スティックセニョール、ブロッコリー二、棒ブロッコリー 全部同じもの?違いは何?
最近は新しい野菜がどんどんスーパーに並んで、一昔前では考えられないほど食卓が豊かになりましたね。
冬場に緑黄色野菜がとれるのが現代のいいところ。
その新しい野菜の中でも、食べやすくて栄養価が高いもののひとつに「スティックセニョール」があります。
でも、同じような見た目なのに「ブロッコリーニ」と呼ばれていたり、「茎ブロッコリー」と呼ばれていたり、少し混乱しませんか?
違いが本当にあるのか、美味しい食べ方は?という疑問を解消して行きましょう。
目次
全部同じものなの?違うものなの?
呼び名は違いますが、全部同じものと考えても構いません。
どれもブロッコリーのようにつぼみ部分をメインに食べるのではなく、アスパラガスのように茎をメインに食べることを目的として開発された品種です。
一番有名な品種が「スティックセニョール」で、他に「アスリー」や「グリーンボイス」という品種があります。
この記事では茎を食べるブロッコリーを全てスティックセニョールで統一した呼び名で書きますが、違う品種でも内容は変わりません。
なぜ呼び方が違うの?
スティックセニョールを生み出したのは、日本の種苗メーカーである「(株)サカタのタネ」です。
ブロッコリーは冬の野菜で、主に寒冷地で育つため、栽培できる場所や季節に限りがあります。
それを解消し、販路を拡大しようと開発したのがきっかけです。
ブロッコリーの味や栄養を残したまま品種改良しようとすると、どうしても問題点が浮かんできます。
そのため、全く新しい野菜を生み出す結果になりました。
ブロッコリーと同じくキャベツの仲間である「中国芥藍(ちゅうごくがいらん)」という野菜に品種改良を加え、ブロッコリーと掛け合わせました。
その後、「ブロッコリー二」という名前で売り出し、日本ではなくアメリカで徐々に人気が出ました。
そしてブレイクしたのをきっかけに、日本では「スティックセニョール」という名前で売り出されるようになったのです。
産地はどこ?
日本で開発された野菜ですが、現在は海外でも栽培されています。
日本では北海道が約17%、愛知県が約11%、埼玉県が約!!%を生産しています。
海外で生産が多い国は、中国、インド、スペイン、メキシコ、イタリアの順になります。
旬の時期は?
スティックセニョールは冬の寒さや寒冷地でしか育てられないという欠点を克服した野菜なので、一年を通して食べられます。
一番の盛りの時期は初冬から春(10月〜3月)になります。
露地栽培のスティックセニョールはアスパラガスのようにコリコリとした食感が楽しく、甘みもかなり感じます。
できれば旬の時期のものを食べていただきたいです。
食べ方は普通のブロッコリーと同じなの?
もちろん普通のブロッコリーと同じように食べられます。
さっと茹でて、おひたしやサラダなどに使うほか、パスタやリゾット、シチューなどの彩りにも最高です。
食感は上部のつぼみの部分がブロッコリーの密度が低い感じの噛み心地で、茎の部分はサクサクとした歯切れです。
ブロッコリーほど神経質に洗わなくても大丈夫なので、手軽に摂取できる野菜です。
おすすめ調理法 このスティックセニョール、かけあわせの親に中国野菜を用いているぶん、「ごま油」と「にんにく」がとっても合うんです。
まずは手軽に、茹でてマヨネーズ醤油で食べて見てください。
このマヨネーズ醤油にごま油を少々プラスすると、香りが引き立ってとっても美味しいです。
ひとり一袋はぺろっといけてしまいます。
そしておすすめなのが、塩にんにく炒め。
スティックセニョールと鳥ささみやエビなどを、ごま油、塩こしょう、にんにくを使ってさっと炒めます。
にんにくが効いていれば効いているほど、ご飯が進む!! 育ち盛りのお子様や、力仕事をしている方のいるご家庭ではぜひ試してみていただきたいです。
また、細長い形から、スティックタイプで手軽に食べられる前菜などにも向いています。
ゆでたスティックセニョールを生ハムでくるくる巻いてしまえば、それだけで十分美味しいですよ。
おかずにするなら、豚バラなどで巻いて甘辛のタレで焼いてしまうのも手です。
おなじ塩にんにく炒めでも、鷹の爪を加えて故障を抜くと、ペペロンチーノになります。
こちらもご飯がもりもり進むおかずとして最高です。
あんまりカロリーは取りたくない、という方は、胡麻和えや塩レモンサラダがおすすめ。
胡麻和えはホウレンソウなどと同じタレを使ってあえるだけですし、塩レモンサラダはレモン汁と食塩、オリーブオイルでさっと絡ませるだけです。
両方ともさっぱり食べられて、とっても美味しいです。
新しい野菜でも美味しければ定番に
スティックセニョールはここ10年程度で定着した、新しい野菜です。
でも、とっつきやすい見た目と美味しさから、今では置いていないスーパーの方が少ないぐらいです。
寒さの対策をしようと開発したら、食べやすい美味しい野菜ができた、というのは不思議ですね。 栄養価もとても高いので、上手にとりいれて食卓を豊かにしましょう。