大掃除でくしゃみや喉の痛みが。対処法を教えて!
12月も半ばを過ぎると、そろそろ大掃除の時期です。
ところが、その大掃除によって、鼻や喉に不調を来たしてしまっては、体調不良で新年を迎えることにもなりかねません。
そうならないように、大掃除が原因で起こる喉の痛みやくしゃみを、予防しましょう。
喉が痛くなったり、くしゃみが出たりしてしまった時の対策も、併せて解説していきます。
目次
くしゃみを防ぐには
大掃除時のくしゃみの原因の一つは、ホコリです。
1年間たまりにたまったホコリが舞い上がり、それを吸い込むと、異物の侵入を防ぐために鼻の粘膜が反応してくしゃみが出ます。
また、寒暖差による刺激も、くしゃみの原因になります。
大掃除では、家を出たり入ったりし、体が気温による影響を受けやすい状況になります。
くしゃみを予防するためには、マスクが効果的です。
マスクによって、ホコリの吸い込みを予防し、寒暖差の刺激も防ぐことができます。
使い捨ての不織布マスクは、ウィルスへの効果は期待小ですが、ホコリや花粉への効果は期待できます。
ところが、使い方を間違うと、効果が半分以下になってしまいます。
今一度、マスクの装着方法を確認しましょう。
効果的なマスクの使い方
顔の大きさに合ったマスクを購入します。
最近は、S、M、Lや、成人用、女性用、子ども用など、細かくサイズ展開されています
最も自分に近いものを選びましょう。
表裏を確認しましょう。パッケージに表示されています。
耳にかけるゴムが長い場合は、結ぶなどで調節し、顔にぴったりフィットさせます。
上部にワイヤーが入ったものの場合、鼻の形に合わせてしっかり押さえます。眼鏡の鼻あ
ての位置に合わせるのがベスト。
プリーツが入ったものの場合、しっかり広げて顎まで覆います。
眼鏡をかけている方は、眼鏡が曇るのでマスクができないという場合もあるでしょう。
これは、マスクの上部を折ることで解決できます。
ワイヤーの入った部分を1センチほど折りますが、外側に折る説と内側に折る説があります。
どちらも曇りにくくなりますが、個人的には、内側折りがお気に入りです。
マスクの不織布で肌が荒れるという方は、ガーゼマスクとの2枚使いをしましょう。
ホコリや花粉を防ぐ効果は、不織布マスクの方が高いので、大掃除の際の使用という意味では、ガーゼマスクはおすすめできません。
ですが、肌触りや保湿の点では、ガーゼの方が上回ります。
そこで、両方の良いとこ取りをします。
肌に当たる内側にガーゼマスクをし、その上から不織布マスクをかけます。
2重マスクですが、呼吸のしにくさは変わりません。
個人差があると思いますので、苦しく感じる場合、この方法は避けてください。
ホコリが舞うことがくしゃみの原因となりますので、掃除の手順も気をつけたいところです。
掃除機でホコリやゴミを吸ってから拭き掃除、という手順が普通のように思いますが、掃除機をかけると、掃除機後部からの排気によりホコリが舞います。
そこで、まずは、フローリングワイパーやフロアモップ、かたく絞った雑巾などで、ホコリを静か拭き取ります。
その後、掃除機をかけ、そして水拭きをします。
一手間ですが、ホコリの舞い上がりが少なくすみます。
掃除時には、換気も重要です。
窓を開ける、換気扇を回すなど、よく換気をしましょう。
ただし、掃除前に窓を開けると、空気の流れにより、かえってホコリを舞いあがらせてしまいます。
掃除機まで済ませてから、換気をしましょう。
喉の痛みを防ぐには
掃除の後、喉が痛くなってしまう原因は、ホコリなどのほか、乾燥や薬液の成分の刺激、寒い場所に長くいることなどが挙げられます。
予防には、くしゃみと同様、マスクが効果的です。
ホコリや乾燥、薬液の匂いや冷たい空気も防ぐことができます。
保湿には、不織布マスクよりガーゼマスクが効果的ですが、大掃除の際には、ホコリも防ぐことが出来る、不織布とガーゼの2枚使いがおすすめです。
喉の痛みには、乾燥が大敵です。喉粘膜の乾いた感じが、風邪につながることもあります。
そんなときは、飴、とくに喉をいたわる成分が入った、のど飴を舐めていると、喉の乾燥を防ぐことができます。
しかし、リスクもあります。
喉を守るためには、常に唾液を出している状況にしておきたいのですが、飴を舐め続けるということは、糖分を取り続けるということになります。
いくら、カロリーオフだと言っても、ゼロではありません。
もちろん、歯にもよくありません。
糖分やカロリー、虫歯が気になる場合は、ガムがおすすめです。
ノンシュガーの、歯を強くする成分が入ったものなら一石二鳥です。
ガムを噛むと、唾液が出ます。
唾液が喉を湿らせ続けてくれるため、乾燥を防ぐことができ、風邪の予防にもなります。
大掃除の際、寒い場所で掃除をし続けることも多いでしょう。
冷たい空気は、喉を刺激します。マスクだけでなく、マフラーやネックウォーマーで首元を覆うのも効果的です。
掃除時の喉の痛みで気をつけなければいけないのは、薬液の成分による刺激です。
マスクで、匂いなどは、多少軽減できますが、化学反応による有毒ガスなどは、マスクで防ぐことができません。
洗剤などで「まぜるな危険」と表示のあるものは、他の洗剤や薬剤との併用は厳禁です。
表示がなくても、自己判断で混ぜるようなことは避け、併用にも注意します。
単体でも刺激臭のあるような薬剤は、マスクと換気を忘れないようにしましょう。
くしゃみや喉の痛みが止まらないとき
くしゃみや喉の痛みが起こってしまった場合、以下の方法を試して、早く楽になりましょう。
まずは、ツボ療法を紹介します。不調に関連するツボを押して、症状を軽減させましょう。
くしゃみのツボ
- 人中:鼻の下の溝のところ。くしゃみがでそうな時、人差し指でぐっと押さえます。
- 迎香:小鼻の両側。左右同時に人差し指でぐっと押し込みます。痛みを感じます。
喉のツボ
- 天突:左右の鎖骨の間の凹み。顎からまっすぐに下がった位置。優しく刺激します。絶対に強く押さないこと。
- 気舎:左右共に、天突から指二本分外側へ鎖骨をたどり、その上端。ゆっくり押し込みます。
アロマテラピーもおすすめです。
体に優しい、芳香浴・吸入法で、リラックスしながら症状を軽くしましょう。
芳香浴は、オイルウォーマーやアロマライトで室内を穏やかに香らせます。
吸入法は、ティッシュやコットンに精油を1、2滴含ませ、香りを嗅ぎ、成分を吸い込みます。
湯を張ったマグカップ等の容器に数滴垂らし、立ち上る湯気を吸入する方法もあります。
刺激の強いオイルもありますので、勢いよく吸い込まず、ゆっくりと様子をみながら吸入します。
- くしゃみ、鼻水など、鼻の不調におすすめの精油:ユーカリやペパーミント、ジャーマン・カモミール
- 喉の痛みにおすすめの精油:ティートリー、ユーカリ、ラベンダー、サンダルウッド
精油は、必ず天然成分100パーセントのものを使いましょう。
そして、原液に直接触れないこと、目・口には決していれないこと、火気厳禁など、取り扱いには注意が必要です。
説明書をよく読みましょう。
また、不快に感じる場合は、すぐに使用を止めてください。
喉の痛みには、うがいも効果的です。
冷たい水は刺激が強いので、ぬるま湯で行います。
また、市販のうがい薬や、医師に処方されたうがい薬もよく効きます。そして、おすすめなのは、塩水でのうがい。
コップ1杯のぬるま湯に、塩をひとつまみいれ、よく混ぜて溶かします。
まずは、これを口に含んで、グチュグチュとゆすぎ、吐き出します。
次に、上を向いてガラガラと喉で転がすようにうがい。
最後にもう一度、ガラガラうがいをします。
口の中が荒れている場合は、最後に真水でゆすぎます。
塩水うがいは、口臭や口内炎などにも効果があります。
ここまで、くしゃみ、喉の痛みを軽減する方法をいくつか紹介してきましたが、症状がひどい場合は、薬を使いましょう。
できるだけ薬を使いたくないという考えもありますが、体の不調に耐えるストレスの方がずっと体に悪いとも言います。
薬に頼って、ぐっすり眠った方が良い場合もあるのです。
最後に、最も大切なことは、何をしても改善が見られない場合や、症状が悪化する場合は、すみやかに医師の診察を受けましょう。
清々しい新年を迎えるための、あの手、この手
2重マスクについて書きましたが、これはおすすめです。
私の場合、ガーゼマスクをかわいい柄で手作りし、不織布マスクとの2枚使いをするようにしました。
外から見ると、白い不織布に柄がうっすら透けるのがかわいくてお気に入り。
ガーゼが汗や呼吸時の水分を吸収してくれるので、マスク内がベタベタしません。
また、喉を潤すために、ガムを噛むことについては、実は、常々、味も成分もまったくない、ガラス玉のような飴があればいいのに、と思ってきました。
ただ、喉を潤し続けたいだけなのですから。
しかし、どんなに調べても難しそうなので、ガムへシフトしたのです。
ガムは味がなくなっても、噛み続けられます。
ところが、今度は、顎が痛くなったりして。
過ぎたるは及ばざるがごとしです。
良い方法ですが、噛みすぎには注意。
以前、風邪の名残で、ひどい喉の痛みが1ヶ月も続いたことがありました。
今回紹介した、ツボもアロマもハーブも使いつつ、内科にかかり、処方箋をもらいました。
それでも、眠れないほどの痛みがあり、やむを得ず鎮痛剤を用いることに。
すると、痛みがなくなり、ストレスもなくなり、よく眠ることが出来たのです!
薬も上手に取り入れるべきだなあ、とつくづく感じました。
年末、大掃除で体調不良なんて、残念なことにならないよう、清々しい家と体で、新しい年を迎えましょう。