片栗粉ってカタクリからとれるんじゃないの?本物の片栗粉は売っていないの?
この記事では、片栗粉が何から出来ているのかについて、お話します。
片栗粉の「カタクリ」とは一体何なのか気になっているという方、本物の片栗粉を手に入れることは出来るのか気になるという方は、良かったら参考にしてみてくださいね!
目次
市販の片栗粉は何から出来ているの?
片栗粉はもともと「カタクリ」というユリ科の植物の根を元に作られていました。
ですが、国内でのカタクリが少なくなり、片栗粉として販売するにも量が少ないことから、カタクリのデンプンによく似た成分の「馬鈴薯」のデンプンが使われるようになりました。
ですから今、市販されている片栗粉は、サツマイモから作られる片栗粉も中にはあるようですが、ジャガイモである馬鈴薯から作られているものがほとんどです。
パッケージにも馬鈴薯から作られていることが記載されていますので、チェックしてみてくださいね!
本物の片栗粉は売ってないの?
一昔前までは本物のカタクリの花の根っこから作られた片栗粉が売られていましたが、今は馬鈴薯から作られた片栗粉が主流です。
では、本物の片栗粉は売っていないのでしょうか?
実際に私の近所のスーパーにも見に行きましたが、置いてある片栗粉は全て馬鈴薯でした。
本物の片栗粉はかなり希少価値の高いものなので、一般に市場に出回るということはほとんどないようですね。
インターネットの通販でもカタクリから作られる片栗粉は見つけることができませんでした。
本物の片栗粉と市販のものは味が違うの?
私自身、本物の片栗粉を食べたことがないので違いは分かりませんが、本物のカタクリから採れたデンプンと、馬鈴薯のデンプンはよく似た成分のデンプンということで、そこまで大きな味の違いというのはないのかもしれませんね。
成分がよく似たデンプンでも、種類はジャガイモとユリ科の植物ということで違いはありますし、馬鈴薯から出来ている片栗粉よりもカタクリから出来ている片栗粉の方が、とろみがしっかりつくようですので、そういった違いはあるようです。
デンプンは消化に良いことから、昔の人は体調を崩したときにカタクリや馬鈴薯から採れた片栗粉を、お湯に溶いて食べたりしていたようですよ。
本物の片栗粉を手に入れることは可能?
本物の片栗粉を手に入れることは難しいです。
ですが、薬局に漢方としてカタクリから採れた片栗粉を置いているというところもあるようです。
それでもなかなか見つけることは困難ではないでしょうか。
今や片栗粉と言えば馬鈴薯やサツマイモのデンプンです。
本物の片栗粉を食べてみたいという方は、自分でカタクリを育ててその根っこをすりおろして乾燥させ、手作りすれば食べられるかもしれませんよ。
ただ、潰してデンプンを水に沈殿させて、こして乾燥させるのは、結構な手間がかかります。
片栗粉を育てて愛でるのもおすすめ
カタクリの花は山野草として通販で購入することも出来ます。
日本各地に自生しているカタクリの花はとてもかわいらしい薄紅色をしていますが、反り返った花弁が魅力的で、たくさんの人から愛されています。
本物の片栗粉はなかなか手に入れることはできませんが、カタクリの花を育てて愛でることは可能ですので、良かったら育ててみてはいかがでしょうか。
カタクリの花は花を咲かせるまで7年~8年くらいかかると言われているため、気長に花が咲くのを待たなければなりません。
また、自分で育てたカタクリの花の根っこを使って片栗粉を作るというのも一つの方法ですが、いざ育てると愛着がわいてなかなか根っこを収穫して食べようという気持ちにはなれないかもしれませんね。
ちなみに、カタクリは花や茎、葉もお浸しなどにして食べられます。食べすぎはよくありませんが、今もまだ地域によってはカタクリの花や茎、葉を収穫して食べているところがあるようですよ。
よかったら試してみてはいかがでしょうか。