クリスマス絵本:幼稚園児や小学生への読み聞かせにピッタリの厳選8冊!
クリスマス前になると、書店にはクリスマスの絵本がたくさん並びます。
クリスマスの絵本を読んで、クリスマスの準備をしたり、クリスマスプレゼントに絵本を贈ったり。
子どもの頃、絵本を読んでもらうのが、とても楽しみでした。
きっと、それはいつの時代も同じなのではないでしょうか。
そうは言っても、いざ書店に行ってみると、児童書コーナーでたくさんの絵本に圧倒され、どれから手をつけてよいかわからない、という方も多いでしょう。
ここでは、3~6歳くらいの子が楽しめそうな絵本を、何冊か紹介します。絵本を選ぶ参考になれば、幸いです。
目次
①「ピヨピヨメリークリスマス」
作・絵:工藤ノリコ
佼成出版社 ¥1,300+税
ひよこの5匹兄弟、ピヨピヨちゃんたちが、クリスマスの準備をします。
飾り付けや、お母さんとのお買い物、サンタさんへのお願いも。
お買い物のページでは、にぎわう市場にたくさんのお店や、表情豊かな動物たちが、見開きいっぱい、隅々までユーモアたっぷりに描かれています。
お店に売られている、野菜や果物やお菓子の中から、一緒に好きな食べ物を探したり、たくさんの動物たちの中からピヨピヨちゃんたちを探したりするのもおもしろそう。
お母さんが作ってくれたクリスマスパーティのごちそうや、たくさんのクリスマスプレゼントなど、楽しいページばかりです。
家族でわくわく楽しめます。
②「おたすけこびとのクリスマス」
文:なかがわちひろ 絵:コヨセ・ジュンジ
徳間書店 ¥1,500+税
おたすけこびとシリーズのクリスマスのお話です。
子どもたちが大好きな、はたらく車がたくさん出てきます。
今回も、誰かの依頼を受けて、おたすけこびとが出動します。様々な場面で、はたらく車が大活躍し、こびとたちはミッションを完了します。
工事現場の車を見るのが大好きな子にぴったりの絵本。
ストーリーを楽しめるようになってきたころにもちょうどよく、また、それぞれのこびとたちの行動が、絵の至る所に見られて、一緒に読む大人たちも楽しめる絵本です。
③「ばばばあちゃんのクリスマスかざり」
作・絵:さとうわきこ
福音館書店 ¥900+税
福音館書店の「かがくのとも」が絵本化された、工作の絵本です。
ばばばあちゃんが、子どもたちと一緒に、クリスマス飾りを作ります。身近な材料を使って室内を飾るばかりでなく、なんと外まで飾ります。
絵本を読むと、今すぐに作ってみたくなるものが、たくさん出てきます。
工作が大好きな子どもたちはもちろん、家族でも楽しめそう。
クリスマスプレゼントにすると、クリスマスの準備には間に合わないので、クリスマスの少し前に読んで、一緒にクリスマスを飾って楽しんで欲しいと思います。
きっと、クリスマスの準備が、とても楽しくなります。
④「まどからおくりもの」
作・絵:五味太郎
偕成社 ¥1,000+税
穴あきの仕掛け絵本です。
サンタさんが、窓から誰の家かを確認して、その家に住んでいる動物にぴったりのプレゼントを、窓の中へ入れてくれます。
サンタさんと一緒に、窓から家の中を見て、誰が住んでいるのかを当てっこ。
ページをめくって、家の中へ入ってみると…。
ページをめくったときの、「やられたっ」という感じを、是非味わって欲しい。
サンタさんの勘違いも愉快。最後は、まるくおさまります。
⑤「クリスマスのふしぎなはこ」
作:長谷川摂子 絵:斉藤俊行
福音館書店 ¥900+税
男の子が縁の下で箱を見つけます。
その箱を開けてみると、薄暗い中に、なんとサンタさんが眠っています。
折しも、それは、クリスマスの前の日。
今晩、ちゃんとサンタさんが来てくれるか心配な男の子は、ときどき箱を開けてみます。すると、先ほど眠っていたサンタさんが、今度は出発の準備をしていて…。
お話がとても斬新です。
でも、大どんでん返しみたいなものはなく、どういうふうに「ふしぎなはこ」なのかは、最初でわかってしまいます。
それでも、だんだん近づいてくるサンタさんにわくわくし、男の子の町にも来てくれるのだろうかと、ちょっとドキドキします。
ただ男の子が箱をのぞくだけ、そして、箱の中に何かが広がっているというだけで、こんなにも心が奪われるものかと思います。
とりあえず、その辺にある空箱を開けてみたくなります。
2回目からは、部屋の中など、絵のいろいろなところもじっくり楽しんでください。
⑥「クリスマス・オールスター」
作:中川ひろたか 絵:村上康成
童心社 ¥1,300+税
一年の終わり頃。
クリスマスがやってきます。すると、「いいな、わたしたちもクリスマスをしてみたい。」と言い出したのは、この一年の間に活躍して、今は片づけられている「もの」たち。さて、一体、何が出てくるでしょう。
子どもたちは、「これ、なあに?」と当てっこするのが大好きです。
ページいっぱいに描かれた、季節にまつわるたくさんの「もの」たちを、一つ一つ見て楽しみましょう。
ことばが、とても少ない絵本です。
そのままめくって、通り過ぎてしまってはもったいない。
「これなあに?」「○○はどこにある?」と当てっこ、探しっこをしながら、すみずみまで楽しむことができる絵本です。
面白い絵がたくさん描かれています。
⑦「ぐりとぐらのおきゃくさま」
作:中川李枝子 絵: 山脇百合子
福音館書店 ¥900+税
ロングセラーの、ぐりとぐらシリーズから、クリスマスのおはなしです。
森の中、雪の上に、大きな大きな足跡をみつけた、ぐりとぐら。
誰の足跡かをつきとめるために、足跡を追っていきます。
そして行き着いたのは、二人が誰よりよく知っている家。「ぼくたちのうちじゃないか。」。
家の中にいるのが誰なのかを考えながら、ぐり、ぐらと一緒に、部屋の中を進んでいきます。
子どもたちは、ぐり、ぐらよりも早く、家にいるのが誰なのかをつきとめることができると思います。先を争って、それが誰かを言うでしょう。
ちょうどそのころ、ぐりとぐらのところに、とってもいい匂いが、ふんわりただよってきます。
それは、家にいたおじいさんが、ぐりとぐらのために用意してくれた、大きな大きなケーキの匂い。
チョコレートとクリームがたっぷりかかった、甘くて美味しいケーキです。これがとても魅力的。
友だちをたくさん呼んでみんなで食べるケーキのおいしそうなこと。
チョコレートケーキのために、この絵本を選んだと言っても過言ではありません。是非、ご覧ください。
⑧「プレゼントはなあに?」
作・絵:高畠 純
絵本館 ¥1,200+税
ゆきだるまとペンギン、という異色のコンビが、向かい合って話しています。
話題は、ペンギンがともだちに贈るプレゼントについて。
友だちそれぞれに合わせたプレゼントを、ペンギンが一生懸命作ったのです。プレゼントはとってもユニークで、ペンギンの話を聞くだけで、わくわくします。
そんなペンギンに、プレゼントをくれたのはゆきだるま。
これから、ともだちにプレゼントを届けるペンギンに、ぴったりのプレゼント。
ペンギンが作ったプレゼントを、一つ一つゆっくり楽しんでください。
幼稚園や保育園に通うくらいの年齢の子たちは、だんだん、ストーリー性のある絵本も楽しめるようになってきます。
しかけ絵本も、力加減が分かってきて、破らずに見られるようになり、絵本の選択肢がぐんと広がります。
ことばが少ない絵本も、文字が少ないと言わず、そのページについて会話をしながら、ゆっくり読み進めればいいと思います。
絵本選びを手間と思わず、楽しめたら素敵。
また、絵本や本に関して、年齢の区切りはあいまいです。2歳でも、小学生でも、好きな絵本は、いつまでも楽しんで欲しいと思います。
今回紹介した絵本をきっかけに、いろいろな絵本に触れてみて、ぴったりの絵本を見つけてください。