安納芋を切ったら赤くて斑点が!これは大丈夫?

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安納芋を切ったら赤くて斑点が!これは大丈夫?

この記事では、安納芋を切ったら赤くて斑点があった場合、食べても大丈夫なのかについてお話します。
安納芋を買ってみたけれど、断面が想像していた色ではなくびっくりしているという方は、良かったら参考にしてみてくださいね!

目次

切り口が赤い(オレンジ・ピンク)。これは普通?

安納芋を切った際に、切り口が赤い(オレンジ・ピンク)でギョッとしてしまったという方もいるかもしれませんが、安納芋の切り口は赤い(オレンジ・ピンク)色をしています。

普通のサツマイモの断面は白っぽかったり黄色っぽかったりしますが、安納芋はちょっと違います。
安納芋にはたくさんのβカロチンが含まれているため、切り口は赤い(オレンジ・ピンク)になるのが普通です。
だから、腐っているわけでもなく、おかしな病気にかかっているわけでもないので安心して食べてもらって大丈夫ですよ。

オレンジの斑点のようなものが。これは何?

安納芋を切ったら、断面にオレンジの斑点のようなものが浮き出てきてびっくりしたことのある方もいるかもしれません。
このオレンジ色の斑点の正体は、安納芋の“蜜”です。

安納芋の糖度は、じっくり加熱することによって40度まで引き上げられると言われています。
それだけの糖度の高さなので、蜜があふれ出てくるのも不思議ではありません。

実際、安納芋は“蜜芋”と呼ばれるくらい、スイーツみたいに甘いです。
収穫した安納芋の端の切り口から、蜜が出ているものもあるので、断面にオレンジの斑点のようなものがあっても全く問題ないです。
むしろ甘い安納芋という証拠ですよ。

斑点が黒い場合は腐ってる?

安納芋の断面にオレンジ色の斑点が出ていれば、それは“蜜”というお話しましたが、この斑点が黒い場合があります。
安納芋の断面に黒い斑点が浮き上がっている場合は、2つの原因が考えられます。

①ヤラピンが酸化

安納芋の中に含まれるヤラピンという成分が、空気に触れて酸化した可能性が高いです。
腐っているわけではないので、食べられます。安心してくださいね。
カットしたらすぐに水にさらすようにすると、黒くなるのを防ぐことができます。

②低温障害

安納芋をはじめとするサツマイモは寒さに弱い野菜です。
5度以下の環境下に置かれると、低温障害を起こして黒くなってしまいます。
黒くなった部分は食べずに切り落とし、黒くない部分を食すようにしてみてくださいね。

腐っている場合はこうなる。

悪臭がする

腐っている安納芋は臭いです。
酸っぱいような、腐敗したような臭いがするのですぐに分かりますよ!

広範囲にわたって黒ずんでいる

安納芋が腐ると、広範囲にわたって黒くなってしまいます。

カビている

安納芋が腐ると、緑や黒、赤、白いカビが生えてきます。
カビが生えた部分だけ取り除いて食べることも出来そうですが、カビ菌が見えない部分まで根を生やしている可能性もあるので、食べずに捨てた方がいいのではないでしょうか。

ブヨブヨ

安納芋が腐ると、触った感じが柔らかくブヨブヨになってしまいます。

表面がヌメヌメしている

安納芋が腐ってくると、表面がヌメヌメしたり溶けかけてきます。
悪臭もするので分かりやすいと思いますよ。

緑に変色することもある

安納芋をはじめとするさつまいもは、調理の過程で緑色に変色することもあります。
緑となるとカビを想像される方もいるかもしれませんが、カットして調理に使う際に変色する緑色は、カビではないので安心してくださいね。

調理の際に、緑色に変色するのは「クロロゲン酸」が原因となります。
クロロゲン酸は、安納芋をはじめとするさつまいもに含まれる“ポリフェノール”の一種です。
ですから食べても全く問題はありませんし、ポリフェノールということで抗酸化作用が期待でき、むしろ体にもよい成分と言えます。

ちなみに、ごぼうをこんにゃくと炒める時にも、緑になることがありますが、これも“クロロゲン酸”が原因です。
クロロゲン酸は、アルカリ性に対して反応して緑になってしまいます。
だからベーキングパウダーや重曹もアルカリ性なので、お菓子を作る際に安納芋と一緒に使うと、緑に変色してしまうことがあるかもしれませんね。