レモン酢の作り方、飲み方が知りたい!日持ちはどれくらいなの?

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レモン酢の作り方、飲み方が知りたい!日持ちはどれくらいなの?

酢が体に良さそうなことは、なんとなく知っていますよね?
また、レモンについても、ビタミンCが豊富で、きっとお肌にもよくて、酸っぱい成分のクエン酸が披露を回復してくれる……とこれも、聞いたことがると思います。

この二つが合わさった、レモン酢は、体に良いことがいっぱいなんです!

レモンを酢と氷砂糖と一緒に漬け込むことで、レモンの刺激的な酸味が和らぎ、氷砂糖の甘さが優しく、水やお湯、ソーダなどで割れば、甘酸っぱくてさわやかなドリンクになります。

ここでは、その作り方、美味しい飲み方、注意することや、保存方法などについてお話していきます。
まずは、レモンと酢の健康効果について、見ていきましょう。

目次

レモンと酢の効能

レモンには抗酸化作用があり、これが細胞劣化を抑制し、老化を遅らせると言われています。また、抗がん作用がある成分も含まれています。

レモンポリフェノールには、血圧の上昇を抑えたり、中性脂肪を減少させる作用があるという報告もあり、これらは、動脈硬化の予防にもつながります。

豊富なビタミンCにより、免疫力を高め、美肌の効果や、香り成分による鎮静効果も期待できます。

一方、酢も、内臓脂肪の減少や、高血圧の抑制、コレステロール合成を抑制するなどの効果が期待できます。
レモン酢は、酢とレモン、両方の持つ成分の働きを、期待できるものだといえるでしょう。案ずるより、一度作ってみましょう。

用意するもの

・国産レモン

必ず国産の、できれば無農薬のものを選びましょう。割高ですが、ここは譲れません。今回は、皮ごと、しかも長く酢に漬け込みます。防カビ剤などが使用されている外国産は、決しておすすめできません。
皮には栄養成分がたくさん含まれています。皮を剥くわけにはいかないので、国産を購入しましょう。

・氷砂糖

じわじわと溶けて、浸透圧によりレモンのエキスが十分に抽出されます。上白糖や黒糖などは、沈殿するので、やはり氷砂糖がおすすめです。氷砂糖の一部をハチミツに置き換えることもできます。

・穀物酢

一般的に私たちが「酢」と呼んでいる「食酢」には、醸造酢と合成酢がありますが、合成酢は純粋な酢ではありませんので、レモン酢作りには使えません。醸造酢であれば使用できます。
醸造酢は、穀物酢、米酢、黒酢、果実酢などが含まれます。レモンの香りや味を楽しむためには、米酢、穀物酢がおすすめです。

・保存瓶

容量が800mlほどの瓶で耐熱性のものを用意します。レモン酢は酸が強いので、酸に溶け出す容器は使用できません。
また、煮沸消毒をし、電子レンジを使用するため、耐熱性でなければなりません。瓶でなくても、ポリプロピレンなど、酸と熱に強いものでしたら大丈夫ですが、中の様子が見えるものを選びましょう。
また、電子レンジ内の高さも考慮しましょう。最終工程で、いざ瓶を電子レンジに入れようとしたら、入らなかったというのは、私の失敗談です。

以上が必要なものです。たったこれだけでできます。材料は、スーパーマーケットで揃いますし、保存瓶は、ホームセンター、雑貨店などで手に入ります。100円ショップにもありますが、耐熱温度によく注意し、説明書で電子レンジ及び煮沸消毒が可能かどうかの確認をしてください。酸の強いものを入れないように書いてあるものもあります。

作り方

  1. 保存瓶を煮沸消毒します。
    水を入れた大きな鍋に、よく洗ってフタを外した瓶と、フタを入れ、火にかけます。必ず水の段階から瓶を入れてください。沸騰したところに入れると、瓶が割れてしまいます。
    10分ほど煮沸し、やけどに気をつけながら取り出します。
    キッチンペーパーを数枚重ねて敷き、その上にふせて置いて、よく乾かします。
    ここまでは、前の晩にやっておくと良いでしょう。
  2. レモンを洗います。
    国産であっても、皮ごと漬けこみますから、ぬるま湯を流し、スポンジなどでゴシゴシこすりながら、よく洗います。
    その後、乾いたキッチンペーパーで水気をよくふき取ります。
  3. レモンを切ります。
    清潔なまな板と包丁で、レモンを1センチ幅の輪切りにしていきます。種はそのままでかまいません。
  4. 漬け込みます。
    保存瓶にレモンを入れ、その上に氷砂糖を入れます。酢を静かに注ぎます。
  5. 電子レンジで加熱します。
    フタをはずしたまま、ラップもせず、500Wの電子レンジで40秒。あたたまる程度です。もちろん、氷砂糖も溶けませんが問題ありません。
  6. 電子レンジから出し、冷めたらしっかりフタをし、そのまま12時間置いてできあがり。

レモンは大きさが様々です。800mlの容器なら、2個くらいが適当ですが、レモンの大きさによって、分量を調整してください。
レモンと氷砂糖は、同じ重さと覚えておくと簡単。酢は、400mlを目安に、瓶の中の様子を見ながら入れます。

飲み方

1日に大さじ1~2杯を、お湯や水、ソーダなどで割って飲みます。そのままで飲むことは、胃を荒らす可能性があるので、おすすめできません。

そのままをヨーグルトにかけたり、牛乳に混ぜても美味しくいただけます。牛乳に混ぜると、酸でタンパク質が凝固して、ヨーグルト状になります。

お酒好きなら、焼酎を入れてお湯で割る、ソーダで割るなどしても、美味しく楽しめます。
どのような摂取方法でもかまいません。毎日続けましょう。

注意点


レモン酢を掬うスプーンなどは、清潔なものを使用します。たとえば、お湯で割ったものをかき混ぜたスプーンで再びレモン酢を掬う、などは避けましょう。一度荒い流し、水分を完全にふき取ってから使用します。

レモン酢が体に合わないと感じたり、違和感を覚えた場合は、すぐに飲むのをやめてください。良いと言われるものでも、感じ方や体への作用は人それぞれです。無理をして続けることは、絶対に避けてください。

保存方法・期間

常温保存もできますが、夏場など心配な時は冷蔵庫に入れましょう。常温でも、1年ほど保存できます。
飲む際に、水分や異物が混入しないよう気をつけ、フタをしっかりと閉めて保存します。

残ったレモンをジャムに

レモン酢がなくなったら、輪切りのレモンが残ります。もちろん、このレモンも残さず食べきりましょう。そのままでは、苦みも酸味も強く、食べにくいので、ジャムにして美味しくいただきます。

1、 よく洗った保存瓶を煮沸消毒し、よく乾かしておきます。
2、 輪切りのレモンを包丁で細かくします。皮、白い綿部分、うす皮、実、全て一緒に刻んでしまってかまいません。種は外して、お茶パックに入れます。ここで、レモンの重さを量っておきます。
3、 細かくしたレモンと、お茶パックに入れた種を、ホウロウか土鍋、ステンレス製の鍋に入れ、被るくらいの水を入れて火にかけます。種には、ジャムのとろみの元となる、ペクチンがたくさん含まれていますので、捨てずに一緒に煮ます。
4、 沸騰したら、レモンの重さの4分の1~3分の1程度のグラニュー糖を加えます。ハチミツや氷砂糖でも。通常、ジャムは、果物の半分~同量の砂糖を入れますが、今まで氷砂糖入りの酢に漬かっていたレモンなので、砂糖の量は少なくしています。甘い方が良い場合は、砂糖の量を増やしてください。
5、 砂糖を入れたら焦げやすくなるので、焦げないようにかき混ぜ、灰汁を取りながら、弱火で煮詰めます。泡が大きくなってきたら、火を止めます。少し緩いくらいで止めれば、冷めたときにちょうどよい固さになります。お茶パックごと種を取り出します。
6、 沸騰直後の熱いうちに、煮沸消毒済みの保存瓶へ詰めます。
7、 軽くフタを閉め、お湯を沸かした鍋に瓶を入れます。湯の高さは、瓶の半分くらい。湯煎しながら15分ほど沸騰させます。これで、瓶の中の空気を抜きます。瓶を取り出したら、しっかりフタをして、瓶を逆さまにし、冷まします。フタを下にすることで、フタの消毒もできます。
8、 冷めたら、できあがり。砂糖が少ないので、保存期間は短くなります。冷蔵庫で保存し、フタを開ける前は1ヶ月。開けたら2週間で食べきりましょう。

レモン酢が調味料に

甘酸っぱく、レモンの香りがさわやかなレモン酢は、飲むだけでなく、調味料として料理に使うこともできます。

・オリーブオイルと混ぜ、サラダなどにかければ美味しいドレッシングになります。胡椒を少々入れると良いアクセントになります。細い千切りのニンジンと和えれば、キャロットラペに。粗くつぶしたジャガイモと和えれば、マヨネーズを使わないポテトサラダができます。

・さわやかな酸味が揚げ物などによく合います。唐揚げや、脂の多い部位の焼き肉などに、レモンを搾る代わりにかけると、レモンよりまろやかな酸味と氷砂糖の甘みが、脂っこさをさっぱりさせてくれます。

・醤油と合わせて、焼いた肉や炒めものと絡めれば、ほんのり甘辛くさわやかな味付けに。

・だしと合わせて、ゆでた野菜にかければ、おひたしに。

酸味も甘みもまろやかなので、比較的どんなお料理にも合います。レモン酢の風味を大切にし、調味料を調節すると、塩分を減らすことにもつながります。料理に使う他、お食事の際にテーブルに置けば、飲むより気軽に、生活に取り入れることができます。
ただし、糖分もありますので、一日大さじ1~2杯くらいをめどにしておきましょう。

最後に

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健康効果が期待できる成分をたくさん持つ、レモン酢ですが、その効果がどのように現れるかは、個人差があります。

私は、飲み始めて数ヶ月になりますが、何かが劇的に変わったということはありません。ただ、なんとなく、このところ寝覚めが良いような気がします。頑固な便秘も少し改善されています。また、肝臓の数値やコレステロールの値が、微妙に改善されています。必ずしも、レモン酢のおかげなのかがわかりにくい程度の変動なのですが、どちらにしても、すぐに変化があったわけではありません。

私の場合、だいたい2ヶ月くらいは、ただ美味しく飲んでいただけでした。気づけば、なんだか調子が良い、というくらいで、雑誌の体験談にあるような、わかりやすい変化があるわけではありません。それでも、飲むことが習慣化しています。
酢もレモンも、様々な研究がなされ、含まれる成分の働きが報告されているのですから、これからも美味しく飲み続けたいと思います。

飲み続けていくためには、めんどうに感じないことが大切です。

私は、レモン酢作りの2回目から、酢を量らなくなりました。はかりに保存瓶をのせて、ゼロに設定。輪切りにしたレモンを詰めて、重さを見ます。そのまま、氷砂糖をレモンと同じ重さになるまで入れ、酢を入れます。1回目の時の瓶の中をなんとなく覚えておいて、だいたいの量を入れています。

簡単に作ることができるおかげで、気持ちが楽になり、抵抗なく取りかかるようになりました。ひと瓶がなくなりかけたら、次の瓶を作る、というように途切れることなく飲み続けています。ですから、保存瓶は2つあると便利です。

風邪気味の時には、熱いのをふうふうしながら。お風呂上がりには、冷たい水で割ったものをゴクゴク。今では、毎日欠かせない、大好きな飲み物です。それに、健康効果がついてくるのですから、ありがたいことです。

さあ、思い立ったら、早速、レモン酢作りに取りかかってみましょう!