離乳食が薄味だと食べてくれない。薄味ってどのくらいが目安?

この記事は約9分で読むことができます。

離乳食が薄味だと食べてくれない。薄味ってどのくらいが目安?

「離乳食を食べてくれなくなったけれど、これって濃い味にしたほうがいいの?」というお悩みを抱えるお母さんは非常に多いのではないでしょうか。
我が家の娘たちにも、そんな時期がありました。
実際のところはどうなのでしょうか。
この記事では、離乳食と薄味についてお話をしますので、離乳食の味付けで悩んでおられる方はぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

離乳食は薄味のほうがいいの?

離乳食は薄味にすべきです。

(1)子どもの内臓は未発達

子どもの内臓は未発達なので、塩分や添加物は大変な負担になります。
子どもによっては、下痢になってしまったり、発疹が出てしまったりすることもあるので、出来るだけ薄味を心掛けましょう。

(2)正常な味覚

子どものうちに薄味で慣れておけば、十分薄味で満足できます。
だからあえて濃い味を覚えさせる必要はありません。

特に、濃い味付けで食材の旨みを消してしまうと、食材の味が分からない子になってしまいます。
一度濃い味付けを覚えてしまうと、元に戻すのはとても大変です。

本人も物足りないしストレスになってしまいますよ!

また早い段階から濃い味付けに慣れてしまうと、子どものうちから生活習慣病の心配をしなければならなくなります。

(3)そもそも薄味にする必要がない

人は舌の表面にある「味蕾」で味を感知します。

味蕾は生後3ヶ月をピークに減っていくのですが、離乳食中の赤ちゃんはまだまだ味蕾の細胞が多いので、味に敏感なんです。

だから、薄味でも十分味は分かりますし、この時期だからこそしっかり食材そのものの味を覚えさせる必要がありますよ。

食べてくれないのは薄すぎるから?

離乳食を食べてくれない理由はいくつかあります。

(1)普段よりも味の濃いものを食べた

離乳食中に、普段よりも味の濃いものを口にしたら、普段の離乳食に対して物足りなさを感じて食べないということは確かにあります。
一度覚えてしまった濃い味付けはなかなか戻すことが出来ません。

(2)口当たりが悪い

我が子もそうでしたが、子どもによっては口当たりの悪いものを口から吐き出したりします。
長女も自分には大きすぎるとか、硬すぎると感じたものは、すぐに「ブエー」っと口から出してしまっていました。

(3)離乳食になれない

離乳食を食べてくれないというお悩みはよく聞きます。
離乳食が問題なくスムーズに進んでいればいいのですが、離乳食の進み具合にも個人差があるので、赤ちゃんが離乳食になかなか慣れない場合はなかなか離乳食を食べてくれません。

(4)食べさせ方が気に入らない

赤ちゃんによっては、お母さんの食べさせ方が気に入らないので離乳食を食べないという場合もあります。
急かされているとか、口に突っ込まれて不快とか、お母さんの様子がピリピリしているといったことを赤ちゃんは敏感に察知しますよ。

以上のことから、離乳食期で子どもが離乳食を食べないのは、「薄いから食べてくれない」という理由だけではありません。

でも、確かにこれまでよりも味付けがしっかりしている離乳食を知ってしまったら、赤ちゃんも次からの離乳食も薄味では満足できなくなり、食べなくなるという可能性は高くなります。

薄味の目安ってどのくらい?

(1)離乳食初期~中期

離乳食期の薄味の目安として言われるのが、離乳食では食材から出る出汁の味で十分だといわれます。
あとは、野菜や果物の甘みや旨みを覚えさせることがとても大事なので、むやみやたらに調味料で味をつける必要はないです。

我が家も思い出してみれば、1人目の離乳食作りで参考にしようと離乳食の本を1冊購入しましたが、そこにバナナとほうれん草の和え物があったんです。
「こんなもの食べさせるの?!」と衝撃的でした。
でも、食べさせると食べるんですよね。

私も口にしてみましたが、バナナの味の中にもほうれん草の味がして食べれました。
もちろんバナナの甘みが良かったのだと思いますが、この時期は味付けがなくても離乳食は食べてくれます。

(2)離乳食後期~完了期

離乳食も後期になると、醤油や味噌など調味料を扱い始めますが、その際には1滴からで十分なんです。
目安がどうしてもわからない場合は、離乳食の本が出版されているので、それを目安に調味料を使ってみるのも一つの方法です。

本を購入する他にも、図書館で借りることもできます。

また、ネットにも沢山の情報が出ていますし、実際に離乳食の作り方を学びたいという場合には、保健センター主催の離乳食教室が各自治体で開催されていることが多いので、ぜひ住いのある保健センターに問い合わせてみてくださいね!

もちろん、ずっと出汁と1滴の醤油や味噌などの調味料でご飯を作るわけにはいきません。
離乳食の完了期までの味付けの移行の目安としては、大人が口にして物足りないなというくらいの薄さがいいんだそうです。

(3)落とし穴

①カレーのルウ

1歳半の離乳食完了期を過ぎれば、カレーも大人用の甘口で大丈夫と思われがちですが、大人用のカレーのルウ自体が塩分も脂質もものすごい量なので、子どもの未発達の内臓に負担が大きいです。
だから、子ども用のカレーのルウを購入したり、レトルトカレーを購入して食べさせた方が良いですよ!

我が家も、大人のカレールウで作った甘口カレーよりも、サラッとしているアンパンマンカレーやプリキュアカレーといった子ども用のレトルトカレーの方が美味しいと言って、よく食べていました。

私も子ども用のレトルトカレーの方が、口に脂が残らないので食べやすいなと、感じました。

②出汁

お母さんは子育てに家のことに忙しいですが、離乳食に手軽に使える粉末の出汁を使うというのはおすすめできません。
粉末の出汁も塩分多いですし、添加物が含まれている場合もあるためです。

だから煮干しや鰹節、昆布でとった出汁を沢山小分けにして冷凍ストックしておくとか、野菜をコトコト煮込んで優しい野菜のスープ出汁を取って冷凍保存しておくのがおすすめです。

私は面倒臭いので、いつもレンジで鰹節を20秒ほどラップをかけずにチンをして、パリパリになったものを手ですりつぶして、粉末にしてそのまま料理に入れて出汁に使っていました。

③ベビーフード

市販のベビーフードはすごく便利です。我が家も幾度となくお世話になりました。
でも、ベビーフードの中には結構味付けの濃いものがあるので注意してみてくださいね。

私も一度、ベビーフードを子どもが食べないので「どうしてかな?」と思い、ペロッとなめてその濃さにびっくりした記憶があります。大人でも濃いと思ったので、それからはそこのメーカーを利用しなくなりました。

メーカーによって違いがあるかもしれませんが、ちょっとこれは味が濃過ぎると思ったらやめておいた方がいいですね。

いつまで薄味にすればいいの?

よく、離乳食の完了とされる1歳6ヶ月がくれば、大人と全く同じ味付けでいいと思われがちですが、最低でも3歳までは薄味が好ましいと言われています。
「子どもの味覚は3歳までで決まる」というのはよく言われますが、3歳まで薄味を心掛けることによって、その後も子どもは薄味を好んで食事が出来るようになるそうなんですよ。

離乳食で家族も健康に!

離乳食は薄味が基本ですが、私も正直「早く大人と同じ味付けにしてしまいたい」と何度思ったか分かりません。
でも、大人も薄味を心掛ければ家族の健康にもつながるので、決して離乳食薄味は悪いことばかりではありませんよ。

現に私の周りでも、まだ40代にもならないのに、ご主人が血圧を下げる薬を飲んでいるなんて話を聞いたりするんですよね。
生活習慣病対策に、離乳食の薄味はぴったりです。

どうしても、離乳食を食べてくれないとか、進まないと思ったら、少し味付けを濃くしてみてみようと思ってしまいがちですが、まずは食べやすい形にしたり、だしの香りを替えてみるなど工夫をしてみてくださいね。
もしかすると、また食べてくれるかもしれませんよ!