おいしい粕汁の作り方は?隠し味やコクの出し方を教えて!
冬になると恋しくなるのが“粕汁”という方は多いのではないでしょうか?
でも、自分で作るとなんだか物足りない気がして、美味しいのかよくわからなくなったりしませんか?
そんなお悩みを解決すべく、この記事では美味しい粕汁の作り方についてお話します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
美味しい粕汁とは?
粕汁は、酒粕の濃度や種類によって好みが分かれます。
美味しい粕汁のポイントは次の3つです。
(1)酒粕の濃度
酒粕は濃くなれば濃くなるほど、風味も増しますし美味しいです。
私も主人も濃い粕汁が大好きなので、多めに入れますが、実家では弟が酒粕の濃度が高い粕汁は苦手だったので、酒粕を少なめにして出汁を効かせたものが主流でした。
それはそれで出汁の味が際立って美味しかったです。
(2)酒粕の種類
酒粕を大吟醸や吟醸の物を使うと、かなり上品な粕汁になります。
もちろんスーパーに売られている酒粕でも美味しく作ることができますが、近所の酒蔵や、酒蔵の近くにある道の駅・スーパーには、酒蔵の酒粕を販売をしていたりするので探してみてくださいね!
(3)出汁が美味しい
手軽に使える粉末タイプの出汁を使うよりも、いりこや鰹節でひと手間かけて取った出汁の方が美味しいです。
また、根菜や肉・魚など出汁の出やすい具材を使うことで美味しさがアップします。
粕汁は好みがありますが、濃度や酒粕の種類、出汁のひと手間で美味しい粕汁ができますよ。
おいしくする隠し味ってあるの?
(1)食材
豚肉や鮭と言った動物性のタンパク質をプラスすると、美味しさがアップします。
我が家は主人や子どもたちが豚肉の方がいいと言いますが、実家では皮鯨(鯨の皮とその下の白い脂部分)で育ちました。
実家の冷凍庫には皮鯨が必ず入っていて、鯨ごはんや粕汁を作る時には入れていましたよ。皮鯨はすごく脂が出るのですが、豚肉とは違う脂の旨みです。
鯨肉がない時には、我が家の粕汁には鮭が登場していました。
鮭を使う場合は、だしが出やすいアラの部分、若しくは塩鮭がおすすめです。
鮭も豚肉も手軽に手に入りますし、どちらもとっても美味しいですが、豚肉だと旨み成分の“イノシン酸”が多く含まれているため、旨みが粕汁に溶けでてきます。
また、ごぼうも旨みが加わります。
我が家の場合、主人は豚汁にしても粕汁にしても「ごぼう」は絶対に入れて欲しいとリクエストがあります。
ごぼうのうまみ成分は、“グルタミン酸”ですが、豚肉の“イノシン酸”と掛け合わせることで旨みの相乗効果が生れます。豚汁が豚肉とごぼうの相性がいいのもよくわかりますね。
(2)調味料
隠し味として、各家庭で調味料をプラスする方も多いです。
醤油、お塩で味を引き締めるという人も結構います。
お味噌を加えて粕汁を作る場合は、白味噌をセレクトすると、甘味がプラスされるだけでなく、仕上がりがまろやかで上品に仕上がるため、私は白みそを加えて作ります。
コクを出すにはどうすればいい?
(1)バター
粕汁を器に盛ったら、バターを足してみてください。
合わなさそうに思われるかもしれませんが、コクがアップしてとても美味しですよ!
ただ、入れすぎるとちょっとこれは粕汁とは違うなと感じてしまうかもしれないので、少しずつプラスするのがおすすめですよ
(2)豆乳・牛乳
豆乳や牛乳を加えることで、粕汁が苦手な子どもにも食べやすい、マイルドな粕汁に仕上げることができます。入れすぎると、シチューみたいになるので、少しずつ加えていくのがおすすめです。
(3)砂糖・みりん
もう少しコクを出したいなと言う時に、手軽に試してもらいたいのが甘味です。
根菜など甘味の出る具材が少ない場合は、砂糖やみりんを加えてみるとコクがプラスされますよ。
ただし、砂糖やみりんも入れすぎると甘ったるくなってしまうので、少しずつプラスするのがおすすめです。
シャバシャバになった時の対処法は?
粕汁がシャバシャバになってしまった場合は、酒粕と味噌をプラスするか、ジャガイモをカットしてレンジでチンしたものを入れて煮込むとちょっとドロッとします。
また、シャバシャバになった粕汁を煮込むことで、水分を飛ばすという方法もありますが、この場合は味が濃くなってしまうかもしれません。
そして酒粕を溶いた状態でしっかり火を入れてしまうと、酒粕の風味が飛んでしまいます。物足りなさを感じる方は、最後の仕上げにお湯に溶かした酒粕を少し加えて調整してみてはいかがでしょうか。
粕汁でよっぱらう?
粕汁の元となる酒粕は、清酒を作る際、「もろみ」に圧を加えて絞った時に出た残りかすのことを言います。
酒粕のアルコール度数は、6%~8%と言われているので、群を抜いてアルコール度数が高いとは言えません。
でも、ドライバーの人や子どもに粕汁を提供するのであれば、酒粕のアルコールを飛ばす必要がありますよ。
酒粕のアルコールの飛ばし方としては、加熱が有効です。
アルコールは熱すると気化するため、アルコールが空気中に飛びます。調理の際に、しっかり加熱することで酒粕のアルコールだけ飛んでいくので、酔っぱらう心配はありません。
ただ、風味付けで最後に酒粕を加える際には、あまり加熱していないとアルコールが残っている状態になってしまいます。
お酒に弱い方はもしかすると酔っぱらってしまうかもしれないので、注意してくださいね!