振込先や金融機関を間違ってしまった? どうする? 現役銀行員からのアドバイス!

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振込先や金融機関を間違ってしまった? どうする? 現役銀行員からのアドバイス!

振込先の口座番号や名前を間違えてしまったとき、どうすればいいのかご存知ですか?

振り込む前に確認したつもりでも、うっかり書き間違えてしまっていた!なんてこともあるかもしれませんよね。

その場合、そのまま振り込みになるのか、振り込みにならないのか、銀行の対応やしなければならない手続きを、銀行員の立場から、わかりやすくお話します。

目次

振込先の名前を微妙に間違えた場合、どうすれば?

振込先の名前、つまり受取人の口座名義を間違えてしまうと、銀行では氏名相違ということで通常は振込みはできません。

ただし、「神奈川 太郎」という名前の人で「カナワ タロウ」が正しい口座名義の場合に「カナワ タロウ」と記入して振り込んだ時や、「静岡 太郎」という名前の人で「シオカ タロウ」が正しい名義のところ「シオカ タロウ」と記入した場合は振込みの手続きができます。

個人の漢字名前の読み仮名で、濁点の在る無しは本人しかわからないので、ある程度は違っていても多少考慮して振込みの手続きを行います。

受取人の口座名義は勿論、漢字でも確認しますが、振り込みの手続きの際にはカナ氏名で処理をするため、読み方が多少違っていても大丈夫です。

これが企業の名義などの一般的に誰でも認識している場合や、そもそも口座名義がカナ氏名のみで間違えたのであれば銀行の対応によっては振り込みができない場合もあります。

あと、企業の振り込みでは株式会社なのか、有限会社なのか企業名の前につくのか後につくのかが違うだけでも名義の確認ができない、ということになるのでここも注意が必要ですね。

振込先はあってるが、金額を間違えた場合、どうすればいいの?

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請求書の金額を確認して振込みしたつもりが、「0が一個多かった!」「数字を書き間違えてしまっていた!」となると焦ってしまいますよね。

振込先の情報があっているのであれば、残念ながらその手続きは振り込みになってしまいます。

振り込んだ先が親や友人の口座であるならば、そのうち会ったときにでも差額分返してもらえばよいかもしれませんが、企業などへの振り込みだとそうもいきませんよね。

その場合は銀行の窓口へ行って振り込みの組戻しを依頼するしかありません。

これは、窓口で手続きをした振り込みは勿論、ATMやインターネットバンキングで行った振り込みの場合も一緒です。

その場合は必ず自分が手続きした銀行の同じ支店へ行って手続きしてくださいね。

インターネットバンキングだと、自分の口座の支店へ行けば手続きができますよ。

振込先そのものを間違えてしまった場合、返金してもらえるの?

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振込先そのものを間違えてしまった場合も、金額のみを間違えてしまった場合と同様に、正当な振込みとして一度手続きが完了し、受取人の口座に入金になっています。

この場合も振り込みの組戻し依頼の手続きが必要になります。

組戻しの手続きは、依頼人の過失により受取人への振り込みを取消するので、受取人がこれに承諾しないと返金してもらうことはできません。

仕組みとしては、

  1. 仕向銀行が被仕向銀行へ取消の依頼をし
  2. 被仕向銀行が受取人に連絡を取り
  3. 承諾を得られれば仕向銀行へ資金を送金
  4. 仕向銀行があなたに返金する

という流れです。

*仕向(しむけ)銀行:顧客(送金人)から送金や振込の依頼を受けた金融機関、つまりあなたが振り込み手続きをした銀行のことです。
*被仕向(ひ しむけ)銀行:送金や振込を、他の金融機関から受ける金融機関、つまりあがたが振り込み先として指定した銀行のことです。

受取人とすぐに連絡がついて、承諾をしてもらえれば返金してもらうのに時間はかからないでしょうが、受取人も都合があるのですぐ電話には出られなかったりすると翌日になったりもします。

受取人が返金に応じる義務がないなら返してもらえないんじゃないの?と心配になると思いますが、被仕向銀行と受取人は取引がある関係なので一般的には返金してもらえることが多いでしょう。

ただ、全員が全員返金に応じるとも限らないので、金額の間違いには十分に気を付けてくださいね。

手続きや手数料は?

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振込先の名前や口座番号を間違えてしまった際には振り込みの訂正依頼を、振り込みそのものを間違えてしまった場合は組戻し依頼の手続きを窓口でします。

必要なものは、

  • 振り込みをした際の領収書
  • 印鑑
  • 訂正依頼の手数料
  • 自分が正しい振込先の情報を把握していること

です。

それらをもって窓口へ行き、訂正依頼書もしくは組戻し依頼書という用紙を窓口でもらって記入して依頼します。

銀行の振り込み可能時間帯に手続きをすれば、銀行は訂正の依頼を受取人の口座の銀行に送ることができるので、当日中に正しい振り込みを完了することができます。

手数料は銀行によって異なりますが、訂正の手数料より組戻しの手数料の方が高く設定されているので、間違わないように気を付けてくださいね。

ちょっとした裏技:急ぎの振り込みじゃないなら訂正しなくてもいいかも?

受取人の名前や口座番号を間違えてしまった場合のみの裏技ですが、通常は訂正依頼の手続きが必要、とお話ししましたね。

そして、訂正依頼の手数料がかかるともお伝えしましたが、この訂正依頼の手続きをしなかった場合には銀行の4営業日後には被仕向銀行からお金が自動的に返ってくる仕組みになっています。

訂正依頼の手数料と、もう一度4営業日後に改めて振り込みをする場合では、4営業日以後にお金が返ってきてから振り込みをする方が手数料が安くなる場合があります。

逆に、訂正依頼の手続きをした方が手数料が安くなる場合もあります。

銀行ごとで手数料額が異なるので、どちらの手続きにするかは手数料額を確認して選ぶといいかもしれませんね。