人参を切ったら中の芯が白い!食べても大丈夫?
この記事では、人参を切ったら中の芯が白い場合、食べても大丈夫なのかどうか、お話します。芯が白くならないようにするための対策についても、合わせてお伝えしたいと思いますので、気になる方は良かったら参考にしてみてくださいね!
目次
白くなっているのは何故?
人参を調理に使おうと思ってカットしてみたら、人参の中の芯が白くて捨てたという経験のある方、いらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、外から見た時には何ともなかったのに、中が白かったら、腐っているのかなとか、カビが生えているのかなと思ってしまいますよね。
この人参の中心が白い部分は、カビが生えているわけでも、腐っているわけでもありません。
①水分が抜けていく
人参の芯が白くなっているのは、水分が抜けていくことによって起こります。
人参って中心よりも、皮側の方が栄養をいっぱい含んでいるっていいますよね?
これは、人参の構造が関係しています。
人参は、中心に水分を吸い上げて葉っぱに送るための管が通っていて、皮に近づくほど栄養素や水分が蓄えられているんです。
だからどんどん人参の水分が抜けていくと、人参に空洞ができてスが入ったり、真ん中の管の部分の水分が抜けて繊維が残った状態になりやすくなります。
ちなみに、人参を使いかけてラップにくるんで保存している時も、時間が経つと真ん中の部分が白くなりますよ。
②とう立ち
人参を切ったら中の芯が白かったという原因として、“とう立ち”も考えられます。
“とう立ち”は、人参が花を咲かせようと、芯の部分から茎を伸ばす現象です。
花を咲かせるためにどんどん栄養が吸いあげられていこうとするので、人参の中心はどんどん白くなってしまいますよ。
私も実家から送られてきた人参で、縦に切ったら、白いごぼうのように分離した物体が出てきて衝撃を受けたことがあります。
すぐに電話したら、「とう立ちした分だわ。食べれなかったら捨てなさい。」と言われましたよ。
食べても大丈夫?
人参を切ったら中の芯が白い場合、食べるのをためらってしまいがちですが、食べられます。
私はうっすら白いくらいだと食べちゃっていますよ。
とう立ちした人参の場合は、とう立ちが進んでいなければ、少し硬く感じても食べられますが、とう立ちが進んでしまった人参の場合は、芯の部分も周りの実も硬くて食べられたものではないです。
あと、人参自体が美味しくないですね。加熱しても通常の人参よりも硬いので、人参好きの主人も「これは無理だ」と言っていましたよ。
白い部分は取り除いたほうが良いの?
白い部分は食べられると言いましたが、美味しいわけではありません。
水分も栄養分も抜けている状態なので、味も沁みにくいですし、食感も悪いです。
だから、美味しく人参を食べるのであれば、白い部分は取り除いたほうが美味しく食べられますよ。
私も人参の芯の部分がしっかり白くなってしまっている場合は、取り除きます。
またとう立ちした人参に関しては、人参自体が硬くなってしまっている場合がよくあります。
でもとう立ちが進んでいないものに関しては、白い部分を取り除いたら食べられるものも多いです。
食べ物のない戦時中を生き抜いてきた祖母は、とう立ちが進んで硬くなってしまった人参でも、真ん中を取れば多少硬くても食べられると言っていますが、やっぱり硬いものは硬いですね。
だから、白い部分は取り除いたほうが、美味しく食べられます。
切る前に見分ける方法はある?
①人参の表面のシワの有無
見た目で見分ける方法としては、人参の表面の皮にシワが寄っていないか確認してみましょう。
水分が抜けてくると、次第に人参の皮の表面もシワが寄ってきます。
そうなると、人参の真ん中が白くなっている可能性が高くなってしまうかもしれませんね。
②人参の茎の切り口の太さ
人参の茎の切り口に着目してみましょう。
人参の茎を切った部分の直径面積が大きいということは、その分茎や葉っぱに水分や栄養を取られてきたということですので、白くなりやすいことが考えられます。
以前テレビ番組で、美味しい人参の見分け方を目にしたことがありますが、その時にも人参の茎をカットした面積が小さいほどおいしいというのがありました。
とう立ちの人参も、花を咲かせるためにどんどん茎が太くなってしまうので、茎が太いものは選ばない方が良いですよ。
③人参の色
人参は鮮やかなオレンジ色のものを選ぶようにしましょう。
人参の色が白っぽく薄い場合は、茎に栄養を取られてしまっている可能性が高いので、甘くなかったりとう立ちしてしまっている可能性がありますよ。
④人参の茎の切り口の色
人参の茎の切り口が、黒ずんでいるものは収穫して時間が経っている場合が多いです。
出来ればみずみずしいものや、黒ずんでいないものを選んでみてくださいね。
芯が白くなるのを防ぐには?
人参の芯が白くなるのを防ぐためには、人参から栄養素や水分が抜けていかないようにする必要があります。
①茎・葉っぱをカット
人参だけに言えることではありませんが、大根やカブといった、葉っぱ付きの野菜は、収穫してそのままの状態で保存してしまうと、根菜の根の栄養分や水分がどんどん葉っぱの方に取られてしまます。
そうなってしまうと芯が白くなってしまい、美味しくなくなってしまいますよ。
だから、葉っぱ付きの人参を購入したり、収穫して保存する場合は、葉っぱの部分を根元でカットして保存するのがおすすめです。
②新聞紙でくるむ
人参の葉っぱの部分をカットしたら、そのまま人参を冷蔵庫に入れて保存してしまうと、冷蔵庫の中は乾燥しているので、しなびやすくなってしまいます。
だから、人参を新聞紙でくるんでから保存すると、冷気が直接人参に当たらないので、乾燥しにくく新鮮な状態で長持ちさせることができますよ!
新聞紙がない場合は、キッチンペーパーでも大丈夫です。
③出来るだけ早く食べきる
人参を購入したら、出来るだけ早く食べきるようにしましょう。
時間が経つと、人参にスが入って空洞になってしまったり、芯が白くなってしまいます。
人参は皮に栄養がたっぷり
一見、人参は中心にこそ、たくさんの栄養素が含まれていそうですが、実際は違います。
皮にこそたくさんの栄養が含まれているんです。
だから、綺麗に人参を洗ったら、皮を厚めにむいて捨てたりせず、人参の皮を金平にしたり、皮ごと人参を調理してみてくださいね!
私は実家の母が人参の皮をむかないで調理する人で、それを見て育ちました。
だから、当たり前のように皮をむかないで調理をしたところ、友人から「皮をむかないの?!」と引かれた経験があります。
でも、たくさんの栄養が詰まっているのは皮の部分なので、ぜひ人参の栄養素を余すところなく吸収したいと思うのであれば、皮を使った調理をしてみてくださいね!
人参の皮をむいて、人参の中心が白いけどもったいないから使おうというのは、それこそもったいないですよ!
ただし、人参の表面がヌメヌメしていて、洗っても落ちない時や、ぬめりを落とそうとしたら溶けてきた、黒・緑・白い綿のようなものに覆われているといった場合は、腐ったりカビが生えている可能性が高いので、捨ててくださいね。