「カリブロ」「ロマネスコ」を育てるなら。プロが教える正しい栽培方法はこれ!

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「カリブロ」「ロマネスコ」を育てるなら。プロが教える正しい栽培方法はこれ!

ここ最近定着をしはじめた外国野菜の一つ、「ロマネスコ」。

食べると、カリフラワーとブロッコリーの中間のような食感から、「カリブロ」「カリッコリー」などという和名で販売されていることもあります。

でも、なかなかお店に置いてなくてゲットできないことも多いのでは?

だったら自分で育てちゃいましょう!

私の家は農家で、毎年ロマネスコも育てていますので、その栽培方法をお教えしちゃいますよ!

目次

育て方

ロマネスコの育て方
どうせ育てるなら大きな株を作りたいですよね。

ブロッコリーやカリフラワーのように、ロマネスコは肥料をたっぷり使う野菜です。

有機物がたくさん入った土を使うことにより、栄養が行き渡ります。

さらに害虫を予防して、食害を減らすのが大きく育てるコツです。

土に関しては、新しく購入した土の方がよく育ちます。

なぜかというと、アブラナ科の植物は連作障害というものを起こしやすいのです。

連作障害とは、同じもしくは近い種類の植物を育て続けることにより、病原菌の発生や有害線虫(ネマトーダといいます)の発生が多くなったり、土壌の中の必要な栄養分が不足して、野菜の発育が悪くなることを言います。

大根やキャベツなどがアブラナ科の植物なので、これらを育てた土をリサイクルするのはやめておきましょう。

ブロッコリーとカリフラワーも同様です。

種まき時期と方法、あげる水と肥料

ロマネスコの種まき時期
ロマネスコは冬に収穫する野菜です。

そのため、種まきは夏の時期になります。

7月に種をまき、8~9月に植え付けをし、12~1月が食べごろになります。

タネを蒔くときは、育苗ポットで育てます。

小粒の水はけがよく栄養のある土(赤玉土の小粒など)を育苗ポットに入れ、そこに深さ1cmほどのくぼみをつけてタネを5〜6粒いれます。

覆える程度の土を被せたら、たっぷりと水をあげます。

土が乾燥すると成長が止まりますので、新聞紙や不織布などで表面を軽く覆って、なるべく水を絶やさないようにします。

芽が出たら、水やりは土の表面が乾いてからに切り替えます。

本葉が3〜5枚出てきたら、鉢やプランター、地面に植え替えます。

苗の段階ではまだ追肥はしなくて大丈夫です。

水やりを忘れないでください。

苗が育ってきたら:移し替えの時期と方法

ロマネスコの植え替え
本葉が出てきたら、鉢やプランター、地面に植え替えることになります。

大きい株にしたいときは、思い切って植木鉢ひとつに苗ひとつという植え替えが良いです。

60cmのプランターを使用する場合は、2株程度に抑えてください。

市販の野菜用培養土を使うのがもっとも簡単な方法ですが、赤玉土に追肥、腐葉土を2〜3割混ぜ合わせても良いです。

植え替えの2週間前には土を作り終えておきましょう。

土壌の成分が落ち着かないと、栄養も行き渡りません。

鉢やプランターに移し替える場合

鉢やプランターに移し替える場合、土を容器の縁の下2〜3cmまでいれます。

満杯にしない理由は、水分を含ませるためです。

そこに苗がすっぽりはまるぐらいの穴をスコップで掘り、苗を植え付けて土を隙間にいれ、固定します。

最後にたっぷりと水を与えます。

地植えの場合

地植えの場合は、やはり2週間ほど前から土を準備します。

畑の土を深さ20〜30cmほど耕しておきます。 そこに1平方メートルあたり100g程度の苦土石灰を混ぜ合わせ、1週間ほど土を寝かせておきます。

その後1平方メートツあたり2kg程度の堆肥と、野菜用の肥料を200gほど加えてよく混ぜ合わせます。

その後幅60〜70cm、高さ15〜20cmほどの畝を作ります。

そのまま1週間ほど寝かせます。

寝かせた土に、苗を植えていきます。

プランターや鉢の時と同じように、穴を開けて苗を植え、隙間に土を入れて固定します。

苗同士の間隔は40〜50cm程度にしましょう。

植え終わったら株ごとの根元にたっぷりと水をあげます。

防虫ネットを張っておくと、虫の食害をある程度防ぐことができます。

プランターと地植え、それぞれのポイントとメリット

プランターや鉢の場合、とにかく管理が楽です。

ネットを張る時も支柱をわざわざ作る必要がないので、手軽に育てたい方に向いています。

地植えの場合、安定した収穫をすることができます。

遮るものがないので、根っこがゆったりと伸びることができ、株が大きくなりやすいのもメリットです。

収穫の時期は?

ロマネスコの収穫
苗を植え付けてから3〜4ヶ月経つと、収穫することができます。

植え付けから収穫の間には、追肥をしましょう。

ロマネスコは肥料をとてもよく食べる野菜なので、栄養分が少ないと株が小さくなってしまいます。

一週間に一度程度、薄めた肥料を水やりの代わりに与えると良いです。

リン酸が多く含まれている肥料を与えると、株が成長しやすいです。

水やりもこまめに行いましょう。

土の中が乾燥してしまうと、美味しくなりません。

土の表面が乾いたら、かならず水をあげるようにしましょう。

乾燥を防ぐために、切りワラなどで土の表面を覆うのもよいでしょう。

日光には当てなければいけないので、株を覆わないようにしましょう。

収穫するときは、直径が20cm程度になったものからにしましょう。

引っこ抜くのではなく、ナイスで周りの葉っぱごと、株と根の付け根を切断する方法で収穫します。

切断した後に周りの葉っぱを切り落とすと、株を傷つけることなく収穫することができます。

イタリア野菜「ロマネスコ」を美味しく食べよう!

収穫したロマネスコは、なんと生でも食べられます。 さっと洗ったら、サラダなどに乗せてそのまま食べてみてください。

イタリア野菜だけあって、オリーブオイルと塩を使ったドレッシングがとても合います。

カリシャキとした食感と、見た目の美しさにうっとり。

えぐみが少ないので、お子様でも楽しんで食べてくれるはず!

「クロム」という、インスリンの効果を高める物質が含まれているのもロマネスコのいいところ。

血糖値を気にしているお父さんにもすすめてみてください。