ほうれん草の一番簡単な洗い方。うまみを逃さず、水切りすばやく!
「緑黄色野菜の王様」と呼ばれるほど豊富な栄養素をもち、味もしっかり美味しいほうれん草。
ビタミンCやβカロテン、食物繊維、鉄分など、女性に嬉しいものがた〜くさん含まれています。
お肌の調子を整えたり、便秘解消にもよく効く食材ですね。
そんなほうれん草、どうせならば新鮮なものを食べたい!
でも、土付きのほうれん草を買ってきたり頂いたりすると、洗うのが大変じゃありませんか?
ほうれん草のきちんとした洗い方を一緒に勉強しましょう!
目次
束のまま流水で洗えばいいの?
ほうれん草をいただいたり買ってきたときに、土がついているとまずしっかり洗わなければなりませんね。
では、いつもはどうやって洗っていますか?
束のままさっと流水で洗っている方が多いのではないでしょうか。
水耕栽培のほうれん草ならそれでも大丈夫なのですが、露地栽培やハウス栽培などのほうれん草は、束のまま洗ってしまうと、根元の泥がきちんと落ちません。
ではどうやって洗えば良いのか?
正しい洗い方を伝授します!
まず、洗うときは小さな株に分けておきます。
ひと束に葉っぱが3~4枚ついている大きさがベストです。
その後、大きめの株の根元は十文字に、小さめの株の根元は一文字に切れ込みをいれます。
そうやって下処理をし終わったら、ボウルに水を張ってしばらく(10分ほど)つけておきます。
切れ込みからほうれん草が水を吸いあげるので、密集している部分が徐々に開いてきます。
茎と茎の間に隙間ができるので、そこから土が落としやすくなります。
この後流水でざーっと強めの水圧で流すことにより、付着した泥が流れ出します。
洗剤は使っちゃダメ?
食器洗い用の洗剤はNG。
界面活性剤というものが含まれていて、体には毒になってしまいます。
でも、最近出てきた「野菜も洗える洗剤」は使っても大丈夫です。
付着した泥や農薬などをきれいに落とすことができるので、上手に活用してください。
ただしすすぎはいつもより丹念にしましょう。
私はほうれん草だけではなく、ブロッコリーなどをふり洗いするときにも野菜用の洗剤を使うことがあります。
ゴシゴシこすらなくても、とってもきれいになりますよ!
葉っぱにも泥が!流水だけで落ちないときは?
葉っぱにも泥や肥料などが付着していることがありますよね。
その場合、大きなボウルやタライに葉っぱを広げてつけておきます。
30分ぐらいしたら水の中でフリフリして、流水にかけてみてください。
だいぶ汚れが落ちているはずです。
完全に落とし切るのは難しいので、茹でた後にもう一度冷水の中で洗うのもよいでしょう。
根元に土が一杯!切っちゃっていいの?
できれば根元は栄養と旨味がたっぷりなので、切って捨てることはして欲しくないです。
どうしても泥が落とせないほどついている場合は、株から茎を一本一本取り外して洗いましょう。
手間はかかりますが、こうすることによって切り落とさなくても泥を落とすことができます。
根元の赤い部分は甘くて食感もいいので、今まで捨ててきた人もぜひ今度は食べてみてくださいね!
水洗いしたのにジャリジャリするのはなぜ?
きちんと水洗いしたのになんだか食感が悪い…。
そんなことはありませんか?
もしかして、それは根元がきちんと洗えてないのではなくて、葉っぱが原因かも。
葉っぱに白いブツブツがついていることがありますが、これは「ろう物質」と行って、ほうれん草が寒さから自分を守るために分泌する成分です。
食べても害はありません。
食感が悪い、見た目がいまいちなど、気になる場合は、水を張ったボウルで振り洗いをしましょう。
明らかに土が原因、とういときは、洗うときに茎の根元の部分を、古くなった歯ブラシなどでこすってみてください。
ジャリジャリがだいぶ軽減されると思います。
水切りをさっとすませるには?
茹で終わったほうれん草の水気を切るときは、「束にして絞る」ことが重要です。
冷水からあげたら、根元と葉先を揃えてひと束にします。
そして根元の方からしっかり葉先に向かって絞っていきます。
結構しっかりめに絞っても大丈夫。
ほうれん草は茹で過ぎない限り簡単にちぎれたりしません。
葉っぱがちぎれたりしないように、茹でるときは根元を先に鍋に入れましょうね。
また、葉物野菜は塩分を加えると水分が抜け、しっかり水気を切ることができます。
絞り終わったほうれん草に薄口醤油を少量かけ、なじませてからまた絞ると、きれいに水気が抜けます。
茹でるのが面倒な人にはこんな裏技が!!
ほうれん草は食べたいけど、生は苦手…でも茹でるのは面倒…。
そんな方は、ほうれん草を「冷凍」することをおすすめします。
適度な長さに切りそろえて冷凍したほうれん草は、凍ることによって組織が破壊されます。
そうすると、茹でるのと同じようにくたっとなり、そのまま食べるのに適したものになります。
そのままお醤油をかけて食べてもいいですし、バター炒めなどに活用するのも良いでしょう。