初七日の食事会って必要?何か決まりはあるの?

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初七日の食事会って必要?何か決まりはあるの?

この記事では、初七日の食事会についてお話します。
初七日の食事会をどうすればいいのか迷っている方は、マナーや引き出物の有無についてもお話しますので、良かったら参考にしてみてくださいね!

目次

食事会は必要?

初七日の食事会が必要かどうかは、地域によって違いがあります。
ちなみに私の実家のある地域では、初七日の法要を葬儀の日に済ませます。

実家は田舎で親族も遠方から来なければならないため、なかなか初七日の法要に親族が集まるというのは難しいんですよね。
だから、地域や一族によってまずは初七日を、葬儀とは別の日で行うかどうかが違ってきますよ。

また初七日の食事会をするかどうかも、地域や風習によって違いがあります。

ただ、初七日の食事会には意味があるので、決して単にみんなで故人を偲ぶ食事会というわけではないことを踏まえて、どうするか検討しましょう。

昔から、人が亡くなって四十九日までは肉や魚を一切食べずに野菜中心の食事をとるという習わしがありました。
これが“精進料理”です。

そして初七日では、絶っていた肉や魚を摂る「精進落とし」と呼ばれる食事を、初七日の法要の後にみんなでいただき、亡くなった人との別れを区切るという意味があるんだそうですよ。

また、僧侶や世話役の人などお世話になったお礼も込められています。

今はなかなかこの意味に沿った正式な法要から会食までを行う人は少ないかもしれませんが、地域によっては今もその意味を大事に受け止めて行っているところもあるので、近所の人や親族に相談をしてみてはいかがでしょうか?

誰を呼ぶの?

初七日は家族や僧侶、親族を招いて行うのが一般的です。
地域によっては、葬儀の手伝いをしてもらった近所の人や、故人と親しかった人を招くという場合もあるようです。

ただ、最近では近所の人が葬儀を手伝うという風習は減り、ほとんど葬儀会社に依頼して葬儀を執り行うという家庭がとても多いです。

私も今住んでいる隣保で、葬儀の手伝いに行った時も、葬儀会社がほとんど行うので私がすることは受付のみでしたし、初七日の法要にも参列するなんてことはありませんでしたね。

実家のある田舎でも10年前くらいから、隣保の人が葬儀を手伝うというシステムを見直して、大掛かりな手伝いはしないということになりましたし、ほとんどの家が葬儀の日に初七日の法要も行います。
だから近所の人が初七日の法要に参列して、食事を一緒に摂るということもありませんよ。

初七日に誰を呼ぶか迷ってしまう人もいるかと思いますが、初七日の法要後の食事会は、僧侶や世話役の人にお礼の意味を込めてというところを意識してみてください。

どんな料理を出せばいいの?

初七日の法要の後の食事会をするにも、料理のメニューに悩んでしまいますよね。

料理のメニューは葬儀会社や仕出し屋さんにお願いすると、メニューを提案してもらえるので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
一般的には、御寿司や一人一人に会席料理がふるまわれたりするケースが多いですよ。

また葬儀の当日にそのまま初七日の法要をする場合、お弁当を用意して持ち帰ってもらう場合もあります。
ちなみに私の実家では、仕出し屋さんでお弁当を用意して、お供えの果物などと一緒に持ち帰ってもらうようにしていましたよ。

昔は肉や魚を使わない“精進料理”が主流でしたが、最近の初七日後の食事に刺身やお肉が使われたりもしています。
それでも、ちょっと品のある落ち着いた感じのメニューだったり、盛り付けになっているので、お店に相談してみましょう。

「粗供養」って聞いたけど、引き出物も必要?

初七日の法要では、食べ物やタオルといった消耗品を用意しておき、参列者に渡しましょう。

葬儀と初七日法要を一緒に行う場合も、事前に用意しておくといいですよ。
この場合、持ち帰る手間も考えて、軽いものがおすすめです。

葬儀会社に相談するのもいいですし、ギフト専門店でも予算にあったものを勧めてもらえるので、相談してみてはいかがでしょうか?
引き出物の予算の相場としては、2千円~5千円くらいが多いようですが、いただく香典の3分の1~半分をお返しする金額で想定するといいですよ。

引き出物を3千円の品物にしていたけれど、香典で3万円いただいたという場合は、後日改めて5千円~1万円くらいの品物をお返しで相手に送るのがおすすめです。

私の実家の母も、よく後から送っています。
その時は、自宅に届くので大きめの商品も気にせず選んでいましたよ。

初七日の食事のマナー

初七日の食事は、遺族がもてなすというのが特徴です。
だから座る位置は、僧侶に上座に座ってもらい、遺族は下座に座るようにしましょう。

葬儀を無事に終えることが出来たことに感謝をしながら、1人1人の席に飲み物をついで回ったり、声をかけたりするようにするといいですよ。

ただ、僧侶は食事を遠慮して帰ったりすることもよくあるので、お弁当にしておくとそのまま持ち帰ってもらえますし、そうでない場合はお金を包んだりして対応するといいですよ。