大祓の人形・形代の書き方、手続きや初穂料が知りたい!
大祓(おおはらえ・おおはらい)とは、心や体の穢れを人形(ひとがた)に託して落とす神事のことです。
年に2回、6月30日と12月31日に行われます。
毎回、半年間の穢れを祓い、清らかな気持ちで次の半年を始めるのです。
とはいえ、大祓の実際のやり方って、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、人形の書き方、書いた後の手続き、初穂料などを解説します。
目次
大祓はどこでするの?
大祓は神事ですから、神社で行われます。
神社によって、行っていないところもありますし、予約が必要な場合や、日取りや時間なども神社によって様々です。
各神社に問い合わせることから始めましょう。
大祓を求めて神社に行くと、人形(ひとがた)とよばれる、その名のとおり、人の形に切り抜かれた白い紙をいただけます。
この人形は、私たちの身代わりとなります。形代(かたしろ)とも言います。
人形の書き方
人形は、1名につき1枚です。
人形に、名前と性別、年齢を書きます。特に決まりはなく、一続きに書いても、改行して書いてもかまいません。
人形が縦長なので、縦書きが書きやすいでしょう。
書く道具も、ボールペンでもサインペンでも、筆ペンでもなんでも良いと思います。
人形を神社でいただく場合は、神社によって、記入項目が書かれている場合もありますので、その場合はその書式に従って書きます。
住所を書く欄がある場合もあります。
人形に書く年齢
人形に書く年齢は、数え年です。
数え年は、命を授かった時から数えます。
つまり、年齢に1歳足した数となります。大祓の日に、誕生日を迎えていない場合は、2歳足すことになります。
よく分からないという場合は、生年月日を書いてもよいようです。
人形に穢れを移す
書き終えた人形で、頭からつま先まで、全身を丁寧になでます。
具合の悪いところがある場合は、その場所をとくに念入りになでます。
続いて、人形に息を3回吹きかけます。
これによって、体内の穢れを人形に移します。
人形を、もともと人形が入っていた袋など、所定の封筒に入れます。
所定の封筒がない場合は、そのままでもかまいませんが、白い封筒に入れたり、白い紙で包んだりした方が丁寧です。折らずに入れてください。
神社に持参して、奉納します。
神社にて、人形をお祓いしてくださいます。
持参が難しい場合は、郵送で受け付けてくれる場合もありますので、神社に問い合わせてみてください。
初穂料
初穂料とは、神社での儀式の際に、謝礼として納めるものです。
古くは、その年に初めて収穫した農作物を納めていたことにより、このように呼ばれています。
気持ちにより納めるもので、基本的には金額が定められているものではありません。
あえて相場を言うとすれば、500~3000円くらい。
神社によっては、1000円以上など、具体的な金額が示されている場合もあります。
各神社のウェブサイトなどを確認してください。
神聖な話題で、下世話な話になってしまいますが、人形や封筒、手間、お札やお下がりなど、神社の負担なども考慮したいところです。
初穂料は、人形に添えて神社に持参します。
人形を入れた所定の袋に一緒に納めればよいと思います。袋がない場合は、のし袋や白い封筒に入れ、表書きは「御初穂料」とします。
郵送の場合は、現金書留になります。
大祓で日頃のモヤモヤをすっきり解消しよう
大祓の人形について書いてきましたが、調べてみると、神社によって多少の違いがあるようです。
それはつまり、この神社はこのやり方でないといけない、ということではなく、細かい手順より気持ちが大切だ、ということです。
丁寧に、心を込めて、人形に穢れを移しましょう。
心当たりがあってもなくても、人と接していると、ほんのちょっとしたことで傷ついたり傷つけたりしているものです。
わざわざ言うほどのことでなくても、心の中でなんとなくモヤモヤしたまま、それが薄れるのを待っていること、ありませんか?
そのようなことこそが穢れであり、それらを大祓で落とすことによって、清々しい気持ちになることができるのです。
心と体が健康であれば、物事が良い方向へ進んで行くでしょう。「すっきりして、なんか、良いことがありそう」と思えることが大切です。
人形の奉納だけでなく、神社によっては、大祓の式に参列できる場合もあります。
初めて大祓のことを知ったとき、「とても良いことを聞いた」と思いました。
半年間のモヤモヤを、きれいに祓い落としていただけるのです。
考えていても仕方がないことを、ぐるぐる考えてしまうタイプなので、そのぐるぐるを裁ち切る、よいきっかけになります。
きれいになったところをイメージするだけで、晴れやかな気持ちになれてしまうのです。