猫が毎日吐く。ごはんを食べない。何かの病気?

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猫が毎日吐く。ごはんを食べない。何かの病気?

嘔吐は猫にとってよくあることですが、毎日吐くとなると、飼い主は心配ですよね。

さらに、大好きなごはんを食べなくなってしまったら、病気を疑ったほうが良いのかも……。

大切な飼い猫の嘔吐が続くとき、どうすればいいのか、お答えします。

目次

毎日吐くのはおかしい?

私も4歳の雄猫を一匹飼っています。

この子がまた、ご飯を食べるたびにゲーゲーと嘔吐し、見ている家族は心配になりました。
しかし、ケロッと元気で次のご飯を欲しがるため、「今日も吐いたねー」と、段々と慣れていきました。

猫を飼って学習するべきことは、猫は、「嘔吐しやすい動物である」ということです。

人間には、喉に刺激を受けたときに、嘔吐をするという「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」という生理現象があります。
一方猫はこの嘔吐反射が弱く、ドライフードを丸呑みできてしまいます。
一旦たくさんの餌を丸呑みし、嘔吐するということも、日常茶飯事です。
毎日吐いたとしても、その後元気があるようなら、問題はないでしょう。

吐くけど、食欲はある。これは大丈夫?

食べた直後に吐き、食欲がある場合、以下の原因が考えられます。

・餌の食べすぎ


前述したように、猫は嘔吐反射が弱いので、丸呑みでたくさんの餌を食べるのですが、そのあとすぐ水を飲むことで、胃拡張が起こり、胃が刺激されて吐きます。

この場合は、一回の餌の量を少なくし、複数回に分けて与えるようにすると、改善されるでしょう。

・食物アレルギー

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与えているフードが、体にあっていない可能性もあります。

猫は、自分の体に必要な栄養にはとても敏感で、体が欲していない栄養なら、好物でも食べようとしなかったり、体に合わないものは吐いたりで、体から不要な栄養を排出しようとします。試しにフードを変えてみて、様子を見ると良いでしょう。

食欲もない?これは変?

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猫は、本来、食欲にムラがある生き物です。自分の体が要求している以上のものは食べませんので、常に食欲全開というわけではありません。

しかし、「胃腸炎」や「食道炎」などの消化器系の病気、「寄生虫」、「尿毒症」など、治療が必要な病気にかかっている可能性もありますので、症状が2~3日続くようなら、早めの受診をおすすめします。

吐く液の色で病気かわかるの?

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猫の行動や、吐しゃ物を観察することで、緊急性をはかることができます。

黄色や透明、白の液体の場合、空腹による胆汁や胃液の嘔吐という場合が多いです。
これが続くと、食道炎や胃炎を引き起こす可能性もありますので、注意が必要です。

ピンク色や赤色の液体の場合、口の中からの出血、胃炎や胃腸炎の可能性があります。
内臓の出血ではないかと気になりますが、内臓で出血し、口から吐き出す場合には、ピンクや赤にはなりません。
ピンクの胃液と一緒に、「ネコ回虫」という、寄生虫を吐き出した場合、体内にこの虫がいる可能性が濃厚になります。

内臓から出血している場合、「茶色」や「コーヒー色」の液体を吐きます。
消化器系の病気の可能性にも、重い潰瘍や腫瘍の可能性もあります。

色だけではなく、ニオイやなにか混ざっていないかなどの観察をして、特徴を伝えることで、病気の早期発見につながります。

まとめ

猫が吐くことは決して珍しいことではありません。
我が家の猫も、所かまわず1日のうちで何回か吐いていました。うちの場合は、餌が体に合っていなかったらしく、いくつかの試供品を与え、吐く回数が少ないものを選び出し、そちらに変更しています。しかし、それでも餌の食べすぎや毛玉などを原因として、吐くことは日常茶飯事になっています。

飼い主の中では、同じように、毎日のことと慣れてしまっている人もいるのではないでしょうか。
多くの場合は生理現象が多いようですが、中には、重大な病気の予兆である可能性もあります。

常に愛猫の様子を観察し、心配な場合は、すぐに病院へ連れて行くようにしてください。