片栗粉と葛粉の違いは何?それぞれ代用はできる?
この記事では、片栗粉と葛粉の違いについてお話します。
片栗粉と葛粉の違いが分からない、家に片栗粉しかないけれど葛粉の代用はできるんだろうかと疑問に思っている方は、良かったら参考にしてみてくださいね!
目次
片栗粉と葛粉は違うもの?
片栗粉と葛粉は、それぞれデンプンから出来ていますが、そもそもの原料となる植物が違います。
片栗粉
もともとはユリ科のカタクリという山野草の根の部分から採れるデンプンを片栗粉として使っていましたが、その数が減少したため現在ではカタクリと成分がよく似ている馬鈴薯から採れるデンプンを片栗粉として販売しています。
葛粉
葛粉は葛の根の部分から採れるデンプンです。
よく風邪の引きはじめに葛根湯がいいと言いますが、葛根湯も葛粉と同じく葛の根の部分を使って作られています。
それくらい、葛には薬効があるとされているんです。
葛根湯に関しては肩こりや胃腸不良の改善にも効果があり、私も肩こり改善のためによく葛根湯のお世話になっていますよ。
使う用途が異なるの?
- 体調不良の時に口にする
- お菓子に使う
- 料理に使う
片栗粉と葛粉はそれぞれ違う植物の根から作られているデンプンですが、用途にそこまでの違いはありません。
葛粉は料理にとろみをつけたり、葛餅などのお菓子に使ったり、胡麻豆腐など料理に使ったりされています。
ただ、葛粉は薬効があるとされているため、風邪をひいた時や胃腸の調子が悪い時などに口にすることで、症状の改善を得るために飲むこともあります。
とろみがあり、ぽかぽか体を温めてくれるため体にとても優しいです。
片栗粉は薬効こそあるわけではありませんが、昔から胃腸の調子が悪い時など、お湯に溶かして飲まれていたので、デンプンの消化の良さから葛粉も片栗粉も胃腸の不調時に口にすると、体に優しいようですね。
片栗粉で葛粉の代用をすることはできる?
片栗粉で葛粉の代用をすることはできます。片栗粉でとろみをつけることもできますし、片栗粉に水を加えて火にかけながらしっかり練ることで、葛粉で作った風の和菓子を作ったりすることも可能ですよ。
ただし、その場合は葛粉と同じ分量で作ってしまうと、思っていたような出来上がりにならないことがあります。事前にネットを検索して、葛粉を片栗粉で置き換えるレシピを確認して作るといいですよ。
葛粉は高価なので、手軽に片栗粉で代用できると家計にも優しいですし嬉しいですね。
ただ、片栗粉を葛粉の代わりに薬効を期待して飲むというのは、効果がありません。
あくまで体を温めたり血流をよくしたり免疫力を上げるなど、薬効が期待できるのは葛粉です。
ですから、体を温めようと思って葛粉の代わりに片栗粉を水で溶いて温めて飲むというのは意味がありませんので注意してくださいね。
葛粉で片栗粉の代用をすることはできる?
葛粉で片栗粉の代用をすることも可能です。
ただ、ちょっと葛粉は片栗粉に比べて高価ですので、唐揚げに使ったりするのはもったいないです。
それならば、小麦粉を使った方がいいかもしれませんね。
片栗粉の代わりに葛粉で料理のとろみ付けにすると、上品で柔らかめのあんが出来ますので、口当たりがよく美味しく料理を楽しめます。
日本料理でもよく葛あんかけを使った上品なお料理がありますので、良かったら使ってみてはいかがでしょうか。
本葛粉と葛粉はどう違う?
葛粉を購入する際に、本葛粉と葛粉があってどちらを購入したらいいのか分からないという方も多いかと思います。
本葛粉は葛の根だけで出来ているデンプンの粉です。
一方で葛粉は葛の根から作られたデンプンの粉の他に、サツマイモや馬鈴薯のデンプンの粉が入っていたりします。
ですから、本物の葛粉だと思って葛粉を買ったら、実は他のデンプンが混ざっているということもあるため、注意が必要です。
お値段は少しお高めですが、本葛粉を料理に使うと、ワンランクアップした上品な料理やお菓子を作ることが出来ますよ!葛粉と本葛を使い分けるというのもいいかもしれませんね。