さや大根って何?美味しい食べ方を教えて!

この記事は約6分で読むことができます。

さや大根って何?美味しい食べ方を教えて!

この記事では、“さや大根”についてお話します。
ちょっと珍しい野菜を知りたいという方や、さや大根をもらったけれど、調理の仕方に困っているという方は、良かったら参考にしてみてくださいね!

目次

さや大根って何なの?

“さや大根”なんて聞いたことがないという方は、多いのではないでしょうか?

さや大根はその名前の通り、見た目はさやいんげんみたいな、大根の実の入ったサヤのことなんです。
大根は白い根っこが育って収穫せずにおいておくと、大根の花が咲き大根の実の入ったサヤが付きます。

私の実家は農家なのですが、大根は白く太い根っこの部分を収穫して食べるだけでした。
畑で収穫せずに残った大根の花は最後に種となる実の入ったサヤをつけますが、それを食べるものだという認識はなかったですし、小さい頃はおままごとの具材として使っていたくらいです。

というのも、実家でみていたさや大根は、とても細く小さかったんですよね。
だから、京都の叔母が送ってくれるさや大根が、自分がこれまでおままごとで使っていたさや大根と同じと知って、始めはびっくりしました。

このさや大根は京野菜としてポピュラーで、「さやいんげん・さやえんどうみたいな味かな」と思って口にしたら全く違う味に衝撃を受けますよ。

ちなみに、京野菜として出荷されているさや大根は、大根のサヤを食べる専用に栽培されているため、15cm~20cmくらいの長さがあり、根っこの部分は大きく育たず食用には向きません。

どこで売ってるの?

さや大根は京野菜としてポピュラーなので、京都では市場や八百屋、スーパー、野菜の直売所などで売られていることが多いようです。
でも京都以外の地域では、なかなか見かける機会はないのではないでしょうか。

私も近所のスーパーや道の駅、野菜の直売所では目にしたことがないですが、京都以外にも生産して売り出している地域は日本中にあります。

“さや大根”という名前ではなく、“大根のさや実”“さや食い大根”などといった名前で出回っていたりもしますよ。
良かったら、近くのスーパーや道の駅、野菜の直売所を覗いてみてくださいね。

出回る時期はあるの?

さや大根の出回る時期は、4月~5月頃か10月~12月頃が一番多く出回るようです。
冬大根の後と、夏大根の後と考えると、当然の時期かもしれませんね。

また普通の大根の後に実るさや大根ではなく、大根のサヤを食べるため専用に品種改良された、“さや食い大根”の場合は、収穫時期が6月~7月となっています。

だから、春から初夏もしくは秋から晩秋にかけて、道の駅や野菜の直売所を覗いてみると、さや大根に出会えるかもしれませんよ。

美味しい食べ方は?

味が大根で大根辛さもあるため、さやいんげんと同じだと思って食べると衝撃的ですが、「大根の実なので大根の味がする」と思えば、抵抗なく食べることができます。

“カイワレ大根”や“ラディッシュ”みたいな味を想像していただくといいのではないでしょうか。
さや大根はそのまま生でも美味しく食べることができますが、ちょっと苦手だなと感じる方は、加熱して食べてみてください。

①茹でる

さや大根は、茹でてサラダの具材として使ったり、マヨネーズやディップにつけて食べるのもおすすめです。
私は初めて食べたさや大根は、マヨネーズをたっぷりつけて食べましたよ。
茹でたさや大根は、茹でた豚肉や生のサーモンで巻いても美味しく食べられますし、胡麻和えにしても美味しいので、色々使ってみてくださいね。

②炒める

さや大根は、サッと茹でて炒めたり、そのまま炒めても美味しいです。
個人的には、油との相性がいいんじゃないかなと思っています。ベーコンと一緒に炒めたりしても美味しいですし、他の野菜と一緒に炒めても、アクセントになっていいですよ。

③揚げる

さや大根を綺麗に洗ったら、水気をしっかりとって、衣を付けたら油でカリっと揚げて、みてください。
藻塩や岩塩につけて食べても美味しいですし、もちろん天つゆにつけて食べても美味しく食べられますよ。

さや大根は育てられる!

さや大根はなかなかお目にかかれない野菜ではありますが、大根の花が咲いた後に付く実の入ったサヤです。
だから、だから自分で育てることだって可能ですよ!

大根を育てたら、収穫せずに花をつけさせ、サヤがなるのを待つだけです。サヤが出来たら、柔らかいうちに収穫しましょう。中の実がしっかりなってしまうと、硬くて美味しくないので注意してくださいね。

また“さや食い大根”のような、さや大根専用の種や苗も売られています。
大根を作るついでではなく、さや大根を作りたいというのであれば、良かったら作ってみてはいかがでしょうか。