播州秋祭り!屋台や規模が一番大きいのはどこ?

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播州秋祭り!屋台や規模が一番大きいのはどこ?

播州地方で10月が近づくと、どこか地元の人たちは活き活き、ソワソワしています。
そう、祭りが盛んなこの地域では、播州秋祭りに全てをかけていると言っても過言ではない人たちが沢山いるんです。

そんなにすごいの?と思われがちですが、本当にすごいです。
特に屋台(他の地域で言う“山車”を播州では、屋台とかヤッサと呼びます。)はとても立派で見ごたえがあります。

10月に入ると播州浜手のあちこちで大盛り上がりの播州秋祭り、一度ご覧になってみてください!
特に一番規模が大きな祭りは日本代表級なので、見ておいて損はありませんよ!

目次

規模が大きいのはどこの地域?

播州秋祭りの中でも、日本を代表する規模と知名度の高さを誇るのが、“灘のけんかまつり”です。
播州秋祭りの代表と言っても過言ではありません。姫路市白浜にある松原八幡神社で行われますが、毎年15万人もの人が詰めかけます。

3基の神輿と7の屋台がぶつかり合う迫力満点の祭りです。
激しければ激しいほど、神様に奉納するだけの価値があると考えられているため、ぶつかり方が半端ありません。壊れれば壊れるほど縁起がいいそうです。近くで見ているとその熱気が伝わってきますよ。

日本三大荒神輿の一つと言われるくらいですから、本当に荒々しくてすごい迫力です。
「よいやさー」の掛け声と太鼓の音で気分もどんどん盛り上がります。

屋台の一番大きいのはここ!

屋台は神社によって形も装飾も違ってきますが、2000万円から1億円するものまであります。高砂市の曽根天満宮の秋祭りでも、1つの屋台が昨年新調していましたが、豪華絢爛で大変なお金がかかっていると聞きました。
それくらい祭りにかける情熱はすごいものがあります。

重さは2トンから3トンあるものもあります。

やはり屋台や神輿をぶつけ合うので沢山の練り子さんが付く、灘のけんか祭りの屋台がとても大きいです。

でも個人的に屋台の装飾が豪華さ綺麗さでは、高砂市の曽根天満宮の秋祭りで練り歩く屋台が一番だと思っています。
色んな地域で色とりどりで形の違う豪華な屋台を見ることができるのが播州秋祭りなので、それだけでも大きな価値がありますよ!

見るならここで!

灘のけんか祭りは、14日の屋台の宮入がまず一つの見どころとなるため、松原八幡神社へ行きましょう。
屋台同士がぶつかり合う練り合わせを見ることが出来ますが、特別に設けられている観覧席は地元の方や招待客などが座るので、一般客は座ることはまず出来ません。少し遠くからの立ち見になります。
それでも練り合わせはすごい迫力ですし、一度は見ておきたいですね。

一番のおすすめは15日の御旅山での練り合わせです。
お旅山の練り場は野球スタンドのようになっているので見やすいですが、とにかく人がひしめき合っています。
でもそれも込みで沢山の人混みの中を、3つの神輿と7つの屋台がぶつかり合う「練り合わせ」は圧巻です。
神輿が御旅山の練り場に到着するのは昼過ぎですが、見やすい場所は午前中の10時くらいに行って確保しておいたほうが良いですよ。
ただし、桟敷席は一般の観客は座れませんので、その点はご注意くださいね。

もちろん松原八幡神社を出るところも見てから御旅山に駆けつけるという手もありますが、せっかくなのでメインイベントともいえる御旅山での練り合わせはしっかり見たいですね。

また御旅山の山頂からの眺めもすごくいいそうなので、山頂からの見物もおすすめですよ。
そして最後に山を下りる時には暗くなってきて、屋台の電飾が灯るのも見どころの一つです。

開催時期はいつ?

播州秋祭りは10月になると、毎年決まっている日程で行われます。
だから、平日の年もあったりします。
平日だと盛り上がらないんじゃないの?なんて思ったりしませんか?
そんなことありませんよ!
大盛り上がりです。

規模の大きなお祭りの開催日は次のようになります
10月8日・9日 恵美酒宮天満神社
10月13日・14日 曽根天満宮
10月14日・15日 松原八幡神社(灘のけんか祭り)
         大塩天満宮
10月21日・22日 魚吹八幡神社

これはほんの一部です。
10月に入ると播磨地方では色んなところで祭りが行われているので要チェックですよ!
お祭り巡りなんて楽しいですね。

どうやって行けばいいの?

灘のけんか祭りは基本的に電車です。
コインパーキングもありますが、とにかく15万人以上の人が詰めかけるわけですから、車を停めるのも至難の業です。そして、交通規制もされているので、ほとんど動けないと言っていいです。だから、電車が一番です。

山陽電車「白浜の宮駅」で降りましょう。
白浜の宮駅から南へ5分の所に、松原八幡神社があります。
そして15日に行われる御旅山へは、白浜の宮から西へ15分で行くことが出来ます。
車で近くの駅まで行って、コインパーキングに停めるのもお勧めですが、これもまたみんな同じことを考えていると、なかなか止めるのが難しいですね。
山陽電車「大塩駅」や「飾磨駅」近くにコインパーキングがあるので利用してみてくださいね。

祭りでの注意点

灘のけんか祭りは、迫力満点ですが怪我人が出ることもある激しい祭りでもあります。
だから、小さなお子さん連れの方はできるだけ練り合わせの最中は屋台に近づかないようにしましょうね。
また、本当にものすごい人なので、小さなお子さんから目を離さずしっかり手を握って行動するようにしてください。

播磨の祭り魂はすごい!

播州の浜手に住む人間は言葉も態度も荒いとよく言われますが、「祭り気質」だから仕方がないというのを播州に住み始めてから聞いたことがあります。
高砂市の中でも、祭りがひと際盛んな曽根地区だけは少し違いますね。

それくらい大事にされてきた神事で毎年盛り上がるというのは、どれだけ祭りが大事に差継承されてきたかを物語っています。
以前勤めていた職場の利用者様の中に何人か、祭りの盛んな播州の土地から来られている方がいらっしゃいましたが、みなさん口を揃えて言われていたのが「盆暮れ正月帰らずとも、祭りだけは帰って来る、と言われていました。
それくらい祭り魂は熱いんですね。

今回は“灘のけんか祭り”をメインであげさせていただきましたが、播州にはまだまだたくさんの秋祭りが10月に入ると色んなところで行われています。

ぜひ一度足を運んでその迫力を間近に感じてみてくださいね!