ふきのとうと蕗は違うものなの?

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ふきのとうと蕗は違うものなの?

この記事では。ふきのとうと蕗の違いについてお話します。
ふきのとうと蕗の違いが分からなという方や、ふきのとうをどこで見つけられるのか気になるという方は、良かったら参考にしてみてくださいね!

目次

ふきのとうと蕗は違うの?

ふきのとうと蕗は、同じ「ふき」がつくので一緒の植物かなと思われるかもしれません。
実際、ふきのとうと蕗は同じなんです。
ただ、ふきのとうが成長して、煮物などで親しまれている蕗になると思ったら、ちょっと違うのでご注意くださいね!

ふきのとうは放っておくと蕗になるの?

ふきのとうと蕗が同じということは、ふきのとうが成長すると蕗になるのかなと思われるのではないでしょうか。
これは半分正解です。

ふきのとうは、確かに蕗の一部です。
というのも、蕗は一つの株から葉っぱと花それぞれ二つに分かれて成長するんです。

だから、ふきのとうは蕗の花の方と考えていただくといいですよ。

ただ、蕗は煮物やつくだ煮として食べられますが、この食卓によく並ぶ蕗は、ふきのとうが成長した蕗ではないんです。
ふきのとうとは別に成長した葉っぱの方です。

この食卓に並ぶ蕗は、一見「茎」の部分を食べるものだと思われがちですが、正確には「葉柄(ようへい)」と呼ばれる葉と茎をつなぐ部分なんです。

これだけ蕗の葉柄部分が長いと、どう考えても食べている部分は茎だろと思うのも仕方がないのですが、実は蕗の茎は土の中にあるんだそうですよ。
ちょっと面白いですね。

ちなみに、地下に生えている蕗の茎は毒があるので食べないようにしましょう。

ふきのとうが育ちすぎて花が咲いたら食べられない?

ふきのとうは育ちすぎて花が咲いてしまうと、苦みもえぐみもかなり強くなります。
私の実家では雪解けの季節になるとふきのとうが沢山土から顔を出しますが、出来るだけ花が咲いていないものを選んで採ってきます。

でも、ふきのとうは花が咲いても食べられますよ!
実際、ふきのとうの花が咲いてから食べるという地域もあるようです。

苦みが強い方が好きという人もいるようですし、ふきのとうの花が咲いた方が美味しいと感じるのであれば、花が咲いたものを摘んで食べてもいいのではないでしょうか。

この場合は、ふきのとうを調理する前に、料理に合わせてあく抜きをしてから使うのがおすすめです。
水に2~3日浸けてから天ぷらにしたり、いったん湯がいて冷水にさらしてから、ふきのとう味噌などに使ってみてくださいね。

ふきのとうはどこで採れるの?見つけ方は?

山育ちの私は、ふきのとうがどこで採れるのかと聞かれれば、「庭先」と答えるところですが、周りが住宅街だとなかなかそうはいかないですよね?

ふきのとうは、雪解けの季節になると畑や川土手、田んぼのあぜ道などでよく見かけます。
私が今住んでいる場所も、田んぼのあぜ道や川土手でよく見かけますよ。

ただ犬が散歩していたり、野良猫がたくさんいるので、衛生面が気になってこの辺で採ろうという気にはなかなかならないです。

それならば、少し田舎に足を運んで田舎の田んぼのあぜ道や、山間部の平地、林道を探してみてはいかがでしょうか。

田舎の平地だとかなりの確率で見つけることができますよ。
時期としては、雪解けの時期なので2月~3月にかけてが見つけやすいのではないでしょうか。

見つける方法としては、色で見分けるのがおすすめです。
雪解けの時期なので緑があまりないというのもありますが、ふきのとうは鮮やかな黄緑色です。結構目立つんですよね。

ふきのとうのガクが開いていない場合は、先が楕円型のつぼみのような形をしています。葉に大事に包まれている感じで土から顔を出していますよ。またちょっとガクが開いてしまっている場合は、いくつかの蕾が集まってドーム型を形作っているのが特徴なので分かりやすいですよ。

1つ見つけると、その周りにもあるのでよく探してみてくださいね!

蕗になってしまうと食べられないの?

蕗は食べられます。
始めにお話ししましたが、蕗は一つの株から花が咲くふきのとうと、蕗の葉になる部位が分かれて生えてきます。

もちろん、葉になる株の葉柄部分は蕗のつくだ煮や蕗の煮物などにして食べられますが、ふきのとうが大きくなった花の方も食べることができます。

花は苦くて食べられなくても、ちょっと短めではありますが、花の茎の部分も食べられるので、しっかり洗って茹でて、あく抜きをしっかりして食べてみてくださいね!

蕗はあく抜きが必要?

蕗もあく抜きが必要です。

私の実家では蕗をもらっては私に送ってくれるのですが、毎年祖母が「手袋をしてしないと手が真っ黒になる」と電話で念押ししてきます。
それくらい、アクが強いですね。

義母が山菜好きなので、実家から送ってもらった蕗をそのまま渡すと、義母が下処理から調理までして、毎年蕗を優しいだしの効いた味付けの煮物にして私のところへ持ってきてくれます。

それでも何度か実家から送ってもらった蕗を自分で下処理をしたことがありますが、蕗のあく抜きは二つの工程をクリアする必要があります。

①板ずり

蕗をフライパンに収まるサイズにカットしたら、キュウリのようにまな板の上で塩をふりかけてまな板にこすりつけるように板ずりをしましょう。

②塩ゆで

板ずりした蕗を、塩がついたまま沸騰したお湯が入ったフライパンに入れて、太さに応じて3分~5分ほど茹でます。
茹で終わったら、冷水につけてあとは皮を剥くだけです。
下処理をした蕗は、煮物にしたり、つくだ煮にしたり色んな調理法が出来るので、楽しんでみてくださいね!