離乳食を始めた赤ちゃんが食器や食べ物をわざと投げる理由と対処法は?

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離乳食を始めた赤ちゃんが食器や食べ物をわざと投げる理由と対処法は?

この記事では、離乳食を始めた赤ちゃんが食器や食べ物をわざと投げるときの対処法について考えていきたいと思います。

赤ちゃんにせっかく作った離乳食を投げられたり、食器を投げられてイライラが止まらないというお母さん、良かったら参考にしてみてくださいね!

目次

お皿やスプーンを投げるのはなぜ?

①食べたくない

離乳食を食べる気分ではなく、食べたくないという意思表示でお皿やスプーンを投げるということが考えられます。
眠かったり、機嫌が悪かったり、もっと遊びたかったり、その時の気分でなければ食べない意思表示として投げたりすることもありますよ。

②遊んでいる

離乳食を食べるよりも遊びたいが勝って、スプーンやお皿を投げて遊んでいるということも考えられます。
投げてスプーンやお皿が落ちた時の音に目を輝かせる子もいますし、落としたものを親が拾う姿を楽しむ子もいますよ。

③飽きた

離乳食を食べることに飽きて、お皿やスプーンを投げるということも考えられます。
我が家の娘も、食べ始めはおなかも空いているのかスムーズに食べるのですが、次第に飽きてくると、「ウー」と口をとがらせながらお皿を投げたり、スプーンを机に叩きつけてから投げるというのをよくしていました。

④うまく使えない

スプーンやフォークがうまく使えず、癇癪を起してポイっと投げ出す子もいるかもしれません。スプーンやフォークを使いたがるわりに、使えない現実に逆切れするのは、赤ちゃんあるあるですね。

食べ物を投げたり落としたりするのはなぜ?

①もういらない

ご飯の時間が始まって時間が経つと、おなかがいっぱいとか、飽きてきて食べ物を投げたり落としたりして遊ぶようになってしまいますよ。

お腹が空いていて、自分の好きなものであれば、すごい勢いで手づかみで食べたり、こぼしながらでも集中して食べます。
でも集中力が切れてある程度おなかがいっぱいになると、食べ物を投げたりニヤッとしながらポイっと下に落としたりするんですよね。

お腹が空いている時は、離乳食を食べるものとしての認識があっても、おなかがいっぱいになったら、おもちゃになっちゃうのが悲しいところです。

②親の反応を楽しんでいる

赤ちゃんの成長によっては、自分が食べ物を落としたりすることで反応する親の様子を楽しんでいる場合もあります。
親が怒っても面白いし、やめてと慌てるのも面白いという、ちょっと困った状態ですね。

また、叱られたことに対して反抗してわざと食べ物を落としたりもします。

③食べたくない

赤ちゃんによっては、始めから食べ物を掴んで投げたり落としたりする子もいます。

お腹が空いていなかったり、メニューが気に入らないなどいろんな原因はあるのでしょうが、始めから食べないとなると困ってしまいますよね。

叱った方がいいの?

せっかく作った離乳食や食器、スプーンを投げたり落としたりされたら、イラっとしちゃいますよね。
また、“食べるものを粗末にしてはいけない”ということを、小さいころからちゃんと教えたいという気持ちもよくわかります。

ただ、離乳食の時期の赤ちゃんってまだ理解ができないので、厳しく感情的に「そんなことしたらダメでしょ!」と叱るのはどうなのでしょうか。
赤ちゃんが、離乳食の時間を苦痛に感じてしまうようになるかもしれません。

それでも私は言わずにいられなかったので、「もったいないからしないよ」と冷静に言ったり、お皿やスプーンも「お皿さん、スプーンさんが“痛いよー”って泣いてる。投げないよ。」と言うようにしていました。

怒ったり、面白おかしく言ってしまうと、赤ちゃんは親の反応を見て喜んでしまい、余計にやってしまうのでちょっと難しいところです。それでもやめて欲しいということを、冷静に根気強く伝えることを心がけていましたよ。
叱るというよりは、言い聞かせるという感じでした。

やめさせるにはどうしたらいいの?

離乳食の時期の赤ちゃんは、食器や食べ物を投げたり落としたりすることってよくあります。
我が家の娘もありました。

その時はイライラするし、食べてくれないことにすごく悩んだり、離乳食の時間が憂鬱になったりしますが、成長するうちにしなくなりますよ!

ただ、それがすぐにしなくなる子もいれば、2歳過ぎまでかかる子、人それぞれです。
成長と共に自然とポイポイしなくなるため、この困った行動をやめさせるというのは難しいですが、どううまく対処するかを考えてみましょう。

①食べないなら食器を片付ける

お腹がいっぱいになったようであれば、食器を片付けて食事を切り上げてみてはいかがでしょうか。

全部食べさせたいという気持ちもわかりますが、赤ちゃんの機嫌が悪ければ食べてくれませんし、無理やり食べさせるのも離乳食タイムを嫌いになる原因になってしまいます。
それならば、食器や食べ物を投げそうだと思ったら、いったん食器を引いてみましょう。

②食器を割れにくいものに変える

陶器製の食器は赤ちゃんが投げたら割れてしまう危険があるため、プラスチック製やメラミン製のものに変えるのがおすすめです。

③食べきれる量を盛り付ける

せっかく作った離乳食ですし、何とか全部食べ切ってもらいたいというお母さんの気持ちもよくわかります。

でも、コミュニケーションを十分に取ることができるわけでもないので、そんなこと赤ちゃんには伝わらないですよね。
それならば、始めから食べきれる量を盛り付けると、お母さんのストレスもちょっと減りますよ。

④楽しく食べる環境をつくる

我が家の娘たちは、みんなNHKの子ども番組である“いないいないばあ!”が大好きでした。
その番組の中で、着替えの歌や、食事の歌、お片付けの歌をキャラクターたちが歌うのですが、生活の場面で歌うとそれに合わせて機嫌よく行動することが多かったので、よく歌っていましたよ。
食事の歌にもすごく助けられました。

番組を録画しておいて流すのもいいですし、YouTubeで音源を取ることもできます。
また、お母さんが「パックンもぐもぐ…」と歌ってもいいですね!
集中してまず食べさせるということに一役買ってくれます。

あとは遊び始めたら、食器を片付けちゃいましょう。

お母さんもおいしそうに食べたり、楽しく声をかけて、子どもが食べることに少しの間でも集中してくれると、食事を引く時のためらいも軽減できますよ。

⑤床に新聞紙を敷いておく

床に食べ物を落とされたりすると、片付けるのが本当にストレスです。
だから、床に食べ物を落とされてもすぐに片付けられるよう、床に新聞紙をあらかじめ敷いておきましょう。
汚れてもそのまま捨てることができて、便利です。

⑥大げさに反応しない

赤ちゃんが食べ物や食器を落とした時の親の反応次第で、赤ちゃんは喜んでしまいます。
必要最低限の「してはいけない」という言聞かせ以外は、反応せず静かに片付けた方が良いかもしれませんね。

カッとなる気持ちはよくわかりますが、赤ちゃんが余計に喜んでしまうと悪循環になってしまいます。

⑦手づかみできる料理を取り入れる

赤ちゃんによっては、自分で食べたいのに上手に食べられず癇癪を起すことも考えられます。
それならば、手づかみできる料理を並べてみてはいかがでしょうか。

自分で食べられれば、食器を投げなくなるかもしれませんね。

相談するならどこに?

離乳食で赤ちゃんが食器やスプーン、食べ物を投げたり落としたりすることを相談したいと思われるのであれば、相談先は色々あります。

特に、食器や食べ物を投げてほとんど食べてくれないとなると、栄養面でも心配になってしまいますよね。

①子育て支援センター

子育て支援センターは、子育て専門のスタッフがいるので、気軽に子育ての相談をすることができます。

また、ママ同士の交流も多く行われているので、実際に同じような悩みを抱えているママさんや先輩ママさんからの生の声を聞かせてもらったりすることもできますよ!

子育ては孤独になりやすいので、面と向かってコミュニケーションを取りながら相談できるって、とっても心強いです。
自分の気持ちを受けてもらえる安心感があるので、私は子育て支援センターがおすすめですね。

②保健センター

保健センターでは、よく離乳食教室が開かれたりしていますので、離乳食のお悩みに関しての相談も気軽に受けてくれますよ!
離乳食のメニューの改善が必要だったりする場合も、どんなメニューがいいかアドバイスがもらえたりするので、良かったら相談してみてはいかがでしょうか?

③子育ての電話相談

自治体によっては、LINEを使った子育ての電話相談を行っているところもあります。

また、明治の“赤ちゃん相談室(ほほえみクラブ)”や、森永の“エンゼル110番”、日本保育協会の“子育てホットライン ママさん110番”といった無料の電話相談もあるので、利用してみるのもおすすめです。

株式会社 明治 /  電話相談:明治 赤ちゃん相談室
株式会社 森永 / 育児のことを相談したいときはエンゼル110番
社会福祉法人 日本保育協会 / 育児相談電話

④育児相談アプリ

最近はスマホの普及により、子育てに関しての相談ができるアプリも充実しています。
匿名で気軽に相談することができますし、実際に同じような状況を体験してきた先輩ママからの回答を得られることも出来るので、空いた時間に利用してみてはいかがでしょうか?

ただ注意したいのが、インターネットはこちらが匿名で気軽に相談できるように、回答する人も匿名なので、辛辣な回答や無責任な回答をしてきたりすることもあります。
もちろん、親身になって素晴らしいアイディアを提案してくれる人もいますので、一概に悪いとは言いませんが、そういった人もいるということを理解して利用されるといいですよ!

子育ての情報を得るという形で利用すると、気軽に使えていいかもしれませんね。

「こうするべき」に囚われない

我が家もそうでしたが、赤ちゃんって昨日まで機嫌よく食べていたのに、今日は椅子に座った瞬間から機嫌が悪いとか、急に食卓に離乳食を並べた瞬間から食器をひっくり返すようになったという変化があったりします。

もちろん、子育ての専門家のいうように、静かな場所で食事に集中できるような環境を整えることも大事なのでしょうが、整えても食べてくれないという赤ちゃんもいますよね。

そんな時は、私は始めから立たせて食べさせたり、テレビをつけて見せながら食べさせることもありましたよ。もちろん、毎回ではありません。その日によってです。

赤ちゃんも個性がありますし、落ち着く時期は人それぞれですが、食べ物や食器を投げたりせず、落ち着いて食べることができるようになります。

食べ物を粗末にしないとか、食事のしつけの面で抑えておきたいところは抑えておき、あとはお互いにストレスのたまらない方法で、離乳食の時期を過ごした方が、いい関係を保てるのではないでしょうか。
あまり「こうするべき」に囚われないようにしてみてくださいね。