大根の部位の使い分けを教えて!甘い・辛い・栄養の違いはあるの?
大根ってとってもおいしいですよね。
生で食べても、煮て食べても、どうやって料理しても美味しいです。
そうなると日々の食卓で活躍することになりますが、「安いから」という理由で1本買ってしまうと、ついつい持て余してしまうのも正直なところ。
そして、大根は場所によって味が違うのはご存知でしたか?
大根の上部、中部、下部それぞれに適切な使い方があります。
それをこれから一緒に勉強していきましょう!
目次
上・中・下それぞれの部位の特徴は?
大根は、先端の「下の部分」、葉っぱに近い「上の部分」、そしてその中間の「中の部分」に分けられます。
含有される水分量も三ヶ所で違います。
下の方に行くと少なくなり、中の部分が一番みずみずしくなります。
甘い・辛い・栄養の違いはあるの?
大根は先端部分(下部)に行くに従ってどんどん辛くなり、葉に近い部分(上部)に近づくにつれ甘くなっていきます。
これはなぜかと言うと、先端の部分の方が、害虫に狙われる確率が高いため、防衛本能として辛くなるのだそうです。
次は含まれている栄養についてです。
大根に含まれている栄養は、代表的なものがビタミンCです。
100gにつき11g含まれているとされています。
また、消化酵素であるジアスターゼというものが多く含まれているのも特徴。
胃腸薬にも使用されている消化酵素で、胃酸をコントロールして胃もたれや胸焼けを防いでくれる効果があります。
ジアスターゼは熱に弱く、生で食べる方が摂取しやすいです。
そしてダイコンの辛み成分であるイソチオシアネートという成分は、抗酸化作用やガン抑制効果があるとされています。
代謝をアップさせる効果もあります。
この事実から、先端部分は辛みがあるので、イソチオシアネートが多く含まれていることがわかります。
ジアスターゼを効率的に摂取したい時は、甘みの強い葉っぱに近い部分を生食するのが良いでしょう。
イソチオシアネートを摂取したい場合は、先端部分は繊維が多いのですりおろしたりして食べるのが良いでしょう。
部位の使い分け①:上部
葉っぱの付け根である上部は甘みが一番強いので、できれば生で食べてジアスターゼを摂取したいですね。
サラダなどで食べるのが一番良いでしょう。
色々なサラダのレシピを書いておきますのでぜひ作ってみてください。
どれもとても簡単で美味しいですよ。
<居酒屋風さっぱり和風大根サラダ>
材料:2人分
大根の上部1本
醤油大さじ2
ごま油大さじ2
酢大さじ2
みりん小さじ1
砂糖小さじ1
すりごま大さじ1
鰹節1パック
もみのり ひとつかみ
1.大根を千切りにして冷水にさらし、その後水気をよく切っておきます。
2.大根をお皿に平たく盛って、上に鰹節をかけます。
3.醤油、ごま油、酢、みりん、砂糖、すりごまを混ぜ合わせ、鰹節の上からまんべんなくかけ回します。
4.大根と鰹節をよく混ぜ合わせます。
5.上からもみのりを乗せて完成です。
ドレッシングがさっぱりしていて、いくらでもぺろりと食べられます。
鰹節の旨味が大根に移って、とても美味しいですよ!
<あさりとダイコンのサラダ>
材料・2人分
あさり水煮缶1/2
大根の上部1本分
オリーブオイル大さじ2
塩少々
1.あさりの水煮缶はざるにあけて汁気を切っておきます。
2.千切りにした大根を水にさらして、水気を切ります。
3.あさりと大根をさっと混ぜ合わせて、食べる直前にオリーブオイルと塩をかけて混ぜます。
何にでも合う万能サラダです。
あさりではなく他の貝類でもいいですし、オリーブオイルと塩の他にちょろっとお醤油を垂らしても美味しいです。
<材料はふたつだけ!簡単大根サラダ>
材料:4人分
大根の上部1本分
鰹節2パック
マヨネーズ大さじ3
ブラックペッパー適宜
1.大根は千切りにするかピーラーで薄くむいて水にさらし、その後水気を絞っておきます。
2.ボウルに大根と鰹節を入れてよく混ぜ、マヨネーズを加えて混ぜ合わせます。
3.お好みでブラックペッパーを加えて出来上がり。
これは知り合いのおばさまから聞いたレシピなのですが、本当に大根と鰹節だけなのに味が濃厚で旨味があるんです!
贅沢したい時は鰹節じゃなくてホタテの水に感やかに缶を使うとリッチになりますよ。
部位の使い分け②:真ん中
真ん中は一番味のバランスがいいところ。
煮物などにとても向いています。
炒め煮からおでんまで色々なレシピがありますので、よければ参考にしてください。
<大根のそぼろあんかけ風煮物>
材料:3人分
ひき肉200g
大根中部1~1.5本分
水400cc
ほんだし小さじ1
●酒大さじ2
●みりん大さじ1
●砂糖大さじ1
●醤油大さじ4
片栗粉大さじ1
1.大根は一口大に切って下ゆでしておきます。
2.鍋に大根を入れ、水とほんだしを加えます。沸騰したらひき肉を加えます。
3.再び沸騰したらアクを取り除き、●で示した調味料を加えます。
4.軽くかき混ぜt落し蓋をし、15分ほど煮込みます。
5.水溶き片栗粉を加えてとろみをつければ出来上がり。
お醤油味の煮物はホッとしますよね。
これならおなかにがっつりたまりますし、ひき肉のダシがでて大根がとっても美味しくなります!
煮汁はあんかけにすることによって残さず食べられますよ。
<炊飯器でお手軽!大根と牛スネ肉のデミグラスソース>
材料2人分
牛スネ肉300g
大根中部1本分
玉ねぎ中くらいのサイズ1個
にんじん1本
水300ml
ゆず お好みで
塩小さじ1/2
故障適量
固形コンソメ1個
オリーブオイル大さじ1
ローリエ1枚
トマトピューレもしくはトマトケチャップ大さじ1
デミグラスソース1缶
1.大根とにんじんは皮をむき、暑さ1センチほどの輪切りにした後、一口サイズに切っておきます。
2.玉ねぎは大きめのくし切りにします。
3.スネ肉は一口大よりやや大きめに切ります。
4.スネ肉に塩胡椒で下味をつけ、フライパンにオリーブオイルを指揮、中火で焼いて余分な油を落とします。
5.スネ肉に焦げ目がついたら、にんじんと玉ねぎと大根を加えて、なじませるようにして炒めます。
6.炊飯器に炒めたスネ肉とにんじん、玉ねぎ、大根を入れ、水を300ml加えます。
7.ローリエとコンソメを入れ、炊飯します。(煮込みモードというボタンがある場合それを使ってください。1~2時間の設定です。古い炊飯器で炊飯が終わらない場合は、お肉が柔らかくなったら止めてください)
8.1回目の炊飯でお肉が硬いようなら、再度炊飯します。この時水気が足りなければ200mlほど足しておきます。
9.お肉が柔らかくなったら、炊飯器から深めの鍋に移して、デミグラスソースとトマトピューレを入れて弱火で弱火で20分ほど煮込みます。
10.お好みでゆずを絞って召し上がれ。
大根は和風の食材のイメージが強いですが、デミグラやトマトととても合う食材です。
ご飯にも合う味付けなので、たくさん作って冷蔵庫で保存しておくと便利です。
部位の使い分け③:先端部分
先端部分は前述の通り、辛みが強く繊維が多いです。
そのため、すりおろしたり汁物や漬物に使用するのが良いです。
いくつかレシピを書きますので、ぜひ参考にしてくださいね。
<納豆昆布で味付けしっかり!大根の漬物>
材料
大根300g
昆布つゆもしくはめんつゆ大さじ1と1/3
納豆昆布20g
1.大根は皮をむいて2~3ミリのいちょう切りにします。
2.タッパーやボウル、ジップロックなどに材料を入れて2時間ほど寝かせれば出来上がりです。
納豆昆布は粘りのある切り昆布です。
「がごめ昆布」という粘りの強い昆布でも代用ができます。
昆布のおだしが大根に染み込んでとっても美味しいですよ!
おかずだけじゃなくお茶うけとしてもどうぞ!
ビタミンCがレタスの2倍あるという大根は、ぜひ上手に食卓に取り入れたいですよね。
美味しく活用して、健康維持に役立てましょう!