安納芋と普通のさつまいもの違いは何?
この記事では、安納芋と普通のさつまいも違いについてお話します。
安納芋は普通のさつまいもとどう違うのか気になるという方は、それぞれの特性を生かした調理の仕方についても併せてお話するので、良かったら参考にしてみてくださいね。
目次
全然別のもの?
安納芋は、普通のさつまいもと全然別のものというわけではありません。
さつまいもと一言で言っても、色んな品種があります。
地域によっては品種改良した甘さや食感にこだわった、たくさんのさつまいもが作られているんです。
安納芋も、そのうちの一つで、さつまいもに分類される品種の一つということになりますよ。
形や皮の色、実の色も微妙に違いますが、ここでは“味の違い”と“栄養の違い”について、詳しく見ていきたいと思います。
味の違いは?
安納芋と普通のさつまいもの味の大きな違いは、“甘さ”です。
普通のさつまいもも甘くておいしいですが、安納芋の甘さは生のままでも糖度17度前後、焼き芋にするとその糖度は40度まで上昇するともいわれており、“蜜芋”と呼ばれているくらいです。
安納芋そのものがお菓子のような感覚ですね。
食感は普通のさつまいもよりも水分が多いため、加熱した時ホクホクした食感ではなく、“ねっとり”がピッタリなとてもクリーミーな食感です。
一方で、普通のさつまいもも甘くて美味しいのは変わりませんが、糖度ではどうしても安納芋には劣ります。
加熱した時の食感は、ホクホクという表現がぴったりです。
食感に対しては、好みがわかれるのではないでしょうか。
私は、甘さは安納芋の方が好きですが、食感は普通のさつまいもの“ホクホク”が好きですね。
栄養の違いは?
さつまいもに含まれる栄養は豊富ですが、安納芋に含まれる栄養素と変わりはありません。
安納芋をはじめとするさつまいもに含まれる栄養素を、いくつかあげてみます。
・ビタミンC
・ビタミンE
・食物繊維
・カリウム
・カルシウム
・βカロチン
参考資料:文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)
さつまいも全般に言えますが、ビタミンCと食物繊維がたくさん含まれているのでとても肌にいいことが分かりますね。
安納芋の方が普通のさつまいもおいりもでんぷんを多く含んでいるため、炭水化物量が多いです。
また、安納芋をカットしたらオレンジ色の断面が特徴的ですが、これはβカロチンが豊富に含まれている証拠です。他の普通のさつまいもに比べても多めに含まれていることが、見た目からわかります。
それぞれの特徴を生かす食べ方は?
安納芋
安納芋は、ねっとりして甘みがとても強いため、そのままの味を楽しむのがおすすめです。
・焼き芋
・スイートポテト
・シャーベット
安納芋の一番美味しい食べ方としては、焼き芋がおすすめです。
じっくり加熱をすることによって、糖度はどんどんましていきますし、スプーンですくって食べられるほどクリーミーになりますよ。
安納芋自体の甘みがとても強いので、スイーツに向いています。砂糖を加える必要もないため、ヘルシーですね。
普通のさつまいも
さつまいもは、“ホクホク”した食感を楽しむことが出来るので、調理に幅が出来ます。
・天ぷら
・煮物
・お菓子
・ご飯
・汁もの
・サラダ
安納芋ほどの甘みもないので、おかずにも使えます。
その場合は、甘さが足りなければお好みで砂糖を足してもいいですし、あっさりした普通のさつまいも本来の甘さだからいいという場合は、砂糖を足さずそのまま使うことができます。
幅広い料理に使えるのは普通のさつまいも、お菓子やそのまま美味しい焼き芋を食べたいという時には、安納芋を使うといいのではないでしょうか。
ただ、安納芋もおかずに使っても美味しいので、とりあえず色んなお料理に使ってみてお気に入りの食べ方をみつけてみてくださいね。
安納芋以外にも特徴的なさつまいもはたくさん!
安納芋以外にも、特徴的なさつまいもはたくさんあります。
・鳴門金時
・紅こがね
・紅あずま
・紅はるか
・シルクスイート
・ひめあやか
・高系14号
・パープルスイートロード
上記に挙げただけでもほんの一部です。
安納芋は甘みが強くねっとりしたクリーミーな食感が特徴ですが、安納芋と同じくらい甘みの強いさつまいもとして人気があるのが「紅はるか」です。
また、絹のように滑らかな食感が人気な「シルクスイート」のような、食感にこだわったさつまいももあります。
色んなさつまいもを食べ比べてみてくださいね!
その中でも、ねっとりした食感で甘みの強い安納芋が、他のさつまいもとどう違うのか、ぜひ実感してみてください。