保育園の認可園と認可外園の違いは何?メリット・デメリットを教えて
この記事では、保育園の認可園と認可外園の違いについてお話します。
これから子どもを保育園に預けようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
認可園と認可外園の違いは何?
認可園
認可園は、国の定める基準を満たし、都道府県知事に認可された保育園のことを言います。
認可園を利用したい場合は、自治体に申し込みをして、保育の必要があると認められた場合に利用することができます。
認可外園
認可外園は、国の定める基準を満たしておらず、都道府県知事の認可を受けていない保育園のことを言います。
認可外園を利用したい場合は、直接認可外園の保育園に申し込み、利用することができますよ。
認可園のメリット・デメリット
メリット
①料金が安い
認可園は国からの補助があるため、利用料金が安いというメリットがあります。
今は、2019年10月より3歳児~5歳児の保育料が無料となりましたが、0歳児~2歳児は無料ではありません。年齢が低いほど保育料金が高くなるため、認可園を選択するということは料金面から安さから家計の負担を少なくするというメリットがありますよ。
②安心できる
認可園は国の基準を満たしている保育園なので、安心感がありますよ。
認可園の国の基準として、保育士の人数・施設の広さ・給食設備・防火管理・衛生管理などが挙げられます。子どもが安全に生活する場なので土台となる基準は、しっかりしていてほしいというのは親として当然ですよね。
そういった安心面を明確に目で感じられる「国の基準」というのは、大きなメリットです。
デメリット
①延長保育の時間が短い
認可園の場合は保育時間が決まっているため、延長保育の時間が短いです。
だから20時まで仕事なのに、19時に子どもを迎えに行かなければならないので、祖父母にお迎えをお願いしなければならないなんて人もとても多いです。
②保育サービスが単調
認可園の場合は保護者の代わりに保育をするというスタンスなので、園で特化した保育サービスを行っているというところは少ないのではないでしょうか。
認可外園のメリット・デメリット
メリット
①働く保護者のニーズに合った保育時間
認可外園の中には、24時間保育をしていたり、延長保育が長い時間対応してもらえるところがあります。
働く保護者のニーズに合った保育時間となっている場合が多いので、働く保護者にとってはとても心強いですね。
日曜日や祝日も預かってもらえるところもあるので、土日祝日が関係ない職業の人にとってはありがたいです。
②親が働いていなくても通わせることができる
認可外園の場合は、親が働いていなくても、園に申し込んで入園の許可が下りれば子どもを通わせることができます。
働いていなくても、ここの保育サービスを受けさせたいという場合には、ありがたいですね。
③保育サービスが充実
認可外園は、国からの基準による縛りがないので、独自の保育サービスを行っているところが多いです。
リトミックや、英会話、体操等、子どもの成長を伸ばすような保育サービスが行われていたりするので、それが人気で専業主婦の親御さんが子どもを通わせたりすることもありますよ。
デメリット
①料金が高い
認可外園の利用料金は、国からの補助がない分どうしても高くなります。
更に園が独自で料金を設定するので、同じ認可外園のくくりでもそれぞれ利用料金は違いますよ。
各自治体独自の基準を満たした“認証保育園”も認可外園になりますが、私が以前勤めていた職場の託児所も、自治体独自の基準を満たした認証保育園でした。
市町村からの補助があったことに加えて、職場からの補助があったため、安く利用できましたよ。
確かに認可外園の中にも、料金の安い園があることはありますが、大体料金は高めと考えたほうがいいですね。
②不透明な部分が多いと感じる
認可園が国の基準を満たしているという面で、安心感が得られるのに対して、認可外園はそういった基準を満たしていないということからちょっと不透明な部分が多く感じます。
決め方の基準は?
①両親の就労状況と周りの助けがあるかどうか
両親が認可園の保育時間内に仕事を終えることができ、日曜は基本的に仕事が休みで自宅で子どもを保育出来るか、祖父母の助けを借りることができるのであれば、認可園を選択しても問題ないですよね。
でも、土日祝日も仕事だったり残業が多かったり、仕事が終わるのが遅い時間帯だと、認可外園の方が利用しやすいかもしれません。
②料金
どうしても認可園に比べて認可外園は料金が高くなりやすいです。
だから、夫が正社員で働いていて妻がパートで働く世帯が認可外園を利用する場合、どうしても妻のパート分が保育料に飛んでいくということにもなりかねません。
③子どもに合っているかどうか
例え認可園でも、外遊びが好きな子なのに園庭が狭くて遊べなかったり、園の雰囲気や保育士が厳しい印象で子どもに合わないようであれば、楽しく子どもが通うことができません。
また、逆に認可外園でも同じことが言えます。
子どもと相性がいいかどうかも、認可園にするか認可外園にするかの基準となります。
④口コミ
特に認可外園の場合は、国の基準を満たしていないということで、その時点で安心面にかけていると判断する親御さんも多いかと思います。
でも、実際は認可外園でも子どもがのびのびできるような保育を行っているところは沢山あります。
実際に園に通っている人、また以前通っていたという人の口コミ、若しくは口コミサイトは積極的に参考にしたいところですね。
認可外園から認可園に移れるの?
認可園に入園させることができず、認可外園に入園させることになったけれど、金銭的なめんからやっぱり認可園に通わせたいという方はきっと多いですよね。
では、認可外園から認可園に移ることはできるのでしょうか?
答えは認可園に移ることができます。
認可外園に通園させていても、認可園への入園の申し込みを自治体に出せば、空きがあったり新年度の募集で認められれば転園することができますよ!
ただし、この場合はこちらの希望する認可園に入園させることができるとは限りません。
家からかなり離れた認可園になることも考えられますよ。
後で後悔しないための心がけ
認可園・認可外園どちらにしても、入園して「こんなはずではなかった」と後悔するような事態にならないようにしなければなりません。
特に、最近はすべての保育園がそうではありませんが、保育士による園児への不適切な対応や、事故も少なからず起こっています。
また、認可園でも園庭がとても狭かったり、人気の認可外園でもマンションの一室で一日中過ごすため外遊びが好きな我が子に合わないといった、実際に通ってみなければわからないこともありますよ。
我が子が安心して安全に楽しく過ごすことができるよう、事前の保育園のリサーチは必須です。
認可園だからとか、空きがあるからといったことで、見学もせず保育園を即決してしまうと後で後悔することにもなりかねません。
ぜひ、保育園探しの際にはリサーチは絶対にしておきましょうね!
認可外園も無償化になるの?
2019年10月から、3歳児~5歳児の保育料が無償化になりました。
これって、認可外園にも適用するのでしょうか?
実は認可外園の園児も、市町村から保育が必要と認められた場合の園児は、保育料の一定の金額が補助されます。
- 0歳児~2歳児は非課税 月額42000円
- 3歳児~5歳児は月額37000円
それぞれ上記の金額が無料となりますよ。
事前に市町村から「保育の必要性の認定」を受け、認可保育園の利用と同等の就労の要件が必要となるのでご注意ください。
これによって、認可外園も利用しやすくなりますし、より我が子に合った保育園を見つけやすくなるので参考にしてみてくださいね!