銀行振り込みのやり方が分からない。銀行員のおねえさんが優しく教えます!
インターネットでの買い物や旅行代金の支払い、学費負の支払いなど、日常生活では様々な支払いをすることがありますよね。
普段の買い物ならお店で支払いが済みますが、そうでなく振り込みで支払わなければいけないときもでてくるはず。
いざ振込みをしよう、と思っても、必要なものや情報がそろっていないとできない場合もあります。
いままで振込みを自分でやったことがない、でも人には聞きにくい・・・
そんなあなたに、銀行で振り込みをする時のやり方、決まりについて一からやさしくお教えします。
目次
窓口で振り込む場合
まず、振り込みをする時には振込先の情報を把握しましょう。
自分が依頼人、振込先が受取人となります。
受取人がどこの銀行のどこの支店に口座を持っているのか、口座の種類は何か、口座番号は何か、受取人の口座名義はなにか、支払う金額はいくらか、という情報が必要になります。
窓口に行ったときにどれか一つでもわからないと、銀行では受け付けはできません。
銀行員は、あなたが誰のどこの口座にいくら振り込みたいのかわからないですよね。
ここで注意してほしいのが、「受取人がここの銀行の△△支店に口座を持っているのは分かるけど、口座番号を忘れてしまったから教えてほしい」という要望は銀行では受けられないことです。
受取人の情報を銀行員が依頼人に伝えることはできないので、自分で受取人に確認するか、忘れないようにきちんと把握してから来ましょう。
さて、窓口で手続きをする際に必要なものですが、
「振込依頼書」
「現金」もしくは「通帳と印鑑」
が必ず必要になります。
先ほど述べた、受取人がどこの銀行のどこの支店に口座を持っているのか、口座の種類は何か、口座番号は何か、受取人の口座名義はなにか、支払う金額はいくらか、という情報を、この「振込依頼書」に記入して銀行に振り込みを依頼します。
振込依頼書には銀行所定の様式のものと、保険加入の支払や学費の振り込みなど、受取人が用意した様式があることもあります。
受取人が用意した様式のものがある場合には、その振込依頼書を使用して振込みすることも可能なので、二重に銀行所定の様式のものを書く必要はありませんよ。
また、振込みを現金で行う場合ですが、10万円を超える支払いの際には「本人確認」と「取引時確認」というものが必要になります。
すでに本人確認が済んでいる方は改めて確認する必要はありませんが、未済の場合は「本人の顔写真付きの現住所の身分証明書」が必要になります。
この本人、というのは振込み依頼人名義の方のことを指します。
例えば、旦那さんが依頼人名の10万円の振込みを、奥さんが依頼書と現金をもって窓口に来た場合には、旦那さんの本人確認をする必要がある、ということです。
この場合には本人の身分証明書の他に、代理で来た奥さんの身分証明書も必要になります。
とはいっても、運転免許証は出かけていたりお仕事していると通常は本人が持ち歩いているので借りてくるのは難しいですよね。
じゃあコピーを用意すれば大丈夫だよね!と思うかもしれませんが、銀行では原本の確認が原則ですので、よほどの特別な事情がない限りはコピーだと受け付けてくれない可能性があるでしょう。
本人の「顔写真付きの現住所の身分」用意するのが難しい時は「各種健康保険証」でも対応はできます。
ただし、その場合には自宅に銀行から郵便物を送り本人確認をします。
郵便物を送られるなんてなんだか面倒くさそう、振り込みは当日にできるの?と心配になりますよね。
振込みは窓口で受け付けた日に完了はできますが、実は住所が違った!などの理由で銀行が送った郵便物が返ってきてしまうと、本人確認未完了ということで銀行から連絡があり整備する必要が出てきます。
そして、「取引時確認」というのは「なぜこの取引をするのか?」「この人は職業は何か?」という確認です。
窓口ではこの2点を聞かれたときに、「なんでそんなこと言わなきゃいけないの!?」とすこし気持ち悪く思ってしまいますよね。
ですが、これらの確認は「マネーロンダリングの防止」の観点から法律で定められている確認事項なのです。
マネーロンダリングとは、不正な流れで得たお金を正当な流れで得たお金に見せかけることを指します。
繰り返し振り込みをすることで資金の出所を分からなくさせ、不正な流れを隠蔽させる目的があります。
そんなこといわれたら、「自分が悪いことをしているか疑われているの!?」と思ってしまうかもしれませんが、法律で定められていることなので、10万円を超える現金の振り込みをする方は全員この確認をされているので心配に思わなくて大丈夫ですよ。
一方、口座から振り込みをする場合は基本的には本人確認・取引時確認共に不要となっています。
すでに口座を開設している時にこの確認をしているので大半の人は不要ですが、本人確認・取引時確認をする法律が整備される以前に口座を開設していて、今までその確認をしたことがない人は「通帳と印鑑」のほかに、「本人の顔写真付きの現住所の身分証明書」が必要になることもあります。
口座から振り込み代金を引き出す場合は「振込依頼書」と「通帳と印鑑」があれば基本的には事足りますので、心配な方は一度行く前に銀行に問い合わせしてみましょう。
ATMで振り込む場合
ATMで振り込みをする場合も、受取人の情報は必ず把握してから行きましょうね。
必要なものは「キャッシュカード」もしくは「現金」です。
口座から振り込みをする場合はキャッシュカードを使用しなければできません。
キャッシュカードには暗証番号が設定されていますよね。
印鑑が不要なのは、暗証番号が設定されているので第三者による不正な払い出しを回避できるからです。
振込みの方法は画面の指示に沿って操作していけばできますが、不慣れでよく分からない、という方も多いですよね。
画面の近くなどに受話器が設置されており、それをとると銀行員に繋がるので「振り込みの仕方がわからない」といえば銀行員が来て案内してくれます。
1回の振り込み上限は?
振り込み上限というのは、依頼人が希望する額を振込みするので、いくらまでならできますよ、とは定められていません。
ですが、ATMで現金の振り込みの場合は1回10万以下の振り込みしかできなくなっています。
先ほどお話しした、10万円を超える現金の振り込みでは本人確認・取引時確認が必要になるためです。
現金で10万円を超える振り込みをする場合には必ず窓口で手続きをしてくださいね。
また、キャッシュカードでの振り込みは銀行にもより金額が異なりますが上限定められています。
多くの銀行は、通常100万円まではキャッシュカードで振り込みができますが、それ以上の金額で振り込みを希望した場合は限度額変更の手続きをする必要があります。
窓口へ通帳かキャッシュカードと、届け出の印鑑、身分証明書を持参し申込書に記入し、即時で変更が可能です。
ちなみに、窓口で口座から振り込みをする場合は限度額はありませんし、限度額変更の手続きもありません。
金額が大きい振り込みをする場合はキャッシュカードでするよりも窓口で手続きした方が面倒ではないかもしれませんね。
反映されるまでどのくらいかかるの?
振込みの手続きは、銀行の営業時間内であれば数時間で反映されるでしょう。
この間に何か不備があって振り込みにならなければ、銀行から連絡が来て訂正の手続きなどが必要になってしまいます。
振込みは為替業務と呼ばれ、銀行間でも手続きできる時間が決まっています。
この時間に手続きが完了していないと翌日の振り込みの扱いになるので、どうしても当日中に振り込みにならないといけないものの場合は14時などの時間帯ではなく、午前中に振り込みを済ませてしまった方が、もし訂正などの手続きがあった際でも安心でしょう。
領収書はもらえるの?
お店で支払いをすると領収書をもらうことができますよね。
振込みであってもそれは同じです。
窓口で振込依頼書を使用した場合は、用紙の2枚目が領収書という形でもらうことができます。
ATMで振り込みをした場合は「取り扱い明細書」という名前の少し小さな紙がでてきます。
取り扱い明細書?領収書はもらえないの?と疑問に思いますよね。
この、取り扱い明細書は窓口で発行する領収書と同じ効力をもつので支払いをした証明になります。
振込み明細を紛失したら再発行してもらえるの?
振込みをした証明書である取り扱い明細書を無くしてしまった!となると、何かトラブルがあったときや諸手続きで提出する際に困ってしまいますよね。
取り扱い明細書を再発行できるかどうかは銀行によって対応が異なります。
振込み内容を記載したものを発行してくれるところもあれば、そのまま取り扱い明細書を再発行してくれるところもあります。
その場合には手数料はかかりませんが、キャッシュカードや通帳、印鑑、身分証などが必要になりますし、なにより時間もかかるでしょう。
また、銀行によっては再発行を受け付けてくれないところもあるので、無くさないように大切に保管するのが一番ですね。
窓口やATM以外での振り込み方法
振込みをするのには振込依頼書の記入や印鑑、通帳の用意、本人確認など、少し面倒と感じてしまいますよね。
ATMなら17時や18時でも振り込みの受付はできますが、窓口で、となると14時頃には手続きしないといけないので、時間の都合も考えるとなかなか店舗に行くのは難しい、という方も多いのではないでしょうか?
そういう方にはインターネットバンキングをおすすめします。
このサービスは自分が銀行に持っている口座に付帯させるサービスなので、口座の開設とインターネットバンキングの申し込みは必要になりますが、振り込みなどの手続きをスマートフォンやパソコンから行えるので時間のない方にはぴったりです。
口座からの振り替えになるので金額の上限もありませんし、用紙の記入や待ち時間もありません。
月額の利用手数料もかからなく、窓口やATMで振り込みするより振込手数料が安く済むのでお得ですよ。