいるため、慣れていないと転ぶことも多いです。
慣れている人はヒールのブーツでもスイスイ歩きますが、初めての雪道体験であれば冬用の靴をおすすめします。
北海道の靴屋さんなら季節になるとどこでもあると思いますが、靴の裏がギザギザになっていて滑りにくくしているものが売られています。
他にも、手持ちのブーツや長靴に装着するタイプの滑り止めもありますので、どれか購入しておけば、滑って転ぶ危険もなく歩けますよ。
あとは、車を所有しているのであれば、絶対必要なのはスタッドレスタイヤ。
それから車に積もった雪をはらうスノーブラシは、いつも持ち歩くのがいいでしょう。
買い物に車は絶対必要?
これは、都市部であれば絶対ということはないでしょうね。
買い物先が近ければ徒歩でもいいでしょうし、両手に持てる程度なら公共の乗り物でも十分です。
ちょっと大きな家具など、自分で持って帰れないようなものでも、配達してくれたり軽トラックを貸し出してくれる店舗もありますから、どうしても必要ということはないと思います。
これが都市部を離れ地方になると、配達区域外になったりお届けまでに時間を要することはありますが、ちゃんと届けてはくれます。
食料や日用品だと宅配サービスもありますし、今はネットショッピングで大抵のものが買えますから、絶対に車が必要ということはありません。
ただ、田舎だと買い物よりも日々の通勤や保育園の送り迎えなどで車が絶対必要になります。
家庭によっては1人1台所有しないと不便だというケースもありますよ。
冬の運転が心配。準備するものを教えて!
雪道が初めての場合、冬の運転は心配ですよね。
まず必要なのは先にも書きましたがスタッドレスタイヤです。
それから雪用ワイパー。
雪をはらうスノーブラシと、万が一雪に埋まった時のためのスコップやスノーヘルパーと呼ばれる道具。
これは雪でタイヤが空回りして脱出できない時に、タイヤの下に敷いて脱出を助ける道具です。
あとは何をしてもダメなとき、通りがかりの人に引っ張ってもらえるよう、牽引ロープを積んでおけば何とかなります。
何かあったときに交通量の多い道路ならいいですが、ほとんど車が通らないようなところもあります。
もしも地方住まいだったり、冬に車で遠出するときには防寒着や毛布などを積んでおくのが安心です。
人付き合いが不安。北海道民の気質ってどう?
土地と同様、おおらかで心が広い、などのイメージでしょうか。
もちろんその土地によって気質も違ってきますし、みんながそうではないとは思いますが、私の周りはおおらかな人が多い気がします。
隣近所に何かおすそ分けをすると、その倍ぐらいお返しを持ってきてくれたりします。
子どもが小さくて、家の周りの草刈りや除雪ができないでいると近所の人が代わりにしてくれて助かることもよくあります。
悪く言うとおせっかいであり、それを好まない人も多くいますよね。
田舎は特に人間関係が濃密なところもあるので、肌に合わないと出て行く人もいるのが現実です。
都市部の方があまり他人に干渉されず、暮らしやすいという人も多いです。
身近には大阪出身や東京、岐阜、千葉から北海道へ移住してきた人がいますが、北海道の人ってこうだよね!と言われることもなく、あまり「こんな気質です」と紹介できるものもないのですが、移住者がそのまま心地よく北海道にいてくれるということは、悪い気質ではないのでしょう。
そう思いたいところです。
冬以外の季節は過ごしやすい?
冬の始まりは早く、春の訪れは遅い北海道ですが、冬以外の季節は過ごしやすいと思います。
私は他県の四季を体験したことはないのですが、やはり夏は涼しく過ごしやすいと言われます。
北海道にしては猛暑だったとしても、本州のそれとは湿度が違うようですね。
梅雨がないと言われる北海道ですが、近年はカラッと晴れることがなく雨や曇りが続く蝦夷梅雨(えぞつゆ)と呼ばれる現象が見られます。
ただ、本州の梅雨のジメジメとは違い、少し雨が多いかなという程度だそうです。
秋は台風が心配な季節ですが、北海道に来る頃には勢力が弱くなることや、温帯低気圧に変わることが多く、台風で学校が休みになったりすることもほとんどありません。
最後に。
思いつく限りのことを書いてみましたが、いかがでしょうか。
雪の問題さえクリアできれば、北海道はなかなか過ごしやすいかもしれません。
あとは転勤先の土地の人柄にもよりますけどね。
どこでも自分らしく素直に付き合えば、良い関係は築けると思います。
ぜひとも北海道生活を楽しんでくださいね。Good Luck!