産後うつは必ず治る?期間はどのくらいかかるの?
待ちに待った赤ちゃんとの対面を果たし、これから楽しい育児が始まるぞと思っていたけれど、想像していたよりもずっと育児は大変ですよね!
慣れない育児のなかで、「こんなはずではなかった。辛い…だれか助けて!」そんな気持ちになったことのある方、実はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
私もそうでした。
それはもしかすると「産後うつ」の始まりかもしれません。
自分がうつだなんて想像もつかないですよね。
でも、みんな始めはそうなんです。
「産後うつって治るの?どのくらい治るのに期間が必要なの?」
どうなんでしょうか。
少なくとも、今私は毎日子供たちの声を聞きながら慌ただしくも元気に育児をしていますよ!
目次
産後うつは必ず治るものなの?
産後うつは必ず治ります。
私も一人目の出産後、一カ月検診の際に産後うつの症状が認められるとお医者さんから言われてびっくりしました。
でも、ちょっとホッとしたんです。
自分がこんなにどうしようもなく不安で、他のお母さんみたいに上手に出来ない、自分は何も出来ないダメな母親だと思うのも、育児を楽しいと思えないのも、病気のせいなんだと思ったら原因が分かって安心できたという部分が大きかったみたいです。
私の場合、出産後退院したものの、すぐに身体にトラブルが発生してまた病院へ担ぎ込まれてしまいました。
入院となり処置を受けたのですが、そのショックが大きかったようで母乳が出なくなってしまったことがきっかけになったように思いますね。
私の抱っこでは泣き止まないのに里帰り先の祖母や母の抱っこではすぐに寝る子供を前に、母乳も思うように与えられず抱っこでも泣き止ませられない、何も出来ない自分はただただ無力で悲しかったです。
日中は子供とマンツーマンだったため泣き続ける子供を抱っこしながらひたすら泣いていました。
とにかく子供の泣き声がすると、怖くて怖くて仕方がありませんでしたよ。
そこにきて、抱っこのし過ぎで腱鞘炎を発症し、精神的にも肉体的にも辛くて仕方がない時期の1か月検診で、産後うつの症状を認められ、1か月で戻るはずの里帰りは更に1か月半増えることになりました。
産婦人科の先生に「産後うつは必ず治るから大丈夫、今日まで頑張ってきたね。」と言われて、何も分からない暗闇からようやくゴールに向かうためのスタートラインへ立てた感じがしました。今でもその感覚を覚えています。
いつまでかかるのかが不安
産後うつは、早期発見で早いうちに治療を始めればそれだけ早く対処できるわけですから、症状は早く改善されます。
でもこれも個人差があって、私のように数カ月で治る人もいれば、1年かかったりする人もいるんです。
私の場合は大きな治療は無くても、カウンセリングを主とした通院で次第に改善されていきましたが、子供が6か月になる頃には全く問題なく生活を送ることが出来るようになりました。
里帰り先から他県の自宅に戻る時には、本当に大丈夫だろうかという不安も大きかったですし、環境の変化に対してまた産後うつの症状が悪化するかもしれないと思いました。
しかし、それはありませんでした。
主人が色々サポートしてくれたのが大きかったのかもしれません。
いつまでかかるか不安もありますが、産後うつを意識しすぎた生活は不安を増長させてしまうため、あんまり気にせずに毎日を過ごすのがいいと、病院の先生から言っていただきました。
誰に相談したらいいの?
誰でも自分が話しやすいなと思う人に相談するのが一番いいです。
私ははじめ誰にも相談ができませんでした。
「母親なんだから頑張りなさい」とか、「こうしてあげなさい」などと、分かったように言われるのが怖かったんだと思います。
でも、どうにもこうにもうまくいかず、ついに母の前で涙が出てきた時、「私がみとくから、とりあえず寝なさい」と言ってもらえて、「怒られないんだ…」とフッと力が抜けた感じがしました。
自分の気持ちを人に言えない分、毎日育児日記に1ページぎっしり、自分のぶつけようのない思いを泣きながら書いていましたが、余計に自分が孤独な気分になりました。
カウンセリングを受けるようになってから、自分の気持ちを吐き出すということでこんなに気持ちが晴れるんだということが分かり、そこからようやく仕事から帰ってきた母に「今日も泣いてばかりで全く寝てくれなくて」とか、「あんまり子供を今はかわいいと思えない」「腱鞘炎が痛い」といった弱音を吐けるようになってきました。
そこからずいぶん気持ちの持ちようも変わってきた感じがします。
昔から自分の気持ちを人に伝えるのが苦手な性分なので、ため込んでしまったのもよくなかったんでしょうね。
医者に行くなら何科?
私は産婦人科で産後うつの症状を指摘されてから、心療内科を紹介されました。
もちろん心療内科を受診するなんて初めてだったので、精神安定剤とかいっぱいだされたらどうしようと思っていました。
でもとことん私の話を聞いてくれる先生で、今まで私が心の中に思っていたことや自分でも気づいていなかった気持ちがポンと口をついて出てきた時には、なんか涙が止まりませんでしたね。
「すごく頑張ってきたね」とねぎらいの言葉をかけてもらったりするうちに、自分はだめじゃないんだと思えるようになりました。
薬も処方されず、これで治療って言えるのかなという気持ちもありましたが、でもカウンセリングを受けに行った日は毎回泣くんですけど、すごくすっきりしました。
ただただ心に寄り添って話を聞いてもらえるという点からも、心療内科がおすすめです。
乗り越えるために必要なこと
まず産後うつを乗り越えるためには、周りの人の手助けが重要です。
私はとにかく、「話を聞いてもらう」ということが本当にありがたかったです。
自分でも気づかないほど、孤独を感じていたんだなと今になって思いますね。
人に弱いとこを見せたり、自分の気持ちを伝えるのが苦手だったので、そこに至るまではとにかく人からどう思われるのかとか、完璧にこなしたい、余裕を見せたいという気持ちが常にあった気がします。
だから、自分でどうしようもできない環境にとても戸惑いましたし、どうすればいいのか分からず何をするときでも精神的に焦りがつきまといました。
何でも自分でやろうとせずに、完璧にやらなければと思わずに、自分が出来ないというところを認めるところから始めるのがいいかと思います。
そして人に助けを求めるというのが一番のポイントです。
話を聞いてもらう、出来ないところは助けてもらう。これは家族の理解があってこそです。
母は里帰りが終わって私が自宅に戻ってからも、頻繁に電話をかけてきてくれて、私の話を聞いてくれました。
主人も家事がおろそかになってしまうことに対して、何も言いませんでしたし、手伝えるところは手伝ってくれました。
今思い返しても、すごくそれが心強かったですね。
産後うつの苦しみに重いも軽いもない!
私の産後うつ症状は軽度でした。
もちろん私よりもずっと辛い症状で苦しんでおられる方も沢山おられるかと思います。
でも、軽度でも重度でもその時の苦しみに軽いも重いもありません。
期待に胸を膨らませて出産したのに、お腹を痛めて産んだ我が子のことをかわいいと思えない、ただただ泣き声が怖く、触りたいと思えない。そんな気持ちが生まれる自分が情けなくて、ダメな人間だという気持ち、本当に辛いです。
時が経てば治る場合もあるかもしれませんが、周りの人の助けがあってこそ回復できると思いますし、私もそうでした!
産後うつは必ず治ります!
頑張りすぎないでくださいね。
お母さんが笑顔になれる日が、少しずつ多くなってきますように!