ハーブティーを自分でブレンドしたい!組み合わせと配合比率の見つけ方。

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ハーブティーを自分でブレンドしたい!組み合わせと配合比率の見つけ方。

様々な香りや成分を、楽しんだり役立てたりすることができるハーブティー。
お店にはたくさんの種類のハーブティーが並んでいます。

それぞれを単独で楽しむのはもちろんのこと、複数を合わせることで、1種類だけの時とはまた違った香りや味を楽しむことができるんですよ。
また、複数のハーブそれぞれが持つ作用を同時に期待することができます。

ここでは、ブレンドするハーブの選び方や、ブレンドレシピの例、注意事項などをお話しますね。
組み合わせをいろいろ試してみるのも楽しみのひとつ。
数種類のハーブをブレンドして楽しんでみましょう!

目次

1 自分でブレンド

お店には、ブレンドティーとして売られているハーブティーもたくさんあります。パッケージのラベルを見ると、ブレンドされているハーブの種類が記載されています。もし、それと同じ種類のハーブをそろえることができれば、同じブレンドのハーブティーを自分で作ることができます。
しかし、ラベルに書かれているたくさんの種類のハーブを全てそろえるのは大変ですし、少ししか使わないのに開封してしまって、使いきる前に劣化してしまっては残念です。
最初は、よく使う代表的なハーブを2~3種類組み合わせることで、ブレンドハーブティーを楽しみましょう。

2 ブレンドの仕方

まず、今の自分の状態を知るところから始めます。
どうしてハーブティーを飲もうと思ったのかを思い起こし、自分に役立ちそうなハーブを見つけます。
そして、それぞれのハーブ単独での味や香り、心や体への作用を把握します。一度、単独のハーブティーとして飲んでみるのもよいかもしれません。

ブレンドしたいハーブが2~3種類決まったら、ブレンドティーを入れましょう。
カップ2杯分で、1種類のハーブにつきティースプーン1杯程度を目安にブレンドします。あくまで目安で、ハーブの形態によって量は変わります。

ブレンドの場合、全種類のハーブを合わせた量が、ティースプーン山盛り2杯分くらいになるよう調節します。
比率は、それぞれのハーブを同量で合わせ、香りや味の強いものは半分、またはそれ以下に減らします。わからなければ、同量で試してみて、その後、それぞれのハーブを好みで調節するとよいでしょう。

単独で入れる時と同様に、すべてのハーブを同時にティーポットへ入れます。熱湯を注いでフタをし、3~5分蒸らせばできあがり。実や根など、エキスが出にくいものは、長めに蒸らします。

3 おすすめのブレンド

ハーブティーとして楽しむことができるハーブの種類はとても多く、ブレンドする場合も、どれとどれを合わせれば良いのか迷ってしまいますよね。
そこで、おすすめのブレンドレシピをいくつか紹介します。

◆ジャーマンカモミール+オレンジピール+ラベンダー

ジャーマンカモミールとオレンジピールの比率は1:1、そこにほんの少しラベンダーをプラスします。
ジャーマンカモミールの甘い香りとオレンジピールのさわやかな香りが気持ちを落ち着けてくれます。
ラベンダーは香りが強いので、ほんの少しで十分。
ジャーマンカモミールもラベンダーも様々な作用が期待できるハーブです。ただし、カモミールはキク科の植物。キク科アレルギーのある方は注意が必要です。その場合は、カモミールを省いてもよいでしょう。

◆レモングラス+ペパーミント

1:1の比率でブレンドします。
レモングラスはさわやかでスパイシーな香りと少し酸味が感じられるハーブです。タイ料理のトムヤムクンによく使われているので、トムヤムクンを食べたことがある方は想像がつくでしょう。また、ペパーミントはすっきりと清涼感のある香り。
どちらのハーブも胃に働きかけ、殺菌作用があります。食べ過ぎ、飲み過ぎの時に飲むと、胃や気分がすっきりとします。
ただし、レモングラスは、妊娠中の使用は避けましょう。

◆エルダーフラワー+ジャーマンカモミール+タイム

1:1:1の比率でブレンドします。
エルダーフラワーとジャーマンカモミールは甘い香りで、タイムのすっきりした香りが全体を引き締めます。
風邪の引き始めにぴったりのティーですが、タイムは妊娠中、授乳中、高血圧の方の長期に渡る使用、大量の使用は避けましょう。

◆エキナセア+タイム

1;1の比率でブレンドします。
エキナセアには抗ウイルス作用があり、タイムには殺菌作用、咳への作用も期待できます。
風邪の時に飲みたいブレンドです。
エキナセアはキク科なので、アレルギーへの注意が必要です。また、多量の使用や長期の使用は避けましょう。妊娠中、授乳中の使用も避けます。タイムの使用についても上記の通り、注意が必要です。

◆マテ+オレンジピール

1:1の比率でブレンドします。
マテは緑茶に似て飲みやすいハーブで、オレンジピールの甘くさわやかな香りがよく合います。
疲れた時や元気を出したい時におすすめのブレンドです。
マテは長期に渡る使用、大量の使用は避けましょう。また、妊娠中、授乳中、子どもへの使用は避けます。

比較的手に入れやすいハーブを使った、5つのブレンドレシピを例として紹介しました。
求めている作用からハーブをいくつかピックアップし、その中から好みのハーブを選んで組み合わせるのも方法の一つです。香りや味の強いものを組み合わせるときは、ほんの少量加えることで、バランス良いブレンドになることも。

また、ハーブティーに関する本に紹介されている、目的別のレシピなどを参考にし、徐々に自分なりのアレンジを加えていくのも良いと思います。

4 守らなければならないこと


ハーブには、心や体へ働きかける様々な成分が含まれています。それは、私たちにとって役に立つものである一方、気をつけなければならない場合もあります。

使うハーブについての情報をよく把握し、使用を避ける必要がある場合は、決してブレンドに加えてはいけません。

また、ブレンドした結果、口に合わなかったり、香りが好みでない場合は、無理をして飲み続けてはいけません。我慢することはストレスになります。それが体の症状に良い作用を与えるものであるとしても、心が穏やかでなければ、良い効果が得られない可能性があります。楽しむことを第一に考えましょう。

ハーブティーを飲んだことで、何か違和感を感じた場合は、続けて飲むことを控えてください。場合によっては、医師に診てもらいましょう。

ハーブティーは薬ではありません。体調に不安がある場合は、ハーブティーを利用する前に、必ず医師に診てもらいましょう。また、投薬中や治療中の場合、持病がある場合、妊娠中や授乳中、老人や子どもなどは、医師への相談が必要です。

最後に

ハーブは、ブレンドすることで、味や香りも変化し、期待できる作用が増えたり、相乗効果となったりします。
それでも、なにより、美味しいと思えるブレンドを大切にしましょう。求めている働きをもったハーブであっても、好みでなければブレンドに加えない方がよいでしょう。美味しくなければ、ストレスになってしまいます。

あまり一般的ではありませんが「バレリアン」というハーブを購入したことがあります。
鎮静作用や鎮痛作用を期待していたのですが、鼻をつく独特の強い香りがあり、どうしてもうまく使うことができませんでした。結局「バレリアン」はやめて、「ラベンダー」と「オレンジピール」のブレンドハーブティーを入れました。

「ラベンダー」には鎮静、鎮痛の作用、「オレンジピール」にも鎮静作用があります。

一方、「ラベンダー」も香りが強いハーブです。よく使用しますが、単独で使うよりブレンドで使う方が好きです。そして、ブレンドの時も、量をかなり少なくしています。それでも十分香ります。自分なりに量や種類を調節しながらお気に入りのレシピを見つける過程も楽しいものです。

手持ちのハーブを並べて眺め、「今日は、これとこれを合わせてみよう」とハーブを選びます。難しく考えることはないのです。
もちろん、何度も述べてきたように、ハーブティーには、使用に注意が必要な場合もあります。しかし、注意事項を把握しておけば、心配しすぎることはありません。使用するハーブについての情報をよく確認した上で、いろいろな組み合わせを試してください。楽しみながらお気に入りのブレンドを見つけて、心や体を癒しましょう。