さやいんげん、さやえんどう、絹さやはどう違うの?違いは何?

この記事は約7分で読むことができます。

さやいんげん、さやえんどう、絹さやはどう違うの?違いは何?

絹さややさやいんげん、さやえんどうは、豆でありながらもさやが食べられる野菜として広く親しまれていますね。
うちでも親子丼の色味に使ったり、きんぴらにしたりと大活躍です。

でも、これらって同じものなんでしょうか、違うものなんでしょうか?
それぞれの特徴をまとめましたので、一緒に振り返っていきましょう。




同じもの?違うもの?

「さやいんげん」と「さやえんどう・絹さや」は明確に違うものですが、「さやえんどう」と「絹さや」は同じものです。
さやいんげんはいんげんがさやごと食べられるもの。

さやいんげん

さやえんどうと絹さやは、どちらも「さやごと食べられるえんどう」のことを指します。

さやえんどう・絹さや

もっと具体的に言うと、さやえんどうには絹さやだけでなく、スナップエンドウや砂糖エンドウといったものも含まれるのです。
スナップエンドウと絹さやは見た目で区別がつきますが、「さやえんどう」という呼び名を使うときは一緒になってしまうんですね。

さやいんげんの特徴

「いんげん」と「さやいんげん」の違いですが、こちらはさやの中の豆を取り出して食べるものがいんげん、さやごと食べるものがさやいんげんとなります。

さやいんげんは細長く、縦に筋が走っているので、その筋を取り除いて調理します。
最近のさやいんげんはこの筋がやわらかく、下ごしらえに時間がかからなくなってきていますね。
カリウムをたっぷりと含んでおり、ナトリウム(塩分)を排泄する作用があるので、高血圧に効果があるとされています。
利尿作用もあるので、体内の水分を調整してくれ、むくみなどにも効くとされています。
βカロチンも豊富で、レタスのおよそ三倍以上。
そのほかにも、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、喉や肺にもいいとされています。
食べる時には茹でてサラダにしたり、きんぴらにしたりします。
味にやや青臭さはあるものの、ほぼ癖がないので、食べやすいのが特徴です。

さやえんどうの特徴

ここでは絹さやと別に、スナップエンドウについて取り上げます。
これもβカロチンとカリウムが豊富。
さらに、ビタミンCと食物繊維も豊富です。
ほかにもビダミンB1、B2、カルシウムなどが含まれています。
強い抗酸化作用を持ち、がんの予防や美肌効果が期待できます。
βカロチンは油と一緒に摂取すると、体内に吸収されやすくなります。
なので、ざくざくと刻んで炒め物などにすると良いです。
卵と一緒に炒めると、甘みが際立って美味しいです。
食物繊維もたくさん含まれているので、便秘解消も期待できます。

絹さやの特徴

絹さやは他の豆類に比べて、ビタミンの含有量が多いことが特徴です。
βカロチンやビタミンCが含まれるのはもちろんですが、老化に効くというビタミンEも含まれています。
絹さやの場合一度にたくさん摂取することがあまりありませんが、筋を取り除いて軽く塩茹でしておけば、他の豆類よりも癖がないので何にでも使えるという利点があります。
煮物にいれたり、炒め物にしたり、味噌汁などに散らしても美味しいです。
調理する時には、長時間加熱すると緑が失われてしまうので、さっと火を通すぐらいが良いです。

三度豆って別物?

では、たまに聞く「三度豆」とは一体なんでしょうか。
辞書で調べたところ、
「1.インゲンマメの別名。暖地では1年に三度とれるところからいう」「2.さやえんどうのこと」
となっています。
三度豆は「さんどまめ」という品種があるのではなく、地方によって指し示す種類が違うようです。
九州や四国、中国地方などではインゲン豆のことを、東日本ではさやえんどうのことを指すのが一般的のようです。

ささげは同じ仲間?

うちでも「ささげ」や「ささぎ」と呼ぶのですが、これはどの豆のことを指しているのでしょうか。
ぱっと見はさやいんげんと違いがないように思えます。
でも実はさやいんげんとささげは別の植物です。
ささげは正式には「大角豆」と書きます。

アフリカ原産の野菜で、サヤが上を向いてものをささげる手つきに似ているからこの名前がついた、などという説があります。
南米では繁栄と幸運を呼ぶ食物として、お正月に食べる習慣があるのだとか。
日本では、赤飯にささげを使います。
これは江戸時代に始まった風習で、あずきは煮ると皮が破れやすいため、「腹切れする豆は切腹に通じる」と武士の間で嫌われたためです。
日本で食べられているささげは「ジュウロクササゲ」と呼ばれる品種で、見た目はさやいんげんそっくりですが、若干さやいんげんよりしわが多いです。

ジュウロクササゲ

四作豆とは

秋田では「四作豆」という豆をたっぷり太らせて、それを味噌汁に入れて、食べられないさやを歯でしごきながら豆を取り出して食べる風習があります。

この「四作豆」、「よさくまめ」と読むのですが、なぜこんな名前がついたかと言うと、「四回収穫できるから」なのだそう。
そしてこれもえんどう豆のことを指します。

さやがまだ柔らかいうちに収穫したものが「さやえんどう」、中の豆が大きくなってきているものが「グリーンピース」、それが成熟すると「えんどう豆」となります。
私たち秋田県民が食べていた「四作豆のお味噌汁」は、グリーンピースのお味噌汁のことだったのですね!

豆にはエネルギーがいっぱい!上手に取り入れよう

さやいんげん、さやえんどう、絹さやの違いはおわかりいただけたでしょうか?
豆は「種子」のことですから、それはそれは栄養がたっぷり。
食卓に取り入れると、なんだか力が湧いてきます。
ぜひ様々な料理にして活用してくださいね。