野菜スープの味付けをコンソメ以外にバリエーションを増やしたい!
美容や健康のためにも毎日の食事に欠かせないのが野菜類。
できるだけたくさん摂りたい場合、加熱してかさを減らすのは多くの人が実践していると思います。
野菜に含まれるビタミンなどの栄養素は水溶性のものも多く、そうなるとスープなどが手軽でいいですよね。
でも、いつも同じ味付けでは飽きてしまう……そんな方のために、簡単に味付けを変えるヒントをお教えしますね!
目次
コンソメ以外の味付け方法って何がある?
基本的にスープや煮込み料理と言ったら、コンソメを使用する方が多いようです。
でも、他にもバリエーションは簡単につけられるんですよ。
たとえば中華風にしたり、ミネストローネのようにトマトで味をつけたり、味噌汁だって立派な野菜スープです。
だしと調味料を上手に使えば、いくらでも味付けを変化させることができます。
基本は、かつおだし、昆布だし、鶏ガラスープ、ほたてだし、あごだし、エビだし、煮干だし、チキンブイヨンなどに調味料を加えて味を整えます。
加える調味料は、味噌、醤油、魚醤、トマトケチャップ、オイスターソースなどがベースにしやすいでしょう。
野菜の他にだしのでる具材を入れれば、それだけでうまみが口の中に広がります。
あさりやしじみ、いかなどを使用するときは、だしにこだわらなくてもじゅうぶん良い味がでます。
チキンブイヨンをベースにしたスープにホールトマトとトマトケチャップ、塩胡椒で味を整えればミネストローネのような脂肪燃焼スープが作れます。
ほたてだしや鶏がらスープをベースに溶き卵を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけると中華風の美味しいスープになります。
かつおだしや昆布だし、白だしなどを使用して味噌を加えたら、野菜がたっぷり食べられる味噌汁になります。
だしと食材、調味料の組み合わせを考えるのも楽しいですよ。
和風にしたいなら?
和風にしたい場合、基本となるだしは決まってきます。
かつお、昆布、煮干し、あご、えび、ほたてなど、魚介類のだしをベースにすると良いでしょう。
加えるのは醤油や塩、しょっつる、味噌などです。
でもだしをいちいち取るのは面倒……という方は、白だしやめんつゆを利用すると手間が省けて味も良いです。
めんつゆでおすすめしたいのは「創味のつゆ」と「めんみ」です。
「創味のつゆ」は少々お高めですが、きちんと割合を計って使うと、なにも加えなくても美味しいスープが作れます。
「めんみ」は北海道限定のめんつゆで、かつお、煮干し、昆布、さば、ほたてからとっただしが含まれています。
北海道のアンテナショップや通信販売で買うことができるので、ぜひ試してみてください。
スープが黒いと食欲がわかない、という人には、「白だし」と「しょっつる」をおすすめします。
白だしは何に入れても味が整う万能調味料ですが、もちろんスープにだって合います。
しょっつるは秋田で作られている魚から作った醤油です。
色が黒くないので、スープに色をつけずに味付けするのに向いています。
こういったものを使用して、あとはみりん、砂糖、塩などで微調整すると、好みの和風スープを作ることができます。
もちろん粉末だしを使用するのも手軽で美味しくできますので、手抜きなんて罪悪感にとらわれずじゃんじゃん使ってくださいね!
エスニック風にしたい!
最近エスニック料理、流行ってますよね。
となると、家でもその雰囲気を味わいたいもの。
手軽に取り入れられる調味料といえばナムプラーです。
これは前述の「しょっつる」と同じく、魚から作ったお醤油。
タイ料理などで使用されます。
まったく同じ作り方をした魚醤のことをベトナムでは「ニョクマム」と言いますので、どちらを使用しても構いません。
野菜スープの味を整える時に、ナムプラーをひとたらしすると、それだけでエスニック風になります。
できれば生のパクチーを買って、スープに浮かべるとより一層雰囲気が「それっぽく」なります。
また、チリパウダーやカレー粉などを使用して味をつけるのも良いですね。
辛いものはそれだけで新陳代謝を高め、脳内物質のセロトニンを分泌させて幸せな気分にさせてくれます。
一振りするだけで幸せになれるなら、試してみる価値があると思いませんか?
その他、ハーブを使用するのもエスニック風になって大変美味しいスープに仕上げることができます。
東南アジアでよく使われているハーブは、レモングラスなどです。
これは食べることこそできませんが、香りで一気に南国気分にしてくれます。
野菜を煮込む時に、一緒に加えておくだけでぐんとクオリティが高くなります。
取り出したりする時に面倒な場合、市販のお茶パックやだしパックなどの袋の部分だけが売っていますので、それに入れて煮込むと良いでしょう。
塩分控えめでしかもおいしく!
市販のだしのもとやスープの素を使用すると気になるのが、塩分の高さ。
どうしても粉末だしや白だし、がらスープなどを使用すると塩分が高めになってしまいます。
それを防止しつつ美味しいスープを作るには、自分でだしをひくことが大事です。
そもそも「味がいい」というのは、「味のバランスがいい」ということ。
塩分を控えめに美味しく食べるには、旨味と甘味を足すしかないのです。
なぜここで「甘味」が出てくるのかというと、人間の脳は甘味と脂肪分を「美味しい」と感じるようにできています。
これは人類が生き延びるに当たって、味覚が変化していった結果です。
「うまい」という言葉は「あまい」からきているとも言われます。
ではどうやってだしをひくか。
和風のスープを作りたいときは、実は昆布だしが一番手軽にだしをひくことができます。
方法は本当に簡単で、ボウルにはった水に、昆布を一枚入れて一晩置いておくだけ。
これで美味しい昆布だしが翌朝には出来上がっています。
かつおだしの場合はこれよりやや複雑で、お湯を沸かしたあとに、たっぷりの削り節をひとつかみ投入し、再度沸騰する直前で火を止めて、ガーゼなどで濾したものになります。
煮干しはもうちょっと手間がかかり、頭とはらわたをとった煮干しを、昆布だしの時のように一晩水につけておきます。
それを鍋にかけて沸かすと、煮干しだしがとれます。
これらを組み合わせることにより、より複雑な旨味を感じることのできるだし汁になります。
このだし汁で野菜を煮込めば、野菜本来の甘さもプラスされて、美味しい野菜スープになります。
鶏ガラスープやチキンブイヨンは、作ろうとすると数時間かかってしまいますので、本格的に作るのはおすすめしません。
もっと手軽に鶏のだしを楽しむ方法があります。
それは、ささみかムネ肉を茹でるというシンプルな方法。
沸かしたお湯にささみや胸肉を入れて、火が通るまでじっくりと煮れば、それだけでお湯に旨味が溶け出します。
これを基本のだしとして、野菜を加えてじっくり煮込めば手軽に美味しいスープが作れます。
中華味に整えてもいいですし、トマトなどを加えて西洋風にするのも美味しいですね。
おすすめの隠し味
今まで書いた方法でもじゅうぶん美味しい野菜スープはできるのですが、なにか一手間加えたい、などという時に、どんな隠し味を入れればいいのか……。
ヒントは「組み合わせ」と「意外性」です。
味は基本味と言って「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」で出来上がっていますので、それぞれを引き立てたりマイルドにするものを少量加えると、驚くほど美味しい料理になったりします。
私がぜひオススメしたいのが、トマトベースのスープに少しだけ「味噌」を加えることです。
味噌を加えると、トマトの酸味などがマイルドになり、口当たりが柔らかいスープに変身します。
あまりたくさん入れてしまうと、トマト味の味噌汁のようになってしまうので、鍋いっぱいに対し小さじ1ぐらいを目安にいれてみてください。
まろやかで美味しいトマトスープになります。
また、「作ってはみたものの旨味が足りない気がする…」というときには、お酢を少量加えてみてください。
お酢も旨味成分のかたまりなので、少量プラスするだけで驚くほど味がよくなります。
鼻につかない程度プラスすると、体にも良いですね。
塩分も抑えることができて一石二鳥です。
味のバリエーションを増やすことにより、いつでも美味しく野菜を摂取したいですね。