ねんねトレーニングは、いつからはじめたらいいの?セルフねんねできるまでのやり方は?
ねんねトレーニングは、赤ちゃんが自分で眠れるようになるようになるための練習です。
なかなか赤ちゃんが夜寝てくれないので困っている、ねんねトレーニングが気になっているという方は多いのではないでしょうか。
赤ちゃんは睡眠リズムが整っていないので、なかなかまとまって夜寝るというのは難しい状況にありますし、お母さんが赤ちゃんの夜の睡眠に悩まれているのは当然のことです。
実際私も毎日「朝までがっつり寝たい」と思っていましたよ。
今思えば一時のことだったなと思うのですが、当時は本当に辛かったです。
ねんねトレーニングが気になっている方は、本当にねんねトレーニングが必要なのか、どんなことをするのか、いつから始めたらいいのかと言った基本的なことをまず押さえてみましょう!
漠然としたねんねトレーニングのイメージで中途半端なことをしてしまうと、赤ちゃんも余計に泣いてしまいますし、お母さんも疲れてしまいます。
だからぜひねんねトレーニングについて知ってみてくださいね。
目次
ねんねトレーニングは必要?
私の場合、次の妊娠で断乳の必要となるまでは、ねんねトレーニングの必要性は特に感じませんでした。
二人目と三人目の妊娠をきっかけに断乳をしましたが、それがねんねトレーニングになったというのが正しいです。
二人目と三人目の妊娠までは子どもが夜中起きると授乳すれば寝ていたので、夜中に3回くらい起きるのは当たり前になっていました。
また「授乳で静かになるなら」という気持ちでしたね。
確かに「夜は一度寝たら朝まで起きない、なんていう他のお子さんを見るとうらやましかったです。
でも、ねんねトレーニングをしようと思っても泣いて仕方がないので、つい母乳を与えてしまい、なかなかうまくいきませんでした。
むしろ自分にはねんねトレーニングが出来る気がしませんでしたよ。
ただ妊娠で断乳をする必要が出てくると、これまで通り夜中の覚醒に授乳で対応するわけにはいかなくなったため、授乳せずに寝てもらうためのねんねトレーニングが必要となりました。
私の周りでも仕事に復帰したものの、夜中に赤ちゃんが何度も起きるので翌日の仕事に支障をきたすなど、親が赤ちゃんの夜中の覚醒によって参ってしまうような場合は、ねんねトレーニングの必要を感じたという人がとても多いです。
赤ちゃんによっては、夜もしっかり寝る子もいるので、ねんねトレーニングの必要を感じない人ももちろんいます。
でも、どうしても夜中にしっかり寝てもらわなければならない事情が出来た場合、ねんねトレーニングは必要となります。
要は、“お母さんが困っている・辛いなと思えばねんねトレーニングは必要”と言えるのではないでしょうか。
いつからはじめたらいいの?
私はねんねトレーニングを、断乳をする時にはじめました。
長女と次女、三女ともに1歳4ヶ月でしたね。
海外では生後6ヶ月を過ぎると、赤ちゃんと両親の寝室を別にしてねんねトレーニングを始めるようです。
生後6ヶ月を過ぎると生活リズムも整ってきますし、夜中の授乳も必要なく日中の授乳で十分栄養が摂れるようになります。
だから生後6ヶ月というのは、ねんねトレーニングを始めるのに適している時期と言えるようです。
いつから始めるかは赤ちゃんそれぞれですが、しっかり夜赤ちゃんに寝てもらわなければ困る理由がある場合、生後6ヶ月を過ぎているのであれば、ねんねトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
また、月齢が大きくなりすぎて「寝たくない」とか自己主張が激しくなる時期にねんねトレーニングを始めようとすると、ちょっと大変です。
友人も2歳半でねんねトレーニングをしようとしたら、ものすごくぐずって精神的に疲れたと言っていましたよ。
やり方は?
まずは寝る環境を整えます。
寝る前は部屋を暗くして静かに過ごすと、赤ちゃんが入眠しやすくなります。テレビをつけたりして刺激を与えないようにしましょうね。
ねんねトレーニングの方法は国によって、または人によって様々ですが、次の3つが挙げられます。
(1)別の部屋で赤ちゃんを寝かせて、泣いても反応しない
どうしても母親は赤ちゃんが泣いていると何とかしなければという気持ちになりますが、この方法は赤ちゃんが泣いてもあえて反応しないという荒技でねんねさせる方法です。
北米で行われている方法ですね。
別の部屋で赤ちゃんを寝かせたら、あとは赤ちゃんが泣いても朝まで一切部屋に入りません。
この方法は3日~1週間もすると赤ちゃんも諦めて自分で寝るようになるようですが、日本では添い寝が主流なので赤ちゃんの泣き声がするとどうしても気になって眠れないという人がとても多いのではないでしょうか。
(2)別の部屋で赤ちゃんを寝かせて、泣いたら様子を見にいく
北米で行われるねんねトレーニングの方法として、もう一つこの方法が挙げられます。
まず赤ちゃんを別室で布団に寝かせたら退室します。
赤ちゃんが泣いたら1分待って部屋に入りますが、この際に抱っこや授乳、明かりをつけたりしません。
赤ちゃんをさすったり少し声をかけてから1分ほどで退室します。
今度は1分延ばし2分待ってから入室して、赤ちゃんをさすったり少し声をかけてから1分ほどで退室します。
その後は更に1分延ばし3分待ってから入室して、赤ちゃんをさすったり少し声をかけたりしてから1分ほどで退室します。
あとは1分ずつ時間を延ばしながら、赤ちゃんが泣きやむまで入退室を繰り返します。
すごく根気がいる感じがしますね。
集合住宅の場合だと部屋の数に限りがありますし、隣近所の迷惑を考えるとちょっと実践しづらいと考える方も多いです。
私もこの方法を取ろうと思ったら、主人が激務をこなしていたので、主人の睡眠時間を削ってしまうと思うと出来ませんでした。
(3)同じ部屋で寝かしつけて、赤ちゃんが泣いたらあやす
私は赤ちゃんが泣いたら抱き上げる方法をとりました。
私の場合はもともとねんねトレーニングを断乳の目的としていましたし、夜中の授乳自体を赤ちゃんを泣かせないための方法と捉えてきました。断乳するのであれば、出来るだけ赤ちゃんを泣かせないようにしたいという考えが強かったです。
だから泣くたびに抱き上げて抱っこをしました。
初日は一度泣きだすと2時間近く泣き続けるので本当に参ってしまいましたが、一度始めたなら最後までやりきらなければ赤ちゃんが可哀想だと思い二日目、三日目と続けました。
抱っこしたまま寝ることもありました。
でも少しずつ寝る時間が伸びたので、不安から希望に一気に変わりましたよ。
この方法は泣けばすぐに抱き上げてもらえる場所に両親がいるということを分かってもらえますし、赤ちゃんの精神的な安定が期待出来る方法です。
ただ、赤ちゃんが泣いたら抱き上げるという方法は、泣いたら抱き上げてもらえると赤ちゃんが学習して、結局夜中泣くという考え方もあるようです。
我が家は1歳4ヶ月の時期だったこと、これまで泣けば授乳で寝かせていたことから、泣いても母乳を飲むことが出来ないと諦めて寝たのかもしれません。
だからお子さんによっては効果に違いがあることも考えられます。
何か悪影響はないの?
ねんねトレーニングと聞くと、赤ちゃんを泣かせるイメージが強くないですか?
確かに方法としては赤ちゃんを一人で寝かせて、次第に慣れさせていくという方法を取るわけですから赤ちゃんは泣きますよね。
あんまりにも赤ちゃんを泣かせると、赤ちゃんに悪い影響があるのではないかと思うのも当然です。
赤ちゃんが泣いたらギュッと抱きしめてあげた方がいいという考え方からすると、赤ちゃんを泣かせっぱなしにするなんて良くないと考える人も少なくありません。
でもねんねトレーニングをすることで赤ちゃんに悪影響を及ぼすなんてデータはないようです。現に赤ちゃんと別室で寝るのは欧米では主流です。
ただ考え方や生活習慣、環境の違いなんですよね。
日本では家屋が狭く、家族は川の字で寝るのが当たり前だったのに対して、欧米では赤ちゃんの自立を促すとともに夫婦の時間を大切にすることから、赤ちゃんと別室にする考え方が当たり前でした。
でも最近は赤ちゃんと一緒の部屋で寝るとか、泣かせっぱなしにせずちょっとあやして安心させるという寝かしつけも、欧米では取り入れられているようです。
日本で北米のねんねトレーニングを取り入れようとしているように、北米でも日本の寝かしつけが取り入れられていると思うと、ちょっとおもしろいですね。
ねんねトレーニングをすることで、赤ちゃんがぐっすり寝ることが出来て赤ちゃん自身の睡眠不足を解消することが出来たり良いことも沢山あります。
だから泣かせっぱなしのねんねトレーニングで悪影響があるのではないかと考えるのであれば、泣かせっぱなしにせずそばで声をかけるねんねトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
昼寝との配分は?
昼寝は赤ちゃんの睡眠リズムや生活リズムを整える上でとても重要です。
ただ、お昼寝をし過ぎると夜の睡眠に響いて寝つきが悪くなったり、夜中に目を覚ましやすくなってしまうため昼寝の配分には十分注意する必要があります。
(1)昼寝の時間帯
昼寝の時間帯は出来るだけ15時までに昼寝を終えて起きているのが望ましいです。お昼ご飯を食べてから静かに寝かしつけるのが良いですよ。
私も娘たちが昼寝をしていた時は、大体12時半頃から一緒に横になってしばらくゴロゴロしたり本を読んで寝かしつけたりしていました。
やはりお昼寝の時間がずれ込むと夜の寝つきが悪くなるので何とか寝かしつけたいと思うのですが、親が焦れば焦るほどそれが赤ちゃんに伝わるのか、赤ちゃんは寝ないですね。
一緒に寝かしつけながら寝てしまうくらいの気持ちのゆとりを持って、寝かしつけるようにしてみてください。
(2)昼寝の時間
昼寝は大体2時間くらいで切り上げるのが望ましいです。
ただ赤ちゃんによっては昼寝で3時間くらい寝て、夜もしっかり寝るというお子さんもいるかと思います。
その場合、赤ちゃんは良くお昼寝をするタイプの子ということで無理に起こす必要はありません。
でも普段は1時間~2時間の昼寝サイクルなのに、3時間寝ているという場合には寝すぎると夜に響くことがあるかもしれませんよ。
特にねんねトレーニングをしていない時には問題ありませんが、ねんねトレーニングをしている時には昼寝の時間にちょっと気をつけてあげるといいですね。
セルフねんねできるまでどれくらいかかるの?
もちろん個人差はありますが、我が家では断乳が完了するとセルフねんねが出来るようになりました。
確か長女の場合は断乳を始めて4日目で寝るようになりましたが、三女は1週間くらいかかった記憶があります。
月齢が低いお子さんの場合だと、睡眠リズムがまだ整っていないため、セルフねんねが出来るようになったと思っても夜泣きで再び悩まされることも考えられます。
またねんねトレーニングをはじめて、セルフねんねが出来るようになるまで1ヶ月以上かかるという人も少なくありません。
ねんねトレーニングを始める月齢によっても、違いがあるのかもしれませんね。
夜中に起きちゃったらどうすればいいの?
夜中に起きてしまった場合、私は「大丈夫、ここにいるよ」と子どもに声をかけながら、背中をさすったり、トントンしました。
始めのうちはそれだけではうまくいかないので、抱っこしてトントンしたり抱きしめたりしてまた寝るように促しました。
次第に夜中に起きても自分でコテンと寝るようになりました。
でも夜泣きで目をつむったまま泣きじゃくる時には抱っこして声をかけてトントンしたりしました。
それでも夜泣きで泣き止まない場合はあえて赤ちゃんを起こしちゃいました。
一旦起こしてから、もう一度寝かしつけましたよ。
最終手段でしたが泣いてどうしようもない時には、一度赤ちゃんを起こして寝かしつけてみるのも一つの方法です。
生活リズムを整えてあげるのが一番の近道
赤ちゃんの生活リズムが整っていないのに、無理やりねんねトレーニングだけを必死にやっても意味がありません。
生後3ヶ月~4ヶ月になると生活リズムをしっかり整えてあげるようにしましょう。
(1)早寝早起き
朝7時までに起きて、夜は9時までに寝かしましょう。
しっかり朝日を浴びることで体内時計を整えることが出来、夜になると自然に眠くなりますし、睡眠リズムも整ってきますよ。
(2)お昼寝は15時まで
先にも書きましたが、お昼寝の時間がずれ込むことで生活リズムはすっかり崩れてしまいます。お昼寝のリズムを崩さずに、15時までにお昼寝を終えておくようにしましょうね。
(3)お風呂は寝る2時間前までに
パパが帰宅してから赤ちゃんを入浴させるという家庭も多いかもしれませんが、寝る前に入浴させて寝かしつけようとしても、身体がポカポカした状態は寝つきが悪くなってしまいます。人は身体が冷えてくると眠くなります。
だから生活リズムを整えるためにも入浴時間は、寝る2時間前までに終えておきましょうね。
(4)寝る前の儀式を作る
寝る前に本を読む、部屋を暗くする、ギュッと抱きしめるなど一つ儀式を作って習慣づけると、「今から寝るんだな」という風に心も体もスッと就寝準備に入ることが出来ます。
我が家も寝る前に本を一人一冊もってこさせますが、私の方がこの儀式がすっかり刷り込まれて2冊目の本を読みながらいつの間にか寝てしまっています。
翌朝子どもに「ママ、また本読みながら寝てたよ」とあきれられていますよ。
生活リズムを整えた上でねんねトレーニングを行えば、始めは戸惑いや不安な気持ちのある赤ちゃんでも、精神面で安心することが出来れば、身体は夜寝るように仕上がっているのでスムーズに入眠してくれます。
ねんねトレーニングはちょっと大変ですが、ポイントを押さえて親子でしっかり安眠出来るように頑張りましょう!