花わさび、葉わさび、茎わさび、わさび菜、違いは何?
この記事では、花わさび・葉わさび・茎わさび・わさび菜の違いについてお話します。
天然のわさびは、涼しく清流でしか育たないため非常に貴重です。
もしも手に入ったなら、上手に調理して美味しく食べていただけるよう、参考にしてみてくださいね。
目次
花わさびとは?
花わさびは、名前の通り清流でとれるわさびの花の部分を指しますが、一般的に花が咲く前のつぼみの部分を指しています。
天然の花わさびは非常に貴重で、清流で見つけたら乱獲してしまう人も非常に多いです。
私の母方の実家は山奥にありますが、家のすぐ前の清流でわさびが収穫できるため、毎年父と母が花わさびを収穫して持ち帰っています。
その際にも、どこで人に見られているか分からないので、乱獲されないために慎重に採るようにしていたのをよく覚えています。ちなみに花わさびは白い花を咲かせますよ。
葉わさびとは?
葉わさびは、わさびの葉っぱの部分を指します。
葉わさびは、葉っぱの先まで綺麗な緑色をしているものを選ぶようにすると、新鮮で美味しく食べられます。
ちなみに、葉わさび・花わさび・茎わさびの根っこが、私たちが慣れ親しんでいるわさびになります。
茎わさびとは?
茎わさびは、わさびの茎の部分を指します。
少し太めの茎わさびはシャキシャキした食感を味わうことが出来ます
私はいつも父母が収穫してくるわさびを見ていたので、花も茎も葉っぱも全部ついたわさびをよく見ていましたが、売りに出されているわさびは、茎だけにしてお安く売られていたりしますので、茎わさびは手に入りやすいと言えるのではないでしょうか。
わさび菜とは?
わさび菜はからし菜の仲間で、アブラナ科アブラナ属です。
花わさび・葉わさび・茎わさびがアブラナ科ワサビ属で同じ一つの植物なため、わさび菜も同じように呼び名が違うだけかなと思ったら大間違いですのでご注意くださいね。
葉っぱが特徴的で、葉っぱのフチがギザギザしていて長い葉です。
からし菜みたいに食べたらピリッとしていますが、わさびの辛さとはちょっとちがいますよ。
春や秋に収穫時期を迎え、畑で育ちます。わさびは清流で育つため、その点でも違いますね。
それぞれの美味しい食べ方は?
私の実家では、いつも花わさびも葉わさびも茎わさびも醤油漬けにしています。
適当な長さにカットした花わさび・葉わさび・茎わさびを塩もみして、辛さを引き出します。
不思議なことに、わさびの花・葉・茎は塩もみしなければ、辛くないんです。
あとはサッと沸騰前(90度くらい)のお湯をかけ、冷水にとったら水分をとって密閉容器に入れて冷蔵庫で冷やしましょう。
調味液(醤油・みりん・砂糖・酒を煮詰めたもの)に漬け込んで、出来上がりです。
わさびの風味がしてとっても美味しいですよ。
花わさび
花わさびは醤油漬けの他に、シンプルに塩もみしてそのままいただくのも美味しいですよ。
好みによっては醤油をつけたり、だし汁をかけて食べたりするのもおすすめです。
塩もみして茹でて冷水に取ったら、白和えにしてもわさびの風味がいいですし、生のまま天ぷらにしても美味しく食べられますよ。
葉わさび
葉さわびは醤油漬けにしておくと、その葉を使っておにぎりをまくだけでもごちそうです。
わさびの風味がすごくよくてご飯が進みますよ。
また、葉っぱは生のまま刻んでもサラダ感覚で食べられますし、衣をつけて天ぷらにしても美味しいですね。
茎わさび
茎わさびは、醤油漬けの他にわさびのシャキシャキとした触感を生かした食べ方がおすすめです。
斜めにカットして塩もみしたら沸騰前の湯(90度くらい)をかけ、冷水にとります。
しっかり水分を取ったら、塩昆布と鰹節をまぶして密閉容器に入れて30分ほど置くと簡単な塩昆布の和え物が出来ちゃいます。
また、茎をみじん切りにしてジャコや干しエビ、鰹節、いりごまなどと一緒に炒め、醤油・みりん・醤油・ごま油で味をつけてふりかけにしても美味しいですよ。
わさび菜
わさび菜は生のまま他の野菜と一緒に和えてお好みのドレッシングをかけると、ピリッとしたアクセントがクセになるサラダが出来上がります。
また、肉や魚料理との相性もいいので、付け合わせにしたり、お刺身に添えてもとっても美味しく食べられますよ。
湯通ししてお浸しにしても美味しいですし、バターやオリーブオイルでニンニクと一緒に炒めるのもおすすめです。
ピリ辛ながら、色んな調理法が楽しめる万能野菜と言えますので、良かったら活用してみてはいかがでしょうか。
調理後は密閉容器に保存しよう
花わさび・葉わさび・茎わさびは、わさびの風味が魅力ですので、調理した後保存をするのであれば、密閉容器に入れて保存をするのがおすすめです。
蓋が空いている状態では、辛み成分や風味が飛んでしまうんです。
これは花わさび・葉わさび・茎わさびの辛み成分が揮発性だからです。
ですから、調理をして保存する場合は、必ず密閉容器に入れて保存をするようにしてくださいね。
漬け汁につけているのであれば、醤油漬けで2週間くらい保存できますが、調理の際は保存容器を煮沸したり、手袋をはめたりするなど、出来るだけ素手で触って雑菌を繁殖させないなど気を付けた方がいいですよ。