カリフラワーの花や茎が紫色に変色!これはなぜ?食べても大丈夫?
カリフラワーを買ったりもらったりしたけれど、綺麗な白い花や茎の部分がうっすら紫に変色しているように見えるなんてこと、ありますよね。
この紫ってなんだか毒々しい感じがしますし、食べても大丈夫なのかどうか不安になるのももっともです。
私も捨てちゃった経験がありますよ。
カリフラワーはちょっとお高いので、出来れば美味しいうちに食べきってしまいたいもの。
そのためには、どうしてカリフラワーの花や茎が紫色に変色してしまうのか、食べても大丈夫なのかどうか正しい知識を持ちましょう。
この紫色の正体が一体何なのか分かれば、カリフラワーを安心して食べられますよ!
目次
花の部分が変色するのはナゼ?
お店で売られているカリフラワーの花の部分は白いですよね。
でも実はこのカリフラワーの白さを作るために、カリフラワーの葉っぱで太陽の光を浴びないよう花を覆うというひと手間がかけられています。
何もしないでカリフラワーの花に日光を当てると、カリフラワーは黄色くなっちゃうんだそうです。
私の叔母が農家に嫁いで、毎年立派なカリフラワーを実家に送ってくれますが、カリフラワーの白さは農家のひと手間のおかげだという話を聞き、そうなんだと感心しました。
この白い花の部分が紫に変色することがあります。
花の部分が紫色に変色するのは、カリフラワーが冷気に対して反応することによって、アントシアニンと呼ばれる色素が出るためです。
突然カリフラワーの花の部分が紫色になるとびっくりしてしまいますし、ちょっと毒々しい感じがしますよね。
でもこの紫色は“ナス”や“ブルーベリー”の紫色と同じ色素なんです。
もともとカリフラワーはキャベツやブロッコリーと同様に、アントシアニン色素が出やすい野菜なので、冷気によってカリフラワーが紫色になっても全く不思議ではありませんよ。
茎の部分が変色するのはナゼ?
カリフラワーの茎の部分が紫色に変色するのも、花の部分が紫色に変色するのと同じ原理です。
カリフラワーが冷気にさらさせることで、アントシアニンが出てくるため、茎の部分が紫色に変色していきます。
私は太い茎の方が紫になっているところは見たことがありませんが、花のつぼみがついている細い茎の部分が紫になっているのは何度も見たことがあります。
花は白いのに茎だけ紫になると、根から農薬を取り込んだものが茎に出ているのかなと不安になってしまいますが、そんなことはないので安心してくださいね。
食べても大丈夫?
カリフラワーの花や茎の部分が紫に変色しても、食べても全く問題はありません。
ただ、紫色の食べ物はなんだか毒っぽくてちょっと躊躇してしまいますよね。
でもこの紫色は、ジャガイモの芽のような毒性は全くないんです。
冬場のキャベツの葉っぱの外側もちょっと紫がかっています。
また、ブロッコリーでもお店に並んでいるものの中にはてっぺんが紫に見えるものがあります。
もともとカリフラワーはアブラナ科でキャベツやブロッコリーの仲間なんです。
だからキャベツやブロッコリーが紫になったものと、カリフラワーの変色した紫は一緒ということになります。
このカリフラワーの変色した紫色は、“アントシアニン”と呼ばれるポリフェノールの一種なので、抗酸化作用が期待出来る安全な色素なんです。
紫色が嫌だなと思ったら、茹でてみてください。
小麦粉とお酢を加えたお湯で茹でるとアントシアニンの色素がお湯に溶けでるので、紫は消えて白くなりますよ。
私はこの事実を社会人になってから知りました。
それまでは大学生の時実家から段ボールの中にカリフラワーが入っていて、紫になっているのを発見したことが何度がありますが、そのたびに傷んだと思ってこっそり捨てていました。
社会人になって高齢者施設で働き食事を作る際に「このカリフラワー紫になって毒になってるわ」と捨てようとしたら、同僚の主婦のおばさまに「あんた、なんてもったいないことしようとしてるの!」と叱られました。
「大丈夫よ、茹でたら色も綺麗になるんだから」と言われて半信半疑でしたが、茹でたら本当に白くなりましたよ。
この紫色は何なのかおばさまに聞いても、「そんなの知らないけど毒じゃないんだから大丈夫」と言われましたが、休憩中に心配なのでネットで調べたら本当に安全な成分だったので安心したのをよく覚えています。
だから今までカリフラワーが紫色に変色したから捨ててしまっていたという人、今まさに捨てようか悩んでいた人はもったいないので食べてくださいね!
ちなみに酢を入れてカリフラワーを茹でるというのは、茹でたカリフラワーが酸化して茶色くなるのを防ぐのにも一役買ってくれるので、紫になっていないカリフラワーを茹でる時にもおすすめですよ。
紫カリフラワーってあるけど、別のもの?
白いカリフラワーが変色して紫になるのと、もともと紫色に育つ紫カリフラワーは別ものです。
紫カリフラワーは名前の通り、紫の色をしたカリフラワーですが、白いカリフラワーとは品種が違うんです。
私は一度道の駅で「バイオレットクイン」と呼ばれる紫カリフラワーを購入したことがあります。
売り場には「茹でると緑色になる不思議なカリフラワー」と書いてありましたが、本当に自宅で茹でたら緑色になりましたよ。
カリフラワーと言うよりはブロッコリーを食べている感じでしたね。
ただ紫カリフラワーは品種の違いはありますが、基本的には白いカリフラワーとはそんなに違いはありません。
味も変わらないものが多いですよ。
紫カリフラワーはどちらかと言うと、アントシアニンが豊富に含まれている分、栄養価が高いとされています。
品種によっては茹でても紫色から変わらなかったり青色に変化したりするものもあります。
茹でて青くなった紫カリフラワーにドレッシングをかけたら、酢の効果でピンク色になったりもするので、ちょっと楽しく食べられますね。
カリフラワーの保存方法
カリフラワーは傷みやすいです。
我が家では最近次女がカリフラワーを好きになり、消費する戦力も増えました。
でもそれまでは立派なカリフラワーを1つ貰っただけでも、主人もそんなにたくさん食べるわけではないので、大人二人で消費するにも残ってしまって結局腐らせることがありました。
だから、あらかじめ冷凍で保存しておけばよかったなと後悔したことが何度もあります。
カリフラワーは冷蔵庫で保存することが出来ますが、その場合はキッチンペーパーや新聞
紙を濡らしてしっかり絞ったものに、カリフラワーをくるんでビニール袋に入れます。
あとは立てて冷蔵庫に入れておきましょう。
常温で置いておくと花が咲いてしまいますし、どんどん劣化してしまうので、冷蔵庫に入れたとしても出来るだけ早く、最長でも1週間以内には食べきってしまいましょう。
それか、もらったらその日に食べる分以外は小分けにして、お塩とお酢を少し入れたお湯でサッと固めに茹でるのも賢い方法です。
しっかり水気を切ってキッチンペーパーで水分を取ったら、ジップ袋に入れてしっかり空気を抜きましょう。あとは平らにして冷凍庫で保存しましょう。
この時、アルミトレイの上に置くと速く冷凍することが出来るのでおすすめです。
冷凍したカリフラワーは2週間以内、もしくは最長でも1ヶ月以内に食べきるのがベストです。
カリフラワーはちょっとお高い野菜ですが、栄養価が高く美味しいので美味しいうちに無駄なくいただきましょうね!!