大根の日持ちはどれくらい?冷蔵・冷凍保存はできる?大根おろしも保存可能?

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大根の日持ちはどれくらい?冷蔵・冷凍保存はできる?大根おろしも保存可能?

鍋や味噌汁、煮物にと大活躍する大根。

冷蔵庫にストックしてあると日々の食卓に安心感がありますね。

その大根、果たしてどのくらい日持ちするのでしょうか。

保存方法別に、どのぐらい美味しく食べられるか一緒に勉強していきましょう。

目次

常温での保存期間・賞味期限は?保存方法は?


大根を常温で保存するときは、新聞紙などにくるんで、できるだけ風通しの良い場所で立てて保存すると良いです。
その際葉っぱは切り落としておきましょう。

これはなぜかというと、大根は根の部分を主として食べますが、その根から葉っぱを育てるために葉の方に栄養分が流出し、味が落ちてしまうからです。

大根は熱と湿気に弱いので、夏場では5日程度しかもちませんが、冬場ならこれで1ヶ月以上日持ちさせることができますよ。

土がついているものの場合は、そのまま洗わずに土をつけたまま保存した方が、乾燥や湿気から大根を守ってくれるのです。

家庭菜園で大根が採れすぎた場合は、土にそのまま埋めておけば、夏場だと2週間、冬場だと2ヶ月もたせることができます。

冷蔵庫での保存期間・賞味期限は?保存方法は?

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冬場は常温保存が一番長持ちするのですが、夏場はそうはいきません。
そこで冷蔵庫の出番です。

冷蔵庫に入れるときは、葉っぱを切り落として、土をしっかり落とし、湿らせた新聞紙で大根を包んでからビニール袋などに入れて保存しましょう。
その際も縦に入れると長持ちします。

半分、あるいは2/3や1/4にカットした大根は、軽く湿らせた新聞紙にくるんだり、全体をラップで包んで、切り口を上にして立てた状態で野菜室にて保存します。
ラップは切った部分だけでは水分が他のところから飛んでしまいますので、全体を包むようにしましょう。
これで4~5日程度日持ちします。

千切りにした大根は、カットした分だけ空気の触れる部分が多くなるので、変色・劣化が激しくなります。
もって1日程度ですので、刻んだものは早めに食べるようにしてくださいね!

冷凍保存は可能?

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大根は水分が多いため、冷凍保存には向いていません。
できないわけではないのですが、やはり風味と食感が落ちてしまいます。

それでも冷蔵庫がいっぱいで冷凍保存したい!という方のためにやり方を書きますね。

冷凍庫で保管する場合は、大根をよく洗い皮を厚めにむいて、煮物に使えるぐらいの暑さの輪切りにしてから、空気に触れないようにひとつひとつしっかりとラップで包み、その後フリーザーバッグに入れて冷凍します。

解凍するときに水分が抜けてぐしゃぐしゃになってしまいますので、なるべく大きくカットした方がよいです。
半解凍して細かく切っていきます。

冷凍することにより、大根の細胞壁が壊れて、水分が染み出しやすい状態になります。
そのため、冷凍したものは基本的に煮物にしか使えません。

大根おろしは冷凍保存可能?賞味期限は?

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大根おろしの場合は、初めから細胞壁を壊した状態のものを冷凍するので、水分が多く出てしまうなどの心配はありません。

しかし、やはり辛味や風味が飛んでしまうので、なるべくならばその都度すりおろした方がよいです。

大根おろしは作って数十分で風味が飛んでしまうので、賞味期限は一番短いです。

大根おろしを冷凍保存するときは、製氷皿を使用するのが便利です。
すりおろして軽く水気を絞った大根おろしを、製氷皿に詰めて冷凍します。
その上からラップをかけて、外気に触れないようにします。

解凍するときは、欲しい分だけ製氷皿から取り出せばいいので楽チンです。

また、製氷皿がない方は、水気を切った大根おろしをフリーザーバッグに入れて、空気をできるだけ抜き、それを平らにならして冷凍する方法があります。

このとき、1回分ごとに筋を入れておくと、使用するときに割りやすくなります。
この場合賞味期限は1ヶ月程度になります。

解凍方法

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冷凍した大根は、電子レンジなどにかけずに自然解凍するのが一番良いです。
特に大ぶりにカットした大根の場合は、完全に解凍してからカットするとぐずぐずになってしまい、見た目もよくありません。
半解凍の状態で調理するようにしましょう。

大根おろしも自然解凍して、軽く水気を絞ればそのまま使えます。
自然解凍する時間がないときは、フリーザーバッグごと流水にあてて解凍しましょう。

冷凍した大根おろしを大活用!レシピ

大根おろしを冷凍保存する方法はわかりましたが、賞味期限が近いものをたくさんためてしまったときはどうしますか?
そんなときに嬉しいレシピが「みぞれ煮」と「みぞれ鍋」です。
簡単なレシピを載せておきますので、活用してくださいね。

ナスと揚げどりのみぞれ煮

【材料(3~4人分)】
ナス:2~3本
鶏もも肉:2枚
大根:1/3本
和風だし:小さじ2
大根おろし:(汁と水合わせて)300cc
醤油大さじ:3
みりん大さじ:2
酒大さじ:2
砂糖大さじ:2
片栗粉:適量

  1. ナスは食べやすい大きさにカットします。鶏モモ肉は一口大にカットし、酒を降って塩胡椒しておきます(分量外)。
  2. 鶏もも肉をフライパンに大さじ3の油を熱し、じっくりと揚げ焼きにします。
  3. 大根おろしの汁と水を合わせて300ccに醤油、酒、みりん、砂糖、だしを入れて、ナスを並べて火にかけます。
  4. 中火で蓋をしてやわらかくなるまで10~15分煮たら、揚げどりを入れて味がし絡むまで煮て完成です。

とろとろのナスと、ジューシーな鶏肉が美味しい一皿。
おかずとしてとても優秀なので食べ盛りのお子様などにも嬉しい一品です。

鯖のみぞれ煮

【材料(2人分)】
鯖:2切れ
大根おろし:200g
水:160cc
酒:50cc
醤油:大さじ3
みりん:大さじ3

  1. 鯖は臭みを取るために酒につけておく。
  2. フライパンに水、酒、醤油、みりんを入れ、煮立ったら中火にし、鯖を入れ、大根おろしも入れる。
  3. フライパンに蓋をし、時折蓋を開けてスプーンで鯖に煮汁をかける。
  4. 10分ほどで煮汁が濃くなるので、そこで完成。

鯖のみぞれ煮は美味しいですが、手間がかかるのが難点ですよね。
このレシピならフライパンひとつでできるので、オススメです。
砂糖も使わないのでヘルシーですよ。

ぶりと野菜のみぞれ鍋

【材料(1~2人分)】
大根おろし:200g
にんじん:1/3本
たまねぎ:1/6個
だし汁:1/2カップ
ぶり(刺身用):5切れ
焼き豆腐:1/3丁
薄口醤油大さじ:1/2
塩小さじ:1/2
あさつき:適量

  1. にんじんとたまねぎはすりおろす。あさつきは小口切りにする。焼き豆腐は食べやすい大きさに切る。
  2. 鍋にだし汁を煮立て、大根おろし、にんじんおろし、たまねぎおろしを加える。
  3. アクを取りながら3分ほど煮る。
  4. 薄口醤油、塩を加えて味を整え、焼き豆腐、ぶりを加えて煮る。
  5. あさつきをたっぷりのせて食べる。

全ての野菜をすりおろすことによって、たっぷり食べることができるレシピです。
ぶりはお刺身用を使っているので、さっと火を通しただけでも生臭くなく食べられます。

鯖缶の簡単みぞれ鍋

【材料(1~2人分)】
鯖缶:1缶
白菜:2枚
ネギ:1本
きのこ類(何種類か合わせて):1パック分
春菊、水菜などの青菜:適量
木綿豆腐:1丁
大根おろし:200g
水:200cc
めんつゆ(濃縮タイプ)大さじ:4~5
酒大さじ:3

  1. 豆腐を一口大に、野菜は食べやすい大きさに切る。
  2. 鍋に水、めんつゆ、酒を入れる。火にかけ、白菜の茎の部分から先に入れる。
  3. ネギ、きのこ類、豆腐、鯖缶を知る後トイレ、白菜の茎が煮えたら大根おろしも加える。
  4. 味が馴染んだら春菊や水菜などを入れる。

このみぞれ鍋は味噌煮缶でも水煮缶でも何味の缶詰でも作れるのでとってもお手軽です。
簡単なお鍋なのでちょっとしたおかずが欲しいときにパパッと作れちゃいますよ。