小松菜の味噌汁や煮物が苦い!苦みを取る方法はあるの?
美味しそうな小松菜だと思って購入したけれど、いざ調理してみてあまりの苦さにびっくりしたという方は多いのではないでしょうか。
この小松菜は腐っているのかもしれないとか、体に悪いのかもしれないと心配になってしまいますよね。
この記事では、小松菜が苦い場合の原因や対処法についてお話しますので、ぜひ日々の調理にお役立てください。
目次
小松菜が苦いのは何故?
普段、甘くてクセのない小松菜を美味しく食べていても、時々苦みを感じるものがあったりしませんか?
この苦みの原因は、「シュウ酸」です。
シュウ酸と言えばほうれん草を食べた時のえぐみの原因ですが、ほうれん草ほどではなくても小松菜にもシュウ酸は多少含まれています。
このシュウ酸によって、小松菜が苦いと感じるわけです。
シュウ酸自体は、摂取しすぎることによって尿路結石の原因になるとされていますが、小松菜に含まれるシュウ酸自体はそんなに量が多いわけではないので心配する必要はありません。
苦いのが普通?時期は関係ある?
小松菜を食べていて、「苦い」と感じることはそんなに多くありません。
ですから、苦いのが普通というわけではないですね。
苦い原因はいくつか考えられますが、次の3つが大きく関わっています。
旬の時期を過ぎている
小松菜だけではありませんが、旬の時期を過ぎた野菜というのは、アクが出たり甘みが少なかったりします。
小松菜の旬は12月頃~3月頃ですので、それ以外の時期は比較的苦みが出やすいですね。
我が家の冷蔵庫に入っている小松菜も、現在は夏なので旬の小松菜と比べると甘みが少ないですし、苦みを少し感じるものもあります。
逆に旬の小松菜はとても葉が柔らかくて、甘みが強く苦みは感じないことがほとんどです。
肥料のやりすぎ
小松菜を作る際に、肥料を与えすぎると苦みが強くなります。
特に家庭菜園で作る場合、慣れていないと肥料をやりすぎてしまって、小松菜が苦くなるということがありますよ。
私の母も祖母から畑を引き継いで、野菜を作るようになりましたが、始めの年に実家から届いた小松菜は立派に見えたものの、食べてみると苦みが強かったのをよく覚えています。
母も「肥料をやりすぎた」と言っていましたが、翌年からは苦みの少ない美味しい小松菜が届くようになりました。
生食
小松菜を生食すると、加熱した時に比べてシュウ酸が多少小松菜に残っているため、苦みを感じやすくなってしまいます。
苦みが嫌だなと思われる方は、生食ではなく加熱調理して食べると苦みを感じにくくなりますよ。
苦みを取る方法はある?
小松菜の苦みを取る方法は、アクを抜きましょう。
下茹でまではしなくても大丈夫だとは思いますが、あまりに苦くて食べづらいという場合は、茹でてアクを抜いたほうが食べやすいかもしれませんね。
また、小松菜の場合はほうれん草ほどシュウ酸の量が多くないので、調理前に大きなボウルに水を張って小松菜を入れておくだけでも、アク抜きができますよ。
ですから、苦みを取りたい時には水につけてしばらくおくか、苦みが強い時には茹でて対応をしてみてくださいね。
小松菜の美味しい調理法を教えて!
煮物
小松菜を厚揚げや油揚げと共に炒め煮にしたり、煮びたしにしたりすると、とても美味しく食べられます。
小松菜が苦いなと感じる場合は、味を少し濃いめにすることによって気にならなくなりますよ。
お浸し
小松菜をサッと茹でて硬く絞ったら、醤油や出汁醤油をかけてお浸しにして食べるのもおすすめです。
ゴマや鰹節を乗せることによって、風味もよくなります。
小松菜の苦みが気になる場合も、サッと茹でて絞ることでアク抜きが出来ていますので、かなり苦みは軽減されますよ。
卵炒め
小松菜は卵炒めにしてもとっても美味しいです。
オイスターソースや塩コショウ、醤油などで少し濃いめに味付けしたら、卵でとじるとちょうどいいマイルドさになりますし、小松菜を豚肉やツナなど動物性のたんぱく質と一緒に炒めたら、うま味がアップします。
苦みも油で始めにしっかり炒めて、卵でとじることでまろやかになりますよ。
ナムル
ナムルはシンプルに小松菜の味を楽しめるのでおすすめです。
サッと茹でた小松菜を食べやすい大きさにカットして水気をしっかりとったら、醤油やごま油、すりおろしたニンニク、醤油で和えるだけです。
この調理法も、苦みの強い小松菜でも一度茹でるため、アク抜きができますので食べやすくなります。
小松菜は油との相性がとてもいい
小松菜は油脂性ビタミンを多く含むため、油との相性がとてもいいです。
ですから、小松菜を油で炒めて調理するというのは、うま味も栄養価もアップするのでとってもおすすめの調理法なんです。
小松菜に含まれるβカロテンは人参にも多く含まれます。
βカロテンは抗酸化作用の効果があるため、若返りや免疫力アップが期待できますよ。
油で炒めたりすることによって、βカロテンの吸収率が良くなりますので、油を使った調理法もぜひ取り入れてみてくださいね。
もちろん、小松菜には水溶性のビタミンやカルシウム、カリウムも多く含まれているため、加熱することによって外に流れ出たり、栄養素が破壊されたりしてしまう栄養素もあります。
ですから、加熱してうまみや栄養素をアップさせるにしても、流出した栄養素も余すところなく食べるために片栗粉でとろみをつけるとか、調理法を工夫してたくさん小松菜を食べましょう。
また、生で小松菜を食べる際に、オリーブオイルをかけることによってより多くの栄養素を体内に取り込むことができますので、小松菜を生で食べることに抵抗のない方におすすめです。