百合根って、どんな味?どんな食感?どうやって使うの?

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百合根って、どんな味?どんな食感?どうやって使うの?

冬やお正月の時期になると、お店に姿を現す“百合根”。
物珍しいし食べてみたいけれど調理法が分からないし何よりもどんな味がするのか、どんな食感なのかもわからないので手を出しにくいという方、多いのではないでしょうか。
でも実は食べてみると、「あれ?食べやすい」と目から鱗の食材だったりするんですよね。
ぜひ、百合根の味や食感、調理方法について知ってみてください!
今年の冬はいつもと違った珍しい食材“百合根”で、食卓がにぎやかになるかもしれませんよ!

目次

百合根ってどんな味なの?


百合根は「じゃがいも」に似た味です。主人にどんな味か聞いたら、「ニンニク」と答えていました。見た感じは確かに大きな白いニンニクかもしれませんね。
ただ、ニンニクのような癖のある臭さもありませんし、どちらかというとじゃがいもっぽい味で、品のある甘味が特徴だと感じました。

どんな食感?

百合根は加熱して食しますが、食感はホクホクした感じです。
主人は「ニンニクをホイル焼きにした感じ」と言っています。
でも、私もニンニクではありませんが、じゃがバターを作る際のホクホクしたじゃがいもを想像したので、ホクホクした食感と思っていただいて間違いはないですね。

どうやって使うの?

百合根はおがくずに入れられて、一塊になって売られていますが、調理の際には一枚ずつ剥いで使います。
一枚ずつ剥がしたら、水でよく洗います。あとは根元を整える程度に切って、大きなものは一口大に切って揃えましょう。
調理の使い道としては味噌汁に入れたり、定番なのが茶碗蒸しの具として利用されますが。サッと湯がいてから茶碗蒸しに入れると水分が出にくいですし、おすすめですよ。
ただ百合根を湯がきすぎると食感が悪くなってしまうので、湯がき過ぎには注意してくださいね!
食べた感じがじゃがいもと同じと考えると、揚げた百合根に塩をふるとホクホク感が増してとっても美味しく食べられます。
また、昔勤めていたグループホームの同僚のスタッフさんは、テレビで百合根の特集があった際に、「マッシュポテトみたいにしたらいいわよ!子どもも食べやすいし!」と言っていました。
百合根がどんな食べ物か分かっていなかった私には、大きな球根みたいな百合根から味が想像できなかったので凄く気になったのを覚えています。
私の友人は、一枚ずつ剥かずにそのまま丸ごと揚げると言っていましたが、すごく大胆ですよね。火の通りが心配ですが、強火で揚げてしまうと焦げてしまうので、弱火でじっくり揚げて最後にカリっとさせるために強火にするといいそうです。
また百合根はお正月のおせち料理に使われることも多いですね。縁起のいい食材として、重宝されています。

そのまま食べられるの?

百合根を生のままで食べると、苦くて全く美味しくありません。
加熱して初めて甘味が感じられる食材なので、しっかり加熱してから食べるようにしましょう。
百合根は通常そのまま球根のような形で食べるのではなく、タマネギみたいに皮を一枚ずつ剥がしてそれを調理するというのが主流です。
私自身百合根を何度も調理したことがあるわけではありませんが、お料理上手な義母が百合根をお節料理に入れる際に調理を手伝ったことがあります。
その際にはさっとだし汁で湯がいた百合根を梅酢につけて、お洒落な花びらに見立てた百合根料理を作りましたが、梅干しの色に染まって綺麗なピンクの花びらみたいになってとても感動した記憶があります。

百合根って百合の球根のこと?

百合根は読んで字のごとく、百合の根っこと思われがちですが、実は百合の葉っぱが変形した「鱗茎」と呼ばれるものなんです。
この百合根、どんな百合でも食べられるわけではありません。オニユリやコオニユリなど限られています。
そしてこのオニユリやコオニユリでも、食用に作られたものでなければ安全に食べられますよと言えませんので、食用に作られた百合根を食べるようにしてくださいね。
私の祖父が昔百合根を作っていたそうですが、私自身祖父の作った百合根を食べたという記憶がありません。
百合根を作るまではかなり時間を要すそうで、一から百合根を作ろうと思うと、1年で出来るような代物ではないそうです。祖父は一から百合根を作ろうと奮闘していたため、3年かけて作っていたと母から聞きました。それくらい、時間を要する貴重な食材なんですね!
だからお値段もちょっとお高めだったりします。

百合根は意外に使い勝手がいい

百合根そのものを見ると、これは一体どんな調理をすればいいんだろうと構えてしまいますが、じゃがいもみたいな味と分かると、一気に身近で庶民的な感じがしますよね。
揚げたり湯がいたり使い道も色々ですし、もらったり買ったけれど使い勝手が分からないという場合には、色んな調理方法が可能なのでぜひ試してみてくださいね!
百合根は特に冬に出回る食材なので、夏場など暖かい時期はなかなか見かけることもないかと思いますが、お正月に縁起物として活用した後、余ったりしたらおやつやおつまみ代わりにサッと油で揚げて塩を振って食べるだけでも、とっても美味しいのでぜひ今年の冬は百合根をお試しあれですよ!