「軽装でお越しください」というときの「軽装」ってどんな服装?
日常の様々なシーンで、本来ならばスーツで行けばいいところを「軽装でお越しください」という案内があった場合、「軽装ってどんな服?!」とパニックになったりしませんか?
私も若い頃は「軽装」を捉え間違えて恥ずかしい思いをしたことがあります。
この記事では、シチュエーションに合せた「軽装」について考えてみましょう。
気になる方は良かったら参考にしてみてくださいね!
目次
軽装は私服とは違うの?
「軽装でお越しください」と言われたので、ラフな私服でいいのかなと思われる方がいるかもしれませんが、実は軽装と私服は違います。
「軽装」=「私服」と捉えてしまい、ジーパンやスエット、カットソーなどの普段着で出かけてしまうと、周りはスーツに近い服装の人ばかりで「やってしまった」と恥をかくかもしれませんよ。
かっちりしたスーツなどを正装とするなら、軽装はスーツに準ずる服装となります。
「スーツに準ずる服装って何よ?!」となる気持ちは良く分りますが、「スーツほど堅苦しくなくていいです」という感じですかね。
つまり軽装は、相手に不快な印象を与えない、品よく清潔感のある服ということになります。
一方で、私服は私的な服のことです。普段来ているジーパンやカットソーなど自分の好みで着ている自由な服装のことを指しますよ。
以上のことから、「軽装」=「私服」ではないです。
軽装でも、ある程度のポイントを押さえておかなければ、後悔することになってしまうのでご注意くださいね。
特によく言われるのが、軽装と書いてあっても、ジーパンやスエットはNGです。また、上下スーツでなくても、襟付きのシャツや落ち着いたカラーを選択することなど、実はちょっとキッチリ要素を含んでいるのが軽装なので、勘違いしないようにしましょうね。
結婚式・パーティーの場合
結婚式やパーティーに参加する場合、「軽装でお越しください」とあったらかなり迷いますよね。
結婚式やパーティーを想像すると、フォーマル感が強く敷居の高い感じがします。「軽装でお越しください」は、そういった“堅苦しさ”を差し引いて参加して欲しいという気持ちが込められているのではないでしょうか。
ただ、ここで最低限のマナーとして気を付けたいのが、いくら堅苦しさを取り除いてと言っても、“品位”は決して忘れてはいけません。
①おしゃれスーツ
ビジネススーツとはちょっと違った、遊び心のある洗練されたおしゃれスーツを着ていくと、堅苦しくないけれど品位のある印象を受けます。
仕事以外でのラフな感じのスーツは、おしゃれさんな印象を受けますね。
ブラックスーツにこだわらず、グレーやネイビーといった落ち着いたカラーやストライプ柄などもいいかもしれません。ネクタイを外しても問題はありませんよ。
②ジャケットを合せたコーデ
パンツにノースリーブのブラウスでも、露出が気になるなと思ったらジャケットを羽織るだけで、品よく見えます。
男性の場合も同じです。別に上下合わせたスーツでなくても、パンツにシャツを合せて、ジャケットを羽織れば十分軽装に当てはまりますよ。
特にちょっとしたパーティーの時におすすめですね。
③露出の少ない服
結婚式にしてもパーティーにしても、露出の多い服は品よく見えません。
可愛いパーティードレスやワンピースは、結構露出の多いものばかりですが、そのまま1枚の着用は避けましょう。
ジャケットやボレロ、ストールを上手く組み合わせるとおしゃれに品よく見えますよ。
④派手な服装はNG
特に結婚式は主役よりも目立つような恰好は避けるのが無難です。
花嫁カラーの白いドレスを選んで参列するなんてことは、もっての他ですね。
男性に関してもそうです。通常、結婚式はフォーマルなブラックスーツが基本となりますが、軽装だからと言ってカラフルな明るいスーツを選ぶのはやめた方が良いですよ。
新郎よりも目立たないよう、出来れば落ち着いたカラーのスーツを選ぶようにしましょうね。
自分の選んだ服装が不安な場合は、主催者に「軽装」はどんな服装が望ましいのか聞いてみるというのもいいですね。想像しやすいかもしれませんよ。
会社説明会・就職面接の場合
会社説明会や就職面接の場合、「軽装でお越しください」と言われても、「スーツに準ずる服装って何?!」と迷ってしまいますよね。
もちろんスーツで行っても問題はありません。
ただ会社の説明会や就職面接は、今後の就職につながると思うと、失敗したくないという気持ちも強いですよね。
スーツを基本にしてネクタイを外すとか、色合いを地味にするといった感じでもいいのではないでしょうか。
もちろんスーツでなくても、ブラックやグレー、ベージュなどのパンツに襟付きのカッターシャツ、ジャケットを合せても問題ありません。
女性の場合も、軽装ならスーツを着用する必要はないです。
スーツでもいいですが、ネイビーやブラック、グレーなど落ち着いた色合いのパンツやスカートに襟付きのシャツやブラウスを合せたり、ジャケットを羽織ったりするといいですよ。
ただ透けている服や肩の出るような、露出の多い服はよくないので気をつけましょう。
この際、靴もヒールの高いものではなく、ヒールの低い色味の落ち着いたものをセレクトしましょうね。
あとはバックストラップのないミュールは、音がするのではかないようにしましょう。
ヒールの低いパンプスが無難ではないでしょうか。
アルバイト・パートの面接の場合
アルバイトやパートの面接の場合は、「スーツでなく軽装でいいですよ」と言われた場合、清潔感のある格好をしていくのが一番ではないでしょうか。
これから自分の職場になるかもしれない場所に、上司若しくは同僚となる人と初対面なわけですよね。
品良く、というよりは、清潔感のある格好の方が、印象がいいですよ。
パリッとアイロンのかかった襟付きのブラウスやシャツに、ひざ下のスカートやパンツスタイル、髪の毛をまとめるなど、第一印象で相手に好感が持てるような格好をするのがおすすめです。
もちろんスーツでも問題はありません。
私が働いていた時、アルバイトやパートの面接で来られる方の中には、スーツの人もいればひざ下スカートやパンツスタイルにシャツを合せている人もいました。
受かった人はみんな、清潔感のある格好で来られていましたよ。
49日や法事の場合
49日や法要で「軽装でお越しください」とあった場合でも、まず間違いないのが礼服です。
特に男性の場合は、上下礼服のフルセットで行っても、その場に合せて上着やネクタイを外すこともできるので、おすすめですよ。
女性の場合でも、礼服ならTPO的に間違いはありませんが、それでも周りがカジュアルな服ばかりだと、ちょっと浮いてしまうかもしれません。
不安な場合は、法事に参加する他の親族に、服装を確認してみてはいかがでしょうか。
私も以前、実家の法要で何を着ればいいか迷ったので、母に相談をしたところ、「黒いワンピースでいい」とのことだったので、黒いワンピースを着用しました。
他の親族もみんな黒いカジュアルな服だったので、聞いてよかったなと思いましたよ。
男性は軽装であっても、結構礼服で参加する人が多いのに対して、女性の場合は地域によってそうではなかったりするので、出来るだけ事前に確認をしておくのがおすすめです。
どんな軽装でも、身だしなみに気を遣おう!
どんなシチュエーションで軽装を指定されても、身だしなみに気をつけるようにしましょう。
①頭髪
清潔感のある髪型が基本となりますし、色も派手過ぎない自然な黒や茶色の方が、印象が良いですよ。結婚式やパーティーなどでは、もちろん華やかな髪型はオッケーですが、法要や就活では華やかにならないよう気を付けた方がいいですね。
②香水
香水をつけるなとは言いませんが、不快に感じる香水の匂いがプンプンしていると、派手なイメージを持たれることもありますし、相手に与える印象が良くありません。
中には、香水の匂いで気分が悪くなるという人もいるので、あまりにキツイ香りの香水は避けるようにしましょうね。つけすぎにも注意です。
③シャツのシワ
せっかくシャツを着ていても、そのシャツがシワシワだとだらしなく見えてしまいます。
清潔感のあるパリッとしたシャツの方が、印象が良いですよ。
④アクセサリー
最近は男女問わずピアスをつける人も多いですが、アクセサリーは控えめにする方がいいですよ。
つけるなとは言いませんが、あまりに派手なアクセサリーは、相手の印象を悪くしてしまいます。
パーティーなど、TPOに合せた場所で華やかなものをつけるようにするのはよしとして、法要や就活などでは派手なアクセサリーは外した方がいいですよ。