おもなハーブの効果と作用が知りたい!セルフケアのやり方とは?

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おもなハーブの効果と作用が知りたい!セルフケアのやり方とは?

ハーブには、ハーブティーとして使えるものだけで、数百という種類があります。そして、ハーブには、古くから薬草として使われてきた歴史もあります。
ハーブひとつひとつが、それぞれ違った特徴や成分を持ち、それが私たちの心や体に何らかの作用をもたらすのです。

そこで、ハーブの持つ作用を期待してハーブティーを入れる時、手元にあると良いハーブを、手に入りやすいものから数種類選んでご紹介します。

そして、どんな時に、どんな風に使うのがよいかということもお話していきます。

種類が多すぎて、どのハーブを選んでよいかわからないという時、参考にしてみてくださいね。



おすすめハーブと作用

ハーブは、メーカーによって表記が違う場合があります。求めているハーブを間違いなく購入するためには、世界共通である学名を確認するのがよいでしょう。
ハーブの名前と学名を、その作用や禁忌などとともに、ご紹介します。

ハーブはひとつの種類に、数百という成分が含まれています。それらの成分がもたらす作用も様々です。そこで、作用については、主なものを紹介しています。

個人的な使用感などもお話していきますので、参考にしてください。

・ジャーマンカモミール(学名:Matricaria recutita/キク科)


主な作用:駆風、消炎、鎮静、鎮痙、鎮痛、殺菌、健胃
香り・味:甘い香り
ハーブティーには花の部分を使用します。

同じカモミールの仲間で種類の違うものに、ローマンカモミール(学名:Anthemis nobilis)があります。作用は似ていますが、香りはかなり違います。好みで使い分けるとよいでしょう。

こんな時に:気持ちを落ち着けたい時、胃の不調、風邪気味の時や、冷えが気になる時に。
こんな飲み方も:
ベッドに入る前には、カモミールミルクティーがおすすめです。牛乳とジャーマンカモミールを鍋に入れ、沸騰直前まで温めたら火を止め、フタをして、5分ほど。茶こしでこしながらカップに注ぎます。
私はハチミツを少し入れるのが好きです。寝る前に甘いものを摂るのが気になる場合は、そのままで。

※キク科アレルギーの人は使用を避けましょう。

・ペパーミント(学名:Mentha piperita/シソ科)


主な作用:鎮静、鎮痙、鎮痛、健胃、殺菌、収れん、発汗

味・香り:スーッとしたさわやかな香りとほのかな苦みがあります。お菓子や歯磨き粉などでイメージするような強いミントの味ではありません。
ハーブティーには葉が使用されます。

こんな時:気持ちを落ち着けたい時、リフレッシュしたい時、胃腸の不調に。

・エキナセア(学名:Ecbinacea angustifolia/キク科)


主な作用:抗ウイルス、抗菌、免疫賦活、抗炎症、抗真菌、発汗
味・香り:くせがなく、日本茶などを飲む感覚に近いハーブティー。
ハーブティーには根や地上部を使用します。

こんな時:花粉症対策、風邪やインフルエンザなど感染症の予防に。

※キク科アレルギーの人は使用を避けましょう。長期(8週間以上)の常用や大量の使用も避けましょう。妊娠中、授乳中も使用できません。自己免疫疾患の人は医師への相談が必要です。

免疫力を高めてくれる特徴を持ち、エルダーフラワーと並んで、風邪の季節には欠かせないハーブティーです。エルダーフラワーは諸症状の緩和を、エキナセアは主に予防を期待しています。
私は、単独で飲むことが多いですが、ブレンドするときは、タイムなどを使います。
注意点が多いハーブでもありますので、気をつけて使用してください。

・エルダーフラワー(学名:Sambucus nigra/スイカズラ科)


主な作用:抗ウイルス、発汗、収れん、鎮痙、消炎、利尿
味・香り:マスカットのような香りがただよい、美しい黄色のハーブティーとなります。
ハーブティーには花の部分が使用されます。

こんな時:風邪気味の時や、花粉症の諸症状を緩和させたい時、気持ちを落ち着けたい時

欧米では、「インフルエンザの特効薬」とも言われています。
私にとっては、エキナセアと並んで、風邪の季節に欠かせないハーブティーのひとつです。単独で飲むことが多く、ブレンドするときは、ペパーミントやタイムを使います。

・マルベリー(学名:Morus alba/クワ科)


主な作用:血糖調整、利尿、解熱、消炎、
味・香り:渋みがなく、苦みの少ない緑茶という感じで、マイルドな口当たり。
ハーブティーには葉の部分を使用します。

こんな時:血糖値が気になる時、熱を伴う風邪の時に。

日本では桑茶として飲まれています。食事の30分ほど前に飲むと、糖の吸収を抑制し、食後の血糖値の上昇を抑制してくれます。

・ローズヒップ(学名:Rosa canina/バラ科)


主な作用:利尿、緩下、収れん、保湿、ビタミンC補給
味・香り:ほのかな酸味とフルーティな味わいで、甘い香りがします。
ハーブティーには、実の部分を使用します。

こんな時:肌の不調、便秘の時、疲れや日焼け、ストレスなどでビタミンCを消耗した時に。

ビタミンCが豊富なハーブで、その含有量はレモンの10倍以上と言われています。飲みやすく、私は単独で飲むのが好きです。
ハイビスカスなどとブレンドされることも多いですが、その場合、酸味が強くなります。ハチミツなどで甘みをプラスしても飲みやすくおいしいハーブティーとなります。
ハーブティーのあとで残った実は、ハチミツと合わせてジャムのようにしたり、料理に使ったりします。

・タイム(学名:Thymus vulgaris/シソ科)


主な作用:強壮、抗菌、抗酸化、収れん、鎮痙、殺菌、利尿、去痰、消化促進
味・香り:すっきりとした味と香り
ハーブティーには葉の部分を使用します。

こんな時:風邪やインフルエンザ、胃腸炎など感染症の予防、気管支炎や咳が気になる時、食べ過ぎによる胃の不調に。

※妊娠中や授乳中、高血圧の人は長期に渡る常用を避けましょう。大量に飲むのも止めましょう。

効果的な使い方

ハーブティーはいつでも好きなときにゆったりと楽しんでほしいものですが、ハーブのもつ働きを期待する場合は、それぞれの特徴をより引き出す使い方をしましょう。
それは、飲む以外の使い方の場合もあります。上記に挙げたハーブを例に、ご紹介します。
いずれの場合も、肌に使用する場合は、事前に腕の内側に少量を塗って1日置き、異常がないことを確認してください。また、異変を感じたらすぐに使用を中止してください。

・ブレンドティーとして飲む

今の自分にぴったりだと思うハーブを数種類選び、全てをティーポットに入れ、沸騰したお湯を注ぎます。フタをして3~5分間、抽出します。ハーブはブレンドすることで、それぞれの作用の相乗効果を期待することができます。

カモミール+ペパーミント:胃の不調、緊張からくる頭痛に
エキナセア+タイム:風邪やインフルエンザの予防に

・入浴剤、手浴・足浴として

ドライハーブをお茶パックに入れ、浴槽のお湯に入れます。または、洗面器のお湯に入れて、手浴や足浴をします。ハーブが細かい場合は、お茶パックを2重にするとよいでしょう。
飲むときよりハーブの量を増やしたり、抽出時間を長くしたり、煮出したりして、濃いめに抽出したハーブティーを、お湯に加える方法もあります。

タイム:消臭、殺菌、筋肉痛に
ペパーミント:疲労に
ジャーマンカモミール:肌荒れに

・温湿布、冷湿布として

上記と同様、飲むときより濃いめに抽出したハーブティーを洗面器などに移し、タオルやコットンを浸して絞ります。症状のある部分に当ててケアします。抽出したハーブティーを冷蔵庫で冷やせば、冷湿布にもなります。

ジャーマンカモミール:肩や腰の痛み、傷や湿疹、目の疲れに

・うがい薬として

飲むときと同じ濃さのハーブティーでうがいをします。少し濃いめでもよいでしょう。

エルダーフラワー:喉や口の中の炎症に。
タイム:咳や喉の痛みに。
ジャーマンカモミール:喉の痛み、口の中の荒れに

・スチームを利用

ハーブティーを作るように、洗面器にドライハーブを入れて沸騰したての熱湯を注ぎます。
たちのぼる蒸気を顔に当てたり、吸入したりします。

刺激が強い場合があるので、必ず目を閉じます。

洗面器の上で蒸気が当たるように顔を出し、バスタオルで頭と洗面器を一度に覆い、蒸気が逃げないようにします。
熱湯の張られた洗面器でやけどをしないよう、十分注意してください。顔を近づけすぎたり、手で触れたり、バスタオルの端が浸ったりしないよう気をつけてください。

3~5分程度続けますが、楽な体勢ではないので、無理せず、つらくなるまえにやめましょう。

エルダーフラワー:鼻水、鼻づまりが気になるときに。咳がひどいときは、むせたり、悪化することがあるので控えます。
ジャーマンカモミール:ニキビなどに

・化粧水として

飲むときと同じ濃さのハーブティーを冷まし、化粧水として使います。少し濃いめでも。必ずその日のうちに使いきります。
私は、入浴前にハーブティーを飲み、少しポットに残しておいて、入浴後に化粧水として利用しています。保存はできません。

エルダーフラワー:シミやそばかすに
ジャーマンカモミール:乾燥肌に
ペパーミント:毛穴の広がりに

・チンキ剤として

チンキ剤とは、ドライハーブを40度以上の無臭蒸留アルコールに浸けこんだものです。
煮沸消毒をしてよく乾かしたガラス瓶にハーブを入れ、アルコール(ホワイトリカー、ウォッカ)を注ぎます。
ハーブが完全に浸かるようにし、フタをして、2~4週間起きます。
最初の1週間は1日1回瓶を振り、ハーブ全体がアルコールに浸かるようにします。
2~4週間後、ガーゼなどでこします。アルコールが染み込んだハーブは、よく絞ります。こしながら、密閉容器に移し、冷暗所で保存します。
アルコールにアレルギーのある方は使用できません。

エキナセア:数滴を水に混ぜてうがい薬として使用。毎回使いきります。風邪の引きはじめや予防に。
ジャーマンカモミール:精製水で10倍に薄めて化粧水として使用。冷蔵庫で保存して、1ヶ月以内で使いきります。また、食べ過ぎなど胃の不調には、ハーブティーやお湯に少量を混ぜて飲みます。
ペパーミント:精製水で10倍に薄めたものをガーゼやタオルに染み込ませて湿布します。リフレッシュしたいときに。

注意すること

ハーブの作用を利用する方法を紹介してきましたが、ハーブは病気を治療するものではありません。予防や、なんとなくの不調を和らげる時に利用しましょう。気になる症状がある時は、まず医師に相談してください。

ハーブは古くから薬草として使われてきました。植物だから、ナチュラルだから、と軽視せず、薬と同じような意識を持ってください。
治療中の病気がある場合や、投薬中、妊娠中、授乳中、アレルギーなど、注意事項をしっかり把握しておきましょう。
場合によっては、医師に相談することも必要です。

ハーブの持つ作用を利用する場合、この症状だからこのハーブを使う、というように決めてしまうことはできません。たとえば、頭痛の原因が、ストレスなのか、風邪なのか、ということで選ぶハーブも違ってきます。自分の体をよく観察して、使うハーブを選びましょう。

最後に ~好きな香りで心のケアも~

ハーブティーを、ティーとして楽しむだけでなく、セルフケアに利用することは、その効果を期待するだけでなく、単純に楽しいものです。

私は、開封してから時間が経って使いきれなかったハーブを、お風呂に入れることもあります。

また、わざわざお茶パックを使ってハーブティーを入れ、残ったお茶パックを顔にあててパックにしてみたり。

ハーブティーをカップに注ぐ時は、基本的には残さないようにしますが、残ってしまったら、「顔や手につけちゃえ」と、結果的には化粧水のように使っていたりもします。
肌が香るのも心地良いものです。

でもそれは好きな香りの場合。

インフルエンザが流行った時、良かれと思って、友人にエルダーフラワーやエキナセアを勧めたことがあります。
すると、友人はエルダーフラワーの香りが苦手で「でも、効くなら我慢する」というのです。
私は、あわてて止めました。

ほかのハーブティーや飲み物に混ぜることで美味しくいただけるならまだしも、好きでないなら止めたほうがいいと思います。
ハーブティーは飲むときにホッと肩の力が抜けるのが大事なのですから。それは、成分を体内に取り込むのとは別の話です。

せっかくハーブティーを飲むのでしたら、心地よく、穏やかな気持ちで飲みたいものです。
化粧水や、スチームなども同じことです。
良い香りのお風呂や、手浴、足浴は贅沢な気持ちになります。
好きな香りでセルフケアができたら最高ですね。