こごみ(クサソテツ)とシダは似ている?見分け方を教えて?
こごみを収穫したいけれど、本当にこれがこごみか分からないので不安だという方は、良かったら参考にしてみてくださいね。
目次
こごみ(クサソテツ)とシダは見分けがつかない?
春になるとよく見かけるこごみ(クサソテツ)ですが、他のシダ科と見分けがつかないという方は結構多いのではないでしょうか。
確かに、こごみ(クサソテツ)とよく似ている他のシダ科の植物って、見分けがつきにくいですよね。
私も田舎育ちで、祖母と過ごす時間が多く、よく山菜取りを一緒にしていましたが、何度もこごみ(クサンテツ)やぜんまいだと思って他のシダ科の植物を採っては、祖母に「それは食べられない」と言われましたね。
でも、実は見分け方ってあるんです。
見分け方はあるの?
こごみ(クサソテツ)と他のシダ科の植物の見分け方は慣れるとすごく分りやすいです。
でも、こごみ(クサソテツ)を始めとする山菜に慣れ親しんでいなければ、みんな一緒に見えてしまうかもしれませんね。
①鮮やかな緑
こごみ(クサソテツ)は鮮やかな緑色をしています。
他のシダ科の植物は、くすんだ茶色がかった緑のものが多いです。でも、こごみはくすみのない鮮やかな緑色ですよ。
頭の部分がクルクル渦を巻いていますが、緑色の小さな葉っぱがぎっしりつまっています。
②毛が生えていない
こごみ(クサソテツ)の表面は毛でおおわれていません。
逆に、こごみ(クサソテツ)に似たシダ科の植物はびっしり薄い毛が生えているものがありますし、食べられるゼンマイも薄い毛で覆われていたりしますね。
③茎の断面がUの字
こごみ(クサソテツ)は、茎の断面がUの字になっているのもとってもわかりやすい特徴です。要は茎に深いU字型のくぼみがあるということです。
他のシダ科の植物にもくぼみのあるものはありますが、くぼみが浅いです。くぼみの浅いものはこごみ(クサンテツ)ではない可能性が高いので、採らない方が良いですよ。
こごみ(クサソテツ)が見つけられる場所は?
こごみ(クサソテツ)は、水がチョロチョロ流れている日当たりのいい場所に生えていることが多いです。
なんとなく、山菜は一見ジメジメした日陰に生えそうなイメージではありますが、実はそうでもないんですよ!
実家は山奥ですが、道路や斜面の多い場所によく生えているので、地元に住んでいる友人も収穫しては毎年SNSにアップしていてとても美味しそうです。
それくらい、山間部に行けば手軽に見つけることが出来るのでぜひ探してみてくださいね!
また、水のある近くに生えていることが多いので、河原を探してみても生えているかもしれませんよ。
見つけた時の取り方は?
こごみ(クサソテツ)は、放っておくと1メートルくらいまで成長します。
でも実は美味しく山菜として食べられるのは、新芽の部分です。
こごみ(クサソテツ)の頭の部分がクルンとなっている状態で、長さ15cmくらいまでの物が柔らかく癖もないので美味しく食べられますよ!
頭の部分がしっかりギュッと丸まっているものの方が美味しいです。
ブチッとちぎってもいいですが、カマやハサミでカットをしてもいいですね。
その場合は、刃物で手を切らないよう気を付けてください。
また、山菜取りのマナーとしては、沢山摂りすぎないというのも重要なことです。
自分勝手にこごみをとりまくったりしないよう、注意してくださいね。
間違って他のシダを食べたらヤバいの?
間違って他のシダ科の植物を食べても、食べられるシダ科の植物であれば、食べてももちろん問題ありません。
でも山菜ってアクも強く、どれでも安全に食べられるかと言えばそうでもないんです。
だから、出来るだけ安全に食べられるものかよく確認してから食べるのがおすすめです。
我が家の祖母も、自分の目で見て訳の分からない山菜は収穫しなかったですね。
食べられない他のシダ科の植物を食べることで、お腹が痛くなったり中毒症状を引き起こしてしまったりすることもあるので、間違って食べないようにするのが基本です。
こごみは他にも種類がある?
こごみは、クサソテツと呼ばれる青こごみの他にも、イッポンコゴミと呼ばれる赤こごみもあります。
イッポンコゴミはクサソテツに比べて、茎が赤く一本ずつ群れずに生えるのが大きな特徴です。
イッポンコゴミももちろん食べられますし、とっても美味しいので、見つけることができたらぜひ食してみてくださいね!