マコモダケを切ったら黒い斑点が!これは何?食べられないの?
この記事では、マコモダケを切ったら黒い斑点が出てきた場合、食べても大丈夫なのか、またその正体は何なのかについて、お話します。
マコモダケを購入したけれど、黒い斑点が気になって食べるのを躊躇している方は、良かったら参考にしてみてくださいね。
目次
黒い点の正体は?
マコモダケは、通常縦にカットした時の断面は白く少し黄色っぽい色をしています。
ですが、カットしたら黒い斑点があるものがあります。
その黒い点はマコモ墨と呼ばれ、その正体は“黒穂菌”というものです。
もともとマコモダケは、マコモと呼ばれるイネ科の植物で、河川敷でよく見られます。
このマコモに黒穂菌が寄生し、マコモの根元の部分が肥大したところが“マコモダケ”ということになるんです。
だから、黒穂菌がなければマコモダケは出来ないということにもなりますね。
マコモダケの収穫が遅れてくると、黒穂菌が胞子を出して子孫を残そうとするため、黒いマコモ墨が出始めるというわけです。
食べられないの?
マコモ墨(黒穂菌)が出始めた状態のマコモダケは、食べても問題はありません。
一見“黒穂菌”と聞くと、なんだか体によくなさそうなイメージで食べてはいけないような気になってしまいますが、マコモダケに出てきた黒い黒穂菌は体に悪影響を及ぼすことはないです。
ただ一つ注意したいのが、マコモ墨が出始めたマコモダケは収穫時期が遅れているということもあって、味は落ちます。
だから食べるのは問題ありませんが、マコモ墨が出始める前のマコモダケに比べると味は落ちると考えてくださいね。
黒い点ができるのは防げる?
マコモダケに黒い点が出来るのは、“黒穂菌”が原因だというお話をしましたが、この黒い点ができるるのは防ぐことができます。
収穫の遅れたものを選ばない
収穫が遅れることによって、黒穂菌がそろそろ子孫を残そうと胞子を出そうとして黒くなるわけなので、出来るだけ収穫時期を逃さず収穫してしまうというのがポイントになります。
マコモダケの旬は短く、収穫時期は地域によって違いはあるものの、9月下旬~11月頃までとされていて、中でも9月下旬から10月中旬頃が一番おいしく食べられます。
ですから、この時期に収穫されたものを選んでみてはいかがでしょうか。
またマコモダケの収穫が遅れたものは、太くなりすぎています。太すぎるものは選ばないようにするといいですよ。
出来るだけ早く食べきる
収穫後は出来るだけ早く食べきるようにしましょう。
他の野菜と同様に、収穫後は劣化していきますが、マコモダケも収穫後冷蔵庫で置きっぱなしにしてしまうと、黒穂菌が胞子を出してしまうことがあります。
鮮度の良いうちに美味しく食べるという意味でも、収穫から1週間以内にたべきるのがおすすめです。
正しい保存方法を教えて!
マコモダケを美味しい時期に収穫できたのであれば、美味しく保存をしましょう。
マコモダケの保存の方法は、ちょっと他の野菜とは違うポイントがあります。
それは、“根元を上にむけて逆さまの状態にしてから、冷蔵庫で保存をする”ということなんです。
最近の、野菜の正しい冷蔵庫での保存方法として、“野菜はなっていた状態の形で保存をする”というのが基本とされています。
これは野菜にストレスがかからないためです。
ですが、マコモダケは違います。
逆さまにして冷蔵保存をすることによって、長持ちするというので、ちょっとおもしろいですね。
マコモダケを収穫したら、まずは乾燥しないように濡れたキッチンペーパーや新聞紙に包んでビニール袋に入れましょう。
あとは、根元を上にしてたてて冷蔵庫で保存をしてみてください。
マコモ墨は日本でなじみ深い存在だった!
マコモダケに出来るマコモ墨は、日本において昔から馴染みの深い墨なんです。
・お歯黒
・眉墨
・漆器の顔料
上記のものに使われてきましたが、まさに日本人の知恵ですね。
マコモ墨は口に入れても大丈夫ということはわかっていただけたと思います。
ちょっと黒い斑点になっているものは食べちゃっても問題ありませんので、食べちゃいましょう。
ただ、黒い斑点だらけになってしまったものは、あんまり美味しくないかもしれませんので、ご注意くださいね。